TroubleMaker
TroubleMaker
2018111日、深センの华强北(華強北)で出会ったドイツ人とノルウェー人の起業家と意気投合し、急遽彼らのオフィスでの仕事ぶりを観察する機会があり、パーツ調達にも同行させてもらいました。彼らの行動力には、日本人も学べる点がたくさんありました。

(今回は取材としてではなく予定外の訪問だったため、起業家の方々の情報や写真などは掲載することができませんが、次回は許可が下り次第詳しい見学を行ない、TroubleMaker内のツアーレポートも作成したいと考えています)

ここは、华强北国际创客中心(Huaqiangbei International Maker Center)内にあるTROUBLE MAKERというコワーキングスペースで、TroubleMaker自体も教育用ロボット・トイロボットを主に研究・開発しているようです。主に欧米人向け(中国人もいます)のスペースのようで、私のいる間にもイギリス・オーストラリア人の団体が視察に訪れていました。

TroubleMaker Webサイト

Troublemaker_Website

TroubleMaker Webサイト

彼らの頭の中には様々なアイデアがあり、それらを実現するために電子街でパーツを買い、基板のハンダ付けからプログラム制御まで全部行なってプロトタイプを作成します。

SpycameraModule1

今回は、スパイカメラのモジュールを購入していました。組み合わせて何かを作るつもりのようです。

パーツ購入前に動作確認をその場で行ない、ドライバーで外蓋を開けて中の基板を調べ、どんな動きになっているか目で確認。そして基板から部品が外れているのを見つけると「このパーツは動作確認されていないまま出荷してるね」と店員に指摘するが、店員が新しいのと交換すると申し出ると「自分で直すから大丈夫」と答えてそのまま持ち帰る。さすがです。

SpycameraLens1

 

好きな食べ物を料理するために材料を冷蔵庫から取り出すのと同じような感覚でパーツをすぐに調達できるので、新しいものを発明しやすい環境が整っていますね。うまくいかないことだらけでフラストレーションが溜まると言ってましたが。でも楽しいだろうなぁ。

ノルウェー人起業家はレース用トイロボットのテストをひたすら繰り返していました。ノルウェー政府からの補助金も出ているそうです。開発中のトイロボット・設計図なども見せてくれました。企業秘密なので作業風景は写真を撮ることができませんでしたが。。。

SpycameraModule2

 

2人とも中国語はほとんどできず、(彼らの母語ではない)英語のみで店員と交渉し、新しいものを作り上げます。言語の壁は全く感じさせません。言語や距離の壁をものともせず、自分のアイデアを具現化するために邁進する姿は日本人にとって見倣える点ですね。

日本は距離の面でも言語の面でも(中国語の漢字は半分くらい意味分かるわけだし)欧米よりはるかに有利なのに、深センはおろか中国に行ったことのない人が非常に多いことから、島国的な腰の重さも関係していそうです。フットワークの軽さは大きな違いの一つですね。

と言っても日本人はハワイ・グアム・バリ島などは喜んで行きまくるので、中国に対する意識の低さ・心理的なハードルの高さが一番の原因なのでしょうか。汚い・空気が悪い・反日…といった負のイメージを持ち続けている方々も多いのではないかと推察されます。

深センは香港に近いだけでなく観光地も多く、LCCなら最安片道一万円で成田・羽田→香港→深センに来ることができるので、一度は見学に来られることをお勧めします( 東南アジア旅行のついでに寄るのもいいかもしれません)。一度訪れるだけで意識は随分変わると思われます。一国二制度という特殊な状況の香港から国境を越えて中国内陸に入る、なんて普通の国では経験できない非日常を楽しんでみてください!


Shenzhenfanでは、日本人の方々が深センに来やすいように便利でお得な情報を今後も提供し続けたいと考えています。掲載してほしい情報などありましたらお気軽にご連絡ください。

深センといえばこの本!
「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム (NextPublishing)
本書は「ハードウェアのシリコンバレー」として世界の注目を集める広東省深セン市がどのような変遷をたどって今の地位を築いたのか、2001年から深センで電子機器製造に従事する筆者の人生を通じて解き明かします。

藤岡 淳一 (著)
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これまでの常識を破壊し,自らの手で新しいものを生み出していくための考え方や仕組みを,世界的なハードウェアハッキングの第一人者が実体験とともに解説。世界のイノベーションの中心地の1つである深圳におけるビジネスの仕組みや知財の考え方,ニセモノ製品の裏側,子供でも作れるシール式電子回路Chibitronicsなど刺激的な話題を凝縮した驚異の書。エドワード・スノーデン,伊藤穰一(MITメディアラボ所長)ほかテクノロジー業界の著名人の推薦続々!

アンドリュー“バニー”ファン (著), 高須 正和  (翻訳), 山形 浩生 (翻訳) 
メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。 (OnDeck Books(NextPublishing))
iPhoneが製造されている中国の工業地帯、深圳。そして最も偽物のiPhoneが「発明」されているのも、深圳。「製造業のハリウッド」と呼ばれるかの地では、秋葉原の30倍の電気街をもち、100倍のベンチャー企業が最先端の電子ガジェットを作り、世界中にクラウドファウンディングで販売しています。そんな「IoT(モノのインターネット)」の中心を、高須正和・井内育生・きゅんくん・江渡浩一郎らが渾身のレポート。日本と深圳で自らベンチャーを行う小笠原治・藤岡淳一も寄稿。解説:山形浩生。

高須 正和 (著)
これ一冊でもう迷わない!!問屋街オタクが教える深セン電気街の歩き方(探検MAP及び書籍内リンク付き): 中国深センの巨大電気街「華強北」探検MAP 問屋街オタクシリーズ Kindle版
深センは中国の経済特区のうちの一つであり、香港に隣接しているという特殊性に加え、中国のシリコンバレーといわれるほど著名なIT企業や最先端技術を有する企業が集結しています。その窓口である華強北電気街へぜひ足を運んでみてください。期待を裏切らない驚きが待っています。

鈴木 陽介  (著)
これ一冊あれば大丈夫!!広東アパレル問屋街15ヶ所一挙大公開!(探検MAP及び書籍内リンク付き): 中国広州、中山、東莞、深センのアパレル問屋街探検MAP 問屋街オタクシリーズ Kindle版
本書は中国広東省にあるアパレルの問屋街をまとめて紹介しております。 その数なんと、15ヶ所!本書を通じて、広東省にある問屋街の多様さをぜひご体感ください!

鈴木 陽介  (著) 
問屋街オタクの深セン起業「ウラ話」: 華強北でハースタしています!! 問屋街オタクシリーズ Kindle版
本作は、問屋街オタクの直近3年間の奮闘記であり、修行録であり、舞台裏についてのお話しです。 さらに著者の過去の知見も加えた自伝記のような構成となっております。

鈴木 陽介  (著) 

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