2019 OCT-LOFT アートイベント「ON/OFF Parking Lot Project」開催中!(5/11-7/11)

5/11-7/11の2ヶ月間、深セン南山区のOCT-LOFTにて日本の著名なアーティストも参加した大規模なアートイベント「OCT-LOFT Public Art Exhibition」が開催中です。初日の5/11にはオープニングセレモニーが開催されました。

当イベントは年に一度だけ開催されます。2019年のテーマは「ON/OFF Parking Lot Project」というもので、日本以外にもスペイン・タイ・香港・台湾・上海各地のアーティストが参加しています。

アーティストたちの力作をぜひお楽しみください!

アートの中心地「OCT-LOFT」

最近の深センは経済発展に伴いアートが非常に盛り上がっていますが、「OCT-LOFT」は深センの中でも最もアートが盛んなエリアで、週末には大勢の若者が壁画をバックにSNS映えする写真を撮りに訪れます。

20190511-OCT-LOFT-Parking-lot

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定期的な大規模イベント

また、定期的に大規模イベントを行なっています。
例えば、以下のようなイベントがほぼ毎年開催されています。

  • OCT-LOFT Public  Art Exhibition
  • OCT-LOFT Creative Festival 
  • Shenzhen Independent Animation Biennale 
  • Tomorrow Music Festival
  • OCT-LOFT Jazz Music festival
  • T-street Mart
  • One and One OCT-LOFT Designer talk

(Shenzhen Fanでは、以前に以下のイベントを取り上げました)

そして、今回のイベントは OCT-LOFT Public Art Exhibition ですが、これは年ごとにイベントのテーマが変わります。
過去の開催テーマは以下の通り。

  • 2011年 International Mural Festival
  • 2012年 Elevator Car Art Project
  • 2013年 Invitational Exhibition Of Map Creation
  • 2017年 In The Name Of The Plants —The Past And Future Of An Old Factory
  • 2018年 Beyond The Scenery

(2014−2016年は未開催)

そして、今年(2019年)のテーマは「ON/OFF Parking Lot Project」どんな内容なのでしょうか?

「ON/OFF Parking Lot Project」とは

今年のPublic Art Exhibition は、Shenzhen Fringe Art Center(深圳市前沿艺穗艺术中心)の Eric Zhu(朱德才)さんがキュレーターとして指揮しました。

20190511-OCT-LOFT-Parking-lot curator Eric Zhou 朱德才

キュレーターの Eric Zhou(朱德才)氏

駐車場というのは車の行き交う忙しいスペースであると同時に退屈な場所でもあります。芸術の場所になることはとても期待されていないこのような公共スペースの駐車場を、Public Art Exhibition の期間中は幻想的な場所に変身させます。

今回、世界各地(スペイン・タイ・日本・中国その他)から13グループのアーティスト/デザイナーが招待されました。

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平面・壁面・駐車スペース、という3つのレベルに分け、OCT-LOFTの北・南地区全体で14のパブリックアート作品が展示されています。

あまり目立たない公共スペースである駐車場にアートを取り込むことで新たな視点を提供し、深センの文化と発展に寄与することを目的としているのだそうです。

どんな作品が展示されているのでしょうか?

各作品鑑賞ツアー

「《双观》/ Twins」ー 彭怡 / Rainbo(香港)

香港のアーティスト、彭怡(Rainbo)さんは「双子」というタイトルの作品を完成させました。駐車場にいる左右対称の守護神を表現したもので、落ち着いたタッチの絵は駐車場を訪れる運転手や歩行者に対して安全に集中することを思い起こさせるという意味が込められているのだそうです。

20190511-OCT-LOFT-Parking-lot 双子

「《安全地带》/ Security Zone」ー Javier de Riba(スペイン)

スペインのアーティストJavierは、カラフルなスプレー塗料を用いてタイルを描きました。規則正しく繰り返されるパターンを表現することで、公共の駐車場で家庭的な安心感を高めます。

「《联结》/ Connection」ー Reskate(スペイン)

スペインのアートチーム「Reskate」は、"漁網"を表現の手がかりとして用いました。

"駐車場駐車の動き"との関係、つまり静的と動的のコントラストを強調しています。漁網と魚の物語は、かつて漁村であった深圳の起源を象徴するだけでなく、深圳市民の団結の精神も反映しています。 さらに、漁網の構造はこの駐車場の鉄筋構造と一致します。

Reskateは今回、昼と夜で2つの異なる印象を持つ壁画を作成するために蛍光塗料の技術を使用しました。 日中は、黒の繋がっているロープが表示されていますが、夜になるとその後ろに隠れている魚が現れます。

このようにして、見る人々に様々な視覚的影響をもたらします。

20190511-OCT-LOFT-Parking-lot Reskate

この魚の部分は蛍光塗料なので、スマホなどの光で文字を書くことができます。

20190511-OCT-LOFT-Parking-lot Reskate

落書きしてみました…(すぐ消えちゃいますが)

これは必見です!

