(9/24 文言修正)中国初のWeChat「手のひら決済」、広東省のセブンイレブンや深セン市内の一部モールで利用開始

昨年より深セン市内でテスト運用が続けられていた「微信刷掌支付」(WeChat Pay 手のひら決済)が、ついに正式運用を開始しました。

現在、全国に先駆けて広東省内のセブンイレブンや深セン市内の一部モールで決済端末が導入されています。現金やスマホを持ち歩かなくても手のひらだけで決済可能な中国初の新技術は、順次全国に拡大していきます。

(2023.09.24 修正)「掌紋決済」→「手のひら決済」に文言修正しました。

2022年よりテスト運用開始

この「微信刷掌支付」(WeChat Pay 手のひら決済)、昨年11月には深圳市内でテスト運用中という報道がなされていました。

広東省セブンイレブン1500店舗、深圳海岸城モールにて利用可能

その後テスト段階を通過し、9月5日に手のひら決済機能を正式に開始したと発表。すでに広東省の1,500以上のセブンイレブンのコンビニエンスストアで、また深圳海岸城ショッピングモール内にて導入を開始し、一般人も利用可能となりました。

深圳海岸城のモールでは、「街电」と呼ばれるAnkerのモバイルバッテリーレンタルサービスが手のひら決済を導入しました。

スマホのバッテリーが切れてしまった方にとって、スマホなしでモバイルバッテリーをレンタルできるのはとても助かります。

Image via 创新南山

手のひらを端末にかざし、1−2秒で決済完了 掌紋登録もスムーズ

決済はとてもスムーズ。手のひらを決済端末にかざすと1~2秒で決済が完了します。登録も、画面で手のひらを2回スキャンした後、画面上のQRコードをスマホで読み取ることで情報がスマホと結合して登録されます。その後手のひらによる直接支払いが可能になるのだそう。

Image via 创新南山

「顔認証よりもプライバシーが守られる」

いち早く導入を行なった海岸城の情報部門責任者によると、これは「国家的金融科技认证中心的认证」(国家金融技術認証センターの認証)を受けているもので信頼性が高く、顔認証に比べ、手のひら決済はよりプライバシーが守られ、安全なのだそう。人間の静脈と掌紋を活用した生体認証機能は今後も全国に広がっていきます。

顔認証決済技術も確かに存在しますが、一般市民にとって顔データの登録はプライバシーやセキュリティの面で登録を躊躇しがちです。その点、手のひら決済はユーザー受容度が比較的高いのも特徴です。

加えて、指紋認証は指の表面の質感を読み取るため偽造リスクがありますが、手のひら認証の場合は手のひらの血管の質感を読み取るために特別な機器を必要とするため偽造されにくいとのこと。

手のひら決済のメリット

「スマホをいつも持ち歩いてるから、手のひら決済なんていらないのでは?」と思う方はいるかもしれませんが、手のひら決済にもメリットがあります。スマホのバッテリー切れや電波の心配をすることなく決済ができますし、特に学校にスマホを持ち込めない学生は現金でしか買い物ができません。そのような学生にとって日常の不便が解決される大きな一歩となるようです。

オフィスや他分野で手のひら決済技術の応用を検討

手のひら決済サービスの展開を開始した微信支付(WeChat Pay)は、今後オフィスや飲食業など、他分野で手のひら決済サービス「微信刷掌支付服务」の技術を応用し、より革新的で効率的なデジタルソリューションを探求していく、と述べています。

Image via 深圳发布


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