深セン前海に新たな旅客ターミナル/越境ヘリコプター発着地点を開設へ

テンセントの人工島や香港との合作区など、発展著しい前海エリアに新たな海上旅客ターミナルが建設されます。

新たなフェリーポートと越境ヘリコプター・ターミナルにより、特に香港・マカオとの連携向上が期待されています。

「第14次5カ年計画」

税関総署の発行する「第14次5カ年計画」内に含まれている当計画によると、前海湾内湾(妈湾片区)に、前海旅客ターミナル前海客运码头)と越境ヘリコプター・ターミナル跨境直升机航点)を設置し、旅客港を併設します。

Image via 蛇口消息报

前海はたびたび開発のニュースが取り上げられている注目エリア。過去にも以下のような報道がありました。

今回の旅客ターミナルの位置は、去年報道された前海の海底トンネル「馬湾跨海通道」に隣接されるようです。

旅客ターミナルの対岸には、テンセントのスマートシティ「NET CITY」が建設予定。

ヘリコプター高速交通網の構想も以前から話題となっていました。

将来的には立体的な輸送ネットワークが形成

将来的には、大湾区の各都市との間に海路・空路の旅客輸送ルートが開設され、香港・マカオとの高速・直通輸送が可能となり、陸・海・空の立体的な輸送ネットワークが形成されることになります。

Image via 蛇口消息报

《粤港澳大湾区发展规划纲要》(広東省、香港、マカオ大湾区開発計画概要)には「深センの前海港の設立を支援し、香港との効率的なインフラ接続の強化を検討する」「一般航空の開発を加速し、国境を越えたヘリコプターサービスを着実に展開する」と明記されています。

前海管理局は2020年に「中国(広東省)試験的自由貿易区の蛇口地区における水上交通システムの計画」と「中国(広東省)試験的自由貿易区の蛇口地区における深セン・香港間の越境ヘリコプター中継地点の配置に関する研究」を計画していました。

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香港との効率的なインフラ接続性の向上へ

前海旅客港の設立は、香港との効率的なインフラ接続を強化するための重要なイニシアチブであり、香港とマカオの開放性のレベルを高めるための強力なサポートとなります。

現在、香港から広州までリニアで結ぶ計画も進行中ですが、このルートは前海を通る案が有力なようですし、今回の旅客港とヘリコプター・ターミナル建設により、大湾区の開発と建設がますます促進されることになりそうです。

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Source:

蛇口消息报:定了!前海将新设客运口岸

深セン市政府ポータルサイト:前海に旅客港+越境ヘリコプター就航地点が新設

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