ロボットのジンベイザメで話題となった中国国内最大級の水族館「小梅沙海洋世界」は、10月1日に深センにてリニューアルオープンしました。
総投資額150億元(約3,000億円)を超え、200種以上の動植物に加えて360度ホログラフィック投影設備もあるテクノロジー満載の大規模リゾート施設です。
(2024.10.18 追記)小梅沙海洋世界へのアクセス地図を追記しました。
目次
中国国内最大級の水族館「小梅沙海洋世界」
深セン小梅沙リゾートエリアの「小梅沙海洋世界」は、2019年12月より大規模リノベーション工事に入りました。
以前に記事にて触れましたが、当施設の投資額は150億元以上。日本の建築事務所である佐藤総合計画(AXS Satow Inc.,)がデザインした中国国内最大級の水族館/観光リゾート施設となり、広東省初のMGMホテルも建設。水族館は深海の10万匹以上のイワシの嵐をデジタルメディア技術で融合してリアルタイムで再現するといった計画も発表されていました。
新しい小梅沙海洋世界は国際レベルの海洋テーマパークとして建設され、敷地面積は60,200平方メートル、建築面積は132,500平方メートル、総水量は40,000立方メートルもの巨大な施設。海洋文化をテーマに、技術と多様なインテリジェント操作を統合することで、世界クラスの海洋テーマパークとなります。
小梅沙海洋世界の正式開業は2025年の予定でしたが、2024年10月1日の国慶節開始と同時にテストオープンとなり、すでに数十万人の来場者を迎えています。
全長5メートル、重量500kg超のメカジンベイザメ
小梅沙海洋世界の一番の話題となっているのはメカジンベイザメ。日本でもニュースになりました。
深センの水族館のジンベエザメはロボットだった 客激怒で返金要求
このようなタイトルの記事でしたが、日本のネットユーザーの間では好意的に捉えられており、「むしろ見たい」という声も多数見受けられます。
世界最大の魚類ジンベイザメは絶滅危惧種(EN)に指定されており、体長は20メートルにも達します。このジンベイザメを模した中国産のロボットは「机甲鲸鲨3.0」と呼ばれ、全長5.1メートル、重さ約520kg。13,000個の精密部品で構成されており、156個のセンサーと14個のモーターが搭載されています。設計から製造、制御に至るまで、合計で27件の特許が関わっているのだそう。主要構造はTC4チタン合金と316Lステンレス鋼からなっています。
メカジンベイザメは最先端のバイオニック技術と洗練された制御システムにより、上昇、潜水、一定深度の維持、旋回、遊泳、口の開閉など、水中で本物のジンベエザメの生き生きとした動きをリアルに再現でき、最大遊泳速度は0.7メートル/秒、海中10メートルまで素早く潜水できる能力を備え、本物みたく自然の海に溶け込み、他の海洋生物と共存可能で本物とほとんど見分けがつかないとのこと。製造には数百万元をつぎこんだようです。
人魚に扮したスタッフとメカジンベイザメの水中共演も話題です。
200種以上の貴重な動植物も
小梅沙海洋世界にはメカジンベイザメ以外にも見どころがたくさんあります。
ここでは、陸上動物、有蹄動物、クジラ類、鳥類、魚類など、200種以上の貴重な動植物が飼育されているだけでなく、极地馆、热带馆、鲸豚馆(クジラ館)、海狮混养池(アシカ混泳プール)、青蓝洞大厅の5つのテーマ展示エリアがあり、来園者に没入感のある体験を提供しています。
极地馆
极地馆では、ホッキョクグマ、アザラシ、ペンギンなどのコミカルな極地の動物たちが、まるで氷の世界にいるような気分にさせてくれます。
热带馆
热带馆は色とりどりの海洋生物の楽園で、サメ、エイ、クラゲなど、珍しい動物たちが目を楽しませてくれます。
鲸豚馆(イルカ館)
鲸豚馆では、イルカショーを楽しめます。
海狮混养池(アシカ混泳プール)
海狮混养池はアシカの水中王国であり、地上にはアシカと触れ合える劇場もあります。
青蓝洞大厅:360度ホログラフィック投影も
青蓝洞大厅には世界最大の円筒形アクリル水槽があり、数万匹のイワシの大群や深海魚が音響、照明、電気技術と組み合わさって投影されています。ここは中国初の360度マルチメディア展覧ブースとなり、《敖宝敖仔化龙记》(青宝と青彩が龍に変身する伝説)の視覚饗宴が披露されるのだそう。
极地主题飞行影院:フライトシアターで飛行体験
极地主题飞行影院では、最新型のフライトシートに座り極地の動物たちとともに旅をすることができます。映画のストーリーが進むにつれ、シートは上昇・急降下を行い、特殊効果とともに広大な極地の空に身を置いているような気分になり、本物の飛行体験を味わえます。
游客中心・展示服务中心
小梅沙海洋世界ではテクノロジーの統合に多大な努力を傾けています。游客中心(ビジターセンター)に設置された特大LEDスクリーンでは、裸眼3D技術で海の物語が語られ、来園者に新しい海の体験を提供します。ビジターセンターには、荷物預かりや母子サービスなどのサービスも用意されています。
展示服务中心(展示サービスセンター)1階にある「海洋藏宝阁」(海洋の宝物館)には、海洋をテーマにした商品を多数販売しています。 2階と3階には、海洋をテーマにした西洋料理レストランと中華料理レストランがあり、さまざまな海洋をテーマにした食事を楽しむことができるようです。
営業時間
小梅沙海洋世界の営業時間は以下の通り
平日
10:00-17:30(16:30 入場停止)休日
9:30-18:00(17:00 入場停止)
入場チケット
テストオープン期間中は割安価格で入場できます。
成人
280元/人(テストオープン期間:240元/人)子供
150元/人(身長1m〜1.5mの未成年)老人
150元/人(65-69歳)学生
180元/人
アクセス・ロケーション
小梅沙海洋世界
深圳市盐田区小梅沙海滨旅游区(百度地図リンク)
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最新のテクノロジーを駆使した中国国内最大級の水族館。お子様の教育にも良い感化を与えそうです。
当面の間は混雑が予想されますので来場の際はお気をつけください。
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