【新型コロナウイルス肺炎】ITを駆使して抑え込みを!深センの対コロナウイルスハイテク機器まとめ

これまで約1ヶ月の間、深セン市では新型コロナウイルス肺炎対策のために様々なハイテク機器を開発・使用してきました。その甲斐もあり現在は感染者抑え込みに成功しています。

では、どんなツールを使ってきたのでしょうか?今回はいくつかの事例をご紹介します。

感染者が増加している日本でも参考になる点があるかもしれません!

Source:

深圳梦想家 : 深圳“硬核”高科技 花式战疫防疫助复工

※記事内のすべての写真は、深圳梦想家より転載

深圳大学では、新型コロナウイルス抗体検出キット作成に成功

2月10日の夜に、深圳大学と深圳市第三人民医院、そして深圳市天深医疗器械有限公司(TiSENC)が共同で開発した新型コロナウイルスのIgMとIgG抗体検出試薬キットの開発に成功したと発表しました。 血清または血漿を検査サンプルタイプとして使用する当キットは、医療従事者の感染リスクを大幅に低減し、22分で検査結果を得ることができる。とのこと。

新型コロナウイルス抗体検出キット
深センの“火眼”と呼ばれるラボでの様子

当ニュースは36Kr Japanでも報じられましたね。

深セン各所でロボットが大活躍

新型コロナウイルス対策において大活躍のロボット。彼らはウイルスに感染することはありませんし、疲れも知りません。

「建国」と呼ばれる警察検査ロボットは、高速道路検疫所、深圳北駅、その他の人口密集地域で市民に対する自動音声アナウンスや顔認識、温度検出などを行うのだそう。

警察検査ロボット「建国」
赤外線温度測定を行う

高速道路料金所にある「黄田田」と呼ばれる5Gロボット。

福田区の集中隔離医療観測所では、食事・薬・配達を担当するロボットが活躍中。

福田区で作業中の清掃ロボット:

巨大ドローンによる消毒作業も

車列に向けてQRコードスキャンを促すドローン。

龙岗区の工業団地では、約60万平方メートルの敷地を3時間以上かけて巨大ドローンが殺菌消毒したとのこと。

AI・5G通信技術も駆使

赤外線熱画像温度測定技術や5G通信技術を使用して「非接触高速温度測定」を行っています。

深センのAI企業は、顔認識やAI温度測定技術を活用して、プライバシーを保護しながら感染の疑いのあるケースを測定し、予防にあたるのだそう。

このGIF画像を見ると各乗客の体温を検出しているのが分かります。

どのくらい正確なのかは分かりませんが、係員がいちいち測定する必要がないのはいいですね。

テンセントは企業のためのソリューションを提供

深センに本社を構える超有名企業テンセントでは、仕事を再開できるように高度なデジタル技術を活用した包括的なソリューションを導入しました。

テンセントの赤外線温度計

また、リモートワークのためのツールとして「企业微信(企業用WeChat。Slackみたいなチャットツール。Slackより高機能とされる)」、「腾讯会议/Tencent Meeting(Skype/zoomのようなオンラインミーティングツール)」、「腾讯文档(Google Docのようなオフィスツール)」などのパッケージを提供しています。

またWeChatではオンラインで質問したり、健康報告ができる機能を提供して(「深i您」「i深圳」「疫況」といったミニプログラムですね)、従業員が毎日迅速に個人的な健康情報を報告し、企業の方は従業員の健康状況を正確に把握するのを助けています。

合言葉は「连接一切」

この言葉、聞いたことありますか?

この「连接一切(lian jie yi qie)」は、"人や物を、WeChatの中でなんでも結ぶ"といった意味なのだそう。「万物互联」といった言葉も人気ですが

一つのアプリ(WeChat)の中でなんでもできるスーパーアプリとなるべく邁進しています。

開発が容易なWeChatミニプログラムは無双状態ですね。深圳地下鉄で実名登録させる「深圳通+」もそうですし、上記のリモートワークのツールはミニプログラムからも使えるのでスマホ一台で仕事ができるようにもなり、今後もテクノロジーの分野から社会が回復するのを助けていくことでしょう。

日本も負けずにIT化を!

「必要は発明の母」ですので、これを機に各方面で便利なアプリが開発される土壌ができるかもしれません。

またドローンなどの規制が緩和されたり、ロボットの自動化を進めれば少子化による人手不足の対策にもなりますし、技術も進歩します。駅や公共スペースで温度測定技術なども導入していけば感染者の把握しやすくなりコロナウイルスの早期収束に貢献するのではないか、と期待しています!

ピンチをチャンスに変えていきましょう!

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