Tsukue Akimoto EXOTIC BAZAAR

ほぼ日刊イトイ新聞にWebコミック連載中でおなじみのイラストレーター、秋元机(Akimoto Tsukue)さんの個展が 10/10-14 の期間に OCT-LOFT で開催されています。初日のオープニングイベントの様子とインタビュー内容をお伝えします!

プロフィール

Tsukue Akimoto秋元机 (Akimoto Tsukue)

コミックアーティスト、東京に拠点を構えるイラストレーター。アジアや外国の文化の影響を色濃く反映した作品を作り上げる。コミックアーティストとしては、2013年から日本の有名ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」にウェブコミックを連載中。また、ラトビアのコミック誌 "š!" に “Unreadable Comic vol.3” を、ブルックリンのDesert  Island Comics が発行する "Smoke Signal"“Relaxin” を寄稿する。

近年は「絵ジャケ」と呼ばれるLP レコードジャケット風のダンボールから作られたドローイング・コラージュアートワークを作成している。このシリーズは大阪の "Unknown Asia Art Exchange Osaka 2017で審査員に大きなインパクトを与えた。そこで秋元はBenny Au賞、Eric Zhu賞などを受賞。彼は8カ国 200組の参加者の中から受賞される大賞のファイナリストの一人であった。最近は、日本国外にフィールドを広げている。

過去の展覧会・受賞歴
2018年
・第16回TIS(TOKYO ILLUSTRATOR'S SOCIETY)公募 ブロンズ賞
・バンコクのJAM FACTORYで行なわれる ART GROUND 03に招待される

2017年
・"Unknown Asia Art Exchange Osaka 2017"(大阪)
Benny Au 
Eric Zhu 
- レビュアー賞(Tokimasa Otani, Takafumi Kobuki, Hiroko Kuboyama
- 200組の参加者の中から受賞される大賞のファイナリストの一人。
・ソウル(韓国)の Deer Bookshopで個展を開く。

2012年
・ほぼ日刊イトイ新聞「第2回漫画賞」のグランプリ受賞

秋元机 公式ページ

オープニングイベント

 

オープニングイベントの様子を写真でお伝えします。

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秋元さんの説明。通訳は日本語堪能な深セン在住のクリエイティブディレクター宋さん

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LPレコードジャケット風のアートワーク作品。かなりの数がすでにSOLD OUT

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秋元さんのサイン待ち行列

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オープニングイベントは、深センのデザイナー・キュレーターなど関係者が招待されました。年齢層は2-30代が多く見受けられます。
秋元さんの作品をじっと見て、「これが欲しい!これも!」とスタッフを呼んでその場でWeChatを使って購入予約する光景を至るところで目にしました。熱気を感じます!

インタビュー

 

Tsukue Akimoto interview

インタビューの様子。左手前の作品は「Blue Oyster Kid/Child Robot」

オープニングイベントの後、インタビューに快く応じてくださいました。


ーここ深センで個展を行うきっかけとなった経緯を教えていただけますか?

2017年に大阪で"Unknown Asia Art Exchange Osaka 2017”というアートフェアがありまして、そこに出品させていただいたところ、深センから審査員として参加されていたクリエイティブディレクター Eric Zhu(朱徳才)さんから賞をいただきました。

また同時に、香港からも審査員として参加されていたBenny Auさんからも賞をいただきました。この二人は知り合いでしたが偶然にも私の作品を選んでいただき、それがきっかけで今年香港と深センで個展を開く運びとなりました。当初は個展を開く日程は決まっていなかったのですが、香港と深センは非常に近いので、香港→深センと1週間ずつ連続で個展を開く、という話の流れになり、お二人のディレクターのスケジュール等もトントン拍子に決まっていきました。

Unknown Asia Art Exchange Osaka 2017 での、秋元机さんの紹介文はこちら

 

ー本当に良いタイミングで決まったんですね!オープニングイベントの様子を拝見しましたが、たくさんの方々が秋元さんの作品を気に入り、その場で次々と購入予約されていましたね。すごい人気です。

私も驚きました。私の作品はあまり字を使わない作風のため、国を超えやすいのかもしれません。

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即決で買われた作品の一つ「NANKA」

ー秋元さんの作品は独創的ですが、どのようにして作りあげていくのでしょうか?

