深センドローンショー、10197機のパフォーマンスでギネス世界記録再更新

深センのドローンショー企業大手「大漠大」(DAMODA)は9月26日、深圳湾公園にて1,0197機によるドローンパフォーマンスを実施。ついにドローンショーは1万機を超える時代に突入しました。

メッセージ性のある当パフォーマンスを観察すると、深圳市がどのような方向を目指しているのか垣間見えてきます。

2つのギネス世界記録を更新

ショーは9月26日の午後8時30分に開始し、15分間のパフォーマンスが行われました。

今回大漠大の更新したギネス世界記録は以下の2つの分野です。

  • 1台のコンピューターで制御されたドローンの同時離陸数最多記録
  • ドローンフォーメーション数最多記録

使用したドローンの数は1,0197機となり、ついに前人未到の1万機を超えるまでになりました。

ドローンショーを構成するストーリー

ドローンパフォーマンスは以下の章で構成されていた模様です。

  • 奇遇「奇妙な冒険」
  • 浩瀚银河「広大な天の川」
  • 奇迹诞生「奇跡の誕生」
  • 开创新纪元「新たな時代の幕開け」
  • 未来空中之城「空に浮かぶ未来都市」
  • 赛博烟火秀「サイバー花火ショー」

一万機を超える無数のドローンが織りなす広大な銀河に天の川が流れて無限の宇宙空間にいるような気分になり、深圳の発展を象徴する翼を広げた大きな鳥が羽ばたく姿や、夜空に突如現れた宇宙船、そして天空都市、「サイバー花火」など盛りだくさんのシーンには深圳市の抱く今後の展望が込められています。

深センの技術力を駆使して世界に、さらには宇宙に進出し、未来を牽引する「低空+文旅」(低高度+文化観光)というモデルを作り上げ、深圳を世界クラスの観光地・レジャー都市に成長させる、という意気込みを感じます。

天空之城 大有可能

今回のショーは、深圳市政府の主催する「天空之城 大有可能」という国慶節期間中に開催される大規模なドローンイベントの一部となります。当イベントに関しては後日詳細記事を公開予定ですが、市内各所でドローンショーを7日間連続で開催し、毎日合計1万機のドローンがパフォーマンスを披露する予定です。

高巨創新(HIGH GREAT)とのギネス記録競争は続く

今回の記録を打ち立てたドローンショー事業者は「大漠大智控」(DAMODA)。大漠大はつい先日の9月3日に7,598機のドローンショーを吉林省にて開催し、ギネス記録を打ち立てました。

しかしその翌日と翌々日に、最大のライバルとなる「高巨創新」(HIGH GREAT)社が2日連続で2つのドローンショーを行い、世界一の座を奪還しました。そのうちの一つのショーには日本のドローンショー事業者「レッドクリフ」も制作に関わっており、ドローンディスプレイに初音ミクのミュージックビデオをアニメーションで再現させました。

レッドクリフとHIGH GREAT、深センでドローンショーのギネス世界記録™を更新

高巨創新によるもう一つのショーは9月5日に行われた8,100機のドローンパフォーマンス。これがその時点でのギネス最高記録でしたが、今回の大漠大による10,197機のショーによって塗り替えられました。

大漠大智控は確かに高い技術力を持つドローンショー大手ですが、王者の風格を持つのは高巨創新です。国慶節期間中の一連のドローンイベントで新たな動きがあるかもしれません。続報あればまたお知らせします。


Source:

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