深セン市の2022年上半期GDPは1兆5000億元を突破

2022-08-03 2022-08-03 5分19秒

7月26日、深セン市統計局は2022年上半期における深セン市の地域総生産（GDP）を発表。1兆5,016億9,100万元で、前年同期比3.0％の増加でした。

特に、新エネルギー自動車（NEV）は前年同期比174.0%の増加となり、5Gスマートフォン・ドローンなどのハイテク製品も好調です。

1 2022年上半期GDPは、1兆5,016億9,100万元

2022年上半期GDPは、1兆5,016億9,100万元

7月26日に発表された深セン市統計局のデータは以下のリンクから。

深圳市统计局 2022上半年深圳经济运行情况

2022年上半期の深セン市の地域総生産（GDP）は、1兆5,016億9,100万元。3月には市全体でロックダウンが行われ、その後も市中感染が発生するたび封鎖措置が取られ、現在でも各工場で隔離措置を実施するなど新型コロナの影響は続いていますが、その中でも前年同期比3.0％の増加となりました。

内訳は以下の通り。

第一次産業：12億4,900万元（前年同期比2.4％減）
第二次産業：5,366億9,700万元（前年同期比4.3％増）
第三次産業：9,637億4,500万元（前年同期比2.3％増）

鉱工業生産は前年同期比5.9％増、EVなどハイテク製品が好調

上半期の指定規模以上の工業企業（年間売上高2,000万元以上）の付加価値総額は前年同期比5.9％増で、1〜3月の数値より3.6ポイントの増加。

業種別では、指定規模以上の鉱業が12.9％増、製造業が6.1％増。主要産業のうち指定規模以上の自動車製造業は91.1％増、石油・ガス採掘業は12.5％増、特殊機器製造業は10.6％増、コンピューター・通信・その他の電子機器製造業は3.7％増。

主要なハイテク製品の生産高は引き続き急成長中。中でも新エネルギー自動車（NEV）は174.0%増、充電スタンドは164.0%増、5G スマートフォンは67.0%増、民間ドローンは28.8%増。

固定資産投資の急速な拡大

上半期の同市の固定資産投資は前年同期比14.7％増となり、第1四半期を9.8ポイント上回りました。特に、上半期の深圳の工業投資は50.8％増と大きく伸び、うち製造業は45.9％増、さらに不動産開発投資も10.5％増となりました。

産業別では、第2次産業への投資が50.8％増、第3次産業への投資が9.7％増。ハイテク製造業への投資は51.9%増、電子・通信機器製造業への投資は70.0%増、情報通信・ソフトウェア・情報技術サービス業への投資は54.5%増。

社会領域への投資は急速に拡大し、医療・社会福祉への投資は145.8％増、文化・スポーツ・娯楽への投資は70.5％増。

消費市場は徐々に回復

6月、深センの市場売上は回復し、消費財の小売総額は前年同月比13.0％増、同月としては過去最高の伸び率を示しました。限度額以上の商品の小売総額は5月より23.6ポイント高い26.4％増、うち自動車部門は5月より32.3ポイント高い36.2％増。

上半期の消費財小売総額は4,483億元で、前年同期と変わらず。消費者別にみると、物品販売業の売上高は1.4％増、一方で外食産業の売上高は11.4％減、第1四半期に比べ5.9ポイント減少の幅が狭まりました。

生活基本財の販売は好調で、食料品は16.7％増、飲料は16.2％増。

消費財の小売売上は急速な伸びを示し、通信機器は39.2％増、金銀宝飾品は21.6％増。

オンライン小売売上は引き続き急成長しており、ネット通販の売上は18.9％増。

輸出入総額は1兆6,000億元超

2022年上半期の深圳市における輸出入総額は1兆6,152億6,000万元で、前年同期比1.4％増、第1四半期比4.2％ポイント増。輸出は9,142億5,000万元で7.1％増、輸入は7,100億1,000万元で5.2％減。このうち、一般貿易の輸出入は2.2％増で全体の51.0％を占め、その割合は前年同期より0.4ポイント上昇しました。

実体経済に対する金融支援は引き続き増加。統計によると6月末時点で、市内の金融機関（外資を含む）の国内外通貨建て預金残高は11兆9,633億500万元で、前年同期比10.9％増。金融機関（外資を含む）の国内外における貸付残高は8兆2,155億8,400万元で、前年同期比11.6％増。