海外に行くと、ノミの市で地元の人たちが色々なものを売っています。古本屋なども多く、そういったところを散策するのが好きなのですが、そこで購入した様々なものを融合して作品を作り上げていきます。

 

ーほぼ日刊イトイ新聞にて掲載されている秋元さんのウェブコミック「大きいほうと小さいほう」は読んでいくと引き込まれますね!そして非常に見やすいです。これはスマートフォンの縦長画面で見るように作られているのかな、と感じましたが、実際のところどうなのでしょうか?

そうですね。世のほとんどのコミックの電子版は画面に収まらなかったり、紙媒体と同じように「ページをめくる」といった動作が必要なので違う形で作るようにしてみました。結果、掛け軸のような長い作品ができあがります。コミックの長さは決まっていないのですが、だいたい180cmくらいですね。物によってはもっと長いのもあり、以前にコミック用の個展を開いたことがあるのですが、長いものは床まで連なって展示するしかなく、参加者がそれを見ながら足をまたいでいく、という光景が見られました(笑)

(Webコミック「大きいほうと小さいほう」ここから読めます↓)

 

ー最後に、ここ深センで個展を開かれた感想をお聞かせいただけますか?

私の初めての海外旅行は上海でした。その時、顔かたちが日本人とほとんど同じなのに街中の雰囲気・文化が全く違う光景に驚きました。それでいつか中国に来るときは旅行者としてではなく表現者として来たい、とずっと考えていました。今回その願いがかない、とても嬉しく思っています。


秋元さんは腰が低く、本当に人柄の良い方でした。多くの方からのサイン責めにあい、お疲れのところだったと思いますが時間を取ってくださりありがとうございました!

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秋元机さんと、イベント主催者エリック・チョウ(Eric Zhu)さん

世界に一つしかないアートを次々に生み出していく秋元机さん。秋元さんとお話しをすると、物をとても大事にするという印象を受けました。そこから生まれたアート作品が、高度経済発展を遂げ大量消費が進む深センの人々の目に留まる、というコントラストが興味深かったです。

今まで順調に経済発展を遂げてきた深センでは現在、アートの分野が注目を集めています。今回のオープニングイベント参加者は、イベント主催者Ericさんとつながりがあり、センスも通じ合っているデザイナーなのでより一層秋元さんの作風が人気を博したのかもしれません。また、彼らは審美眼を持つ一流のデザイナーなので、気に入った作品をコレクションとして購入するだけではなく、海外アーティストからのインスピレーションを受けたい(そしてそれを自分の作品にも反映していきたい)という思いがあるのかもしれないですね。

秋元さんは、香港からボーダーを越えて深センに入った時の大きな違いや、ネットで見ていた時の深センのイメージと実際の違いにも驚かれ、限られた時間ではあるもののもっと深センを探索したいとおっしゃっていました。短い期間ですが、ぜひ様々なスポットを楽しまれてください。

そしていつか深センで2回目の個展を開かれることを願っています。

 

アクセス・ロケーション

話題の新刊!
プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション
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高須 正和 (編集, 著), 高口 康太 (編集, 著), 澤田 翔 (著), 藤岡 淳一 (著), 伊藤 亜聖 (著), 山形 浩生 (著)

日時:

2018.10.11-10.14 11:00 - 20:00 Open for Public (Free)

場所:

水演记/深圳市南山区恩平街华侨城文化创意园F3栋2F(一渡堂旁花间茶楼上)
「GEE COFFEE」の向かい側です

一渡堂

周辺地図(画像クリックで拡大)

