深センと汕尾市の<深汕特別合作区>を結ぶ高速鉄道「深汕铁路」の工事がついに開始されました。
完成すると深センから汕尾市まで129kmの区間を約30分で通り抜けます。開通は2025年です。
目次
「深汕铁路」詳細情報
深センと深汕特別合作区を結ぶ「深汕铁路」(Shenzhen-Shenshan High-speed Rail)は、全長129kmで設計速度は250〜350km/h。
「深汕特別合作区」は、深セン市と汕尾市海豊県との産業と労働力の移転推進を図るために2011年に設立された合作区。お互いの距離が遠かったので念願の高速路線ですね。
途中、以下の6つの駅が設置されます。
(深圳市)西丽、(深圳市)罗湖北、(深圳市)坪山、(惠州市)惠州南、(惠州市)惠东、(汕尾市)深汕
西丽駅と惠东駅は地上駅、罗湖北駅と惠州南駅は地下駅、坪山駅と深汕駅は高架橋になる模様。
2025年開通のこの路線の全長は129km。深セン市内の区間は55km、恵州市内の区間は57km、そして深汕特別合作区の区間は17kmとなります。約30分で深汕まで行けてしまうのは画期的!
合計5本の都市間鉄道計画が同時進行中
深セン市は深汕铁路を含めた合計5本の高速鉄道建設を計画し、大湾区内の接続性を向上させようとしています。他の高速鉄道名は以下の通り。
穗莞深城际
穗莞深城际(Guangzhou-Dongguan-Shenzhen Intercity)は、広州から東莞を通り深圳宝安空港につながる高速鉄道の延長線。工事はすでに始まっており、開通すると深圳湾口岸や皇崗口岸にも停車することになるとんでもない路線です。
深惠城际大鹏支线4条城际铁路
深惠城际大鹏支线4条城际铁路(Longgang-Dapeng spur line of the Shenzhen-Huizhou Intercity Rail)は、長さ約39.4kmの竜崗から大鹏をつなぐ路線。
深惠城际(深圳ー恵州都市間鉄道)
深惠城际(Shenzhen-Huizhou Intercity Rail)は深圳と恵州を結ぶ都市間鉄道。前項の深惠城际大鹏支线4条城际铁路はその支線です。
深大城际(深圳ー大亜湾都市間鉄道)
深大城际(Shenzhen-Daya Bay Intercity Rail)は、深セン宝安国際空港の第4ターミナルから恵州の大亜湾経済技術開発区までの86.83kmを運行します。
合計すると全長410kmの距離をカバーするこれらの都市間鉄道。
特に今回工事が開始された深汕铁路は、肝入りで深センと経済協力を推し進めているエリアなので事業も加速するでしょうね。2025年の開通が待ち遠しいです。
Source:
ShenzhenDaily: Work inaugurated on SZ-Shenshan high-speed rail 深汕铁路正式开工