深セン市は党・政府のオフィスを2021年内に禁煙化へ

深セン市は、2022年末までに全ての党・政府機関を禁煙化することを目標としており、市・区レベルの機関は2021年末までに目標の達成を目指していることを明らかにしました。

中国は世界の喫煙大国としても有名ですが、禁煙環境を実現すべく様々な取り組みが行われています。中でも深セン市はいち早く法整備を制定しており、禁煙看板も至るところに設置され始めています。

「健康中国行动(2019-2030年)」

この指針は、国務院によって設定された「健康中国行动(2019-2030年)」に沿っており、中国の「禁煙法」が2022年までに人口の30%、2030年までに人口の80%をカバーすることを目標としています。

Image via 新华网

禁煙の対象となる党・政府機関には、党の組織、人民代表大会や政治諮問機関、司法機関、検察機関のほか、労働組合、共産主義青年団、女性連合会など、あらゆるレベルの機関が含まれます。

禁煙環境の実現に向けて、関連規則の策定や、屋内での喫煙禁止、屋外喫煙所の標準化、敷地内でのたばこ広告禁止、たばこ販売禁止を制定する方針です。現在でも市内の政府機関に設置されている禁煙看板は至るところに置かれるようになりました。市の衛生委員会によると、深センでは合計1,380の党と政府機関が禁煙環境に変わります。

深圳税関(福田区)建物入口 Image via ShenzhenDaily

深セン市は2013年に、中国で初めて包括的な喫煙禁止法を制定しました。これは史上最も厳しい禁煙法と言われたようです。2020年には、市内の政府機関における違法喫煙率は17.7%となりました。

中国の喫煙者数は3億人を超え、世界で最も多い国と言われています。保健省によると毎年100万人がタバコ関連の病気で亡くなっています。日本も喫煙に関する規定は近年かなり厳しくなりましたが、中国も同じ方向性のようですね。


Source:

ShenzhenDaily: SZ aims to make all its Party and govt. offices smoke-free

新华网:新华网 | 一图读懂:健康中国行动(2019-2030年)

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