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「花间茶」外観ー画像クリックで拡大

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「花间茶」2階が展示会場。入り口は側面からー画像クリックで拡大

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入り口。道を挟んで向かい側にあるのは「再造」ー画像クリックで拡大

主催者:

深圳市前沿艺穗艺术中心 Shenzhen Fringe Art Center

 

今週末の深センは、OCT-LOFT Jazz Festival や、Maker Faire Shenzhen 2018 など多くのイベントが開催されています。OCT-LOFTにお越しの際はぜひ足を運んでみてください!

Shenzhen Fan
 
Shenzhen Fan
https://www.shenzhen-fan.com/news/maker-faire-shenzhen-2018/
日本人のための深セン情報サイト
深センといえばこの本!
「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム (NextPublishing)
本書は「ハードウェアのシリコンバレー」として世界の注目を集める広東省深セン市がどのような変遷をたどって今の地位を築いたのか、2001年から深センで電子機器製造に従事する筆者の人生を通じて解き明かします。

藤岡 淳一 (著)
ハードウェアハッカー ~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険
これまでの常識を破壊し,自らの手で新しいものを生み出していくための考え方や仕組みを,世界的なハードウェアハッキングの第一人者が実体験とともに解説。世界のイノベーションの中心地の1つである深圳におけるビジネスの仕組みや知財の考え方,ニセモノ製品の裏側,子供でも作れるシール式電子回路Chibitronicsなど刺激的な話題を凝縮した驚異の書。エドワード・スノーデン,伊藤穰一(MITメディアラボ所長)ほかテクノロジー業界の著名人の推薦続々!

アンドリュー“バニー”ファン (著), 高須 正和  (翻訳), 山形 浩生 (翻訳) 
メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。 (OnDeck Books(NextPublishing))
iPhoneが製造されている中国の工業地帯、深圳。そして最も偽物のiPhoneが「発明」されているのも、深圳。「製造業のハリウッド」と呼ばれるかの地では、秋葉原の30倍の電気街をもち、100倍のベンチャー企業が最先端の電子ガジェットを作り、世界中にクラウドファウンディングで販売しています。そんな「IoT(モノのインターネット)」の中心を、高須正和・井内育生・きゅんくん・江渡浩一郎らが渾身のレポート。日本と深圳で自らベンチャーを行う小笠原治・藤岡淳一も寄稿。解説:山形浩生。

高須 正和 (著)
これ一冊でもう迷わない!!問屋街オタクが教える深セン電気街の歩き方(探検MAP及び書籍内リンク付き): 中国深センの巨大電気街「華強北」探検MAP 問屋街オタクシリーズ Kindle版
深センは中国の経済特区のうちの一つであり、香港に隣接しているという特殊性に加え、中国のシリコンバレーといわれるほど著名なIT企業や最先端技術を有する企業が集結しています。その窓口である華強北電気街へぜひ足を運んでみてください。期待を裏切らない驚きが待っています。

鈴木 陽介  (著)
これ一冊あれば大丈夫!!広東アパレル問屋街15ヶ所一挙大公開!(探検MAP及び書籍内リンク付き): 中国広州、中山、東莞、深センのアパレル問屋街探検MAP 問屋街オタクシリーズ Kindle版
本書は中国広東省にあるアパレルの問屋街をまとめて紹介しております。 その数なんと、15ヶ所!本書を通じて、広東省にある問屋街の多様さをぜひご体感ください!

鈴木 陽介  (著) 
問屋街オタクの深セン起業「ウラ話」: 華強北でハースタしています!!【改訂進化版】 問屋街オタクシリーズ Kindle版
本作は、問屋街オタクの直近3年間の奮闘記であり、修行録であり、舞台裏についてのお話しです。 さらに著者の過去の知見も加えた自伝記のような構成となっております。

鈴木 陽介  (著) 

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