「《内 & 外》/ In & Out」ー 曾昭昶 / Uncle(香港)

駐車場の固定観念は、線で区切られた平らな物理的スペースに限定されています。香港のアーティスト 曾昭昶(Uncle)は、駐車場の物理的な基準を突破することを試みました。

視覚的な錯覚を利用することによって、ゾーン内で停止した車は特定の角度から見ると空中に吊り下げられているような錯覚を引き起こします。

「《精灵》/ Fairy」ー 河野 ルル / Kouno Lulu(日本)

駐車場は常に大人用のエリアと見なされ、さまざまな規則や規制に囲まれています。 しかし日本のアーティスト河野ルルさんの作品は、これらの一見して単調な駐車場に子供たちのための新しい分野を切り開きました。

20190511 OCT-LOFT Parking lot 河野ルル

中国でもおなじみの龍ですが、駐車場を守るドラゴンの背後にかわいい妖精がたくさんいて空中を自由に飛び回り、強さと祝福を与えるという絵なのだそうです。

ドローンから撮影。大きな絵のため地上からは一枚の写真に収まりきれません!

河野ルルさんは、アートフェア「UNKNOWN ASIA ART EXCHANGE OSAKA」で日本人初のグランプリを獲得した実績をお持ちです!

「《[ ] 广告牌》 / SIGNS FOR [ ]」ー 木村華子 /Kimura Hanako(日本)

日本では自殺を減らすために、鉄道会社のうち数社は駅や踏切にブルーライトを設置しました。 この方法は「精神的ストレスを受けた人が室内で青い光を浴びながら横たわっていると、リラックスした状態に戻るのが早くなる」という研究結果に基づいています。

20190511-OCT-LOFT-Parking-lot 木村華子

日本のフォトグラファー/アーティスト 木村華子さんはこのブルーライトにインスパイアされ、自分の作品を通して不安な通行人をリラックスさせたいと考えました。空白のビルボードを青いネオンライトで照らすことによって、空白の中から感じるメッセージを視覚化し、無限の想像力を提供します。

夜はこんな感じで光ります!(肉眼だともっと明るいです)

20190511-OCT-LOFT-Parking-lot 木村華子

「《一览无 Car》 / CarSeeNo」ー 刘岱宗 & 一览无 Car / Daizong Liu & CarSeeNo(北京&上海)

CarSeeNo」プロジェクトは、混雑する都市の中で小さな公共スペースの可能性を考えました。路上空間に、コミュニケーション・レジャー・娯楽・展覧会・読書などの機能を統合したスペースを構築することで、より人間らしくし、多様な活力を刺激するのだそう。

この作品、これで終わりではないんです!植えられた植物が成長していくことで、1ヶ月後にはまた違った雰囲気が楽しめるとのこと!

「《鹰与鼠》/ The Eagle and Rat」ー Rukkit Kuanhawate(タイ)

Rukkit Kuanhawateは、タイの有名なストリートアーティストです。タイだけでなく世界各地で様々な作品を描いてきましたが、今回は壁と地面をキャンパスにして、カラフルで幾何学的な作品を完成させました。

タイトルにもあるように、ワシとネズミのドローイングです。駐車スペースにネズミ、壁の上部にネズミの天敵ワシが描かれています。もし車が適切な場所に駐車するならば、ネズミはワシから隠れることができます。ゲーム感覚で駐車することができますね!

20190511-OCT-LOFT-Parking-lot Eagle and Rat1

昼と夜はまた雰囲気が変わってきます。

「《从包豪斯到造豪斯》/ From Bauhaus to Zaohaus」ー 令狐磊 / Rocky Liang(上海)

建築家で教育者のグローピウス(Walter Adolph Georg Gropius)は、1919年に「バウハウス(Bauhaus)」という言葉を造り出しました。この言葉はドイツ語で「建築(Bao)の家(Haus)」を意味し、美術と建築に関する総合的な教育学校として有名になり、現代美術に大きな影響を与えました。

Rockey Liangはこの言葉を中国風にアレンジし、中国語の「造(Zao)」を置き換えてZaohausという言葉を作り出しました。急速に近代化を果たした中国の都市・コミュニティ建築を要約する言葉なのだそうです。

Rocky Liangの作品を見ると、それぞれの時計の針に英語と中国語で「BauhausからZaohausへ」(“From Bauhaus To Zaohaus/“从 包豪斯 造豪斯”)と刻まれているのが分かります。

「《深圳 Highlight》/ Shenzhen Highlight」ー 都市酵母 / City Yeast(台湾)

色は、人々の感情的な思考を示すだけでなく、時代ごとに異なるライフスタイルや製品を体験するように導きます。 色は植物や季節の変化、看板など人々が街を訪れる時の第一印象となっています。深圳では毎日350万台以上の車が走っていますが、 車の色によっても街のスタイルに影響を与えます。

都市酵母 / City Yeast

台湾のアート団体 City Yeast228名にアンケートを取り、3つの質問をしました。

「深センを色で表すなら、何色?」

  • 1位 72名)
  • 2位 47名)
  • 3位 カラフル16名)

「华侨城创意文化园(OCT-LOFT)を色で表すなら、何色?」

  • 1位 61名)
  • 2位 カラフル35名)
  • 3位 黄色26名)

「車を買うとしたら、何色?」

  • 1位 黒 (Cosmic Black)39名)
  • 2位 黄色 (Sun Yellow)23名)
  • 3位  (Brick Red)20名)

そしてオープニング当日は、一般参加者も各自が思う色を選んで当アート作品に加えていました。

青を選ぶ人が多いですね

 

子供たちも参加

私も以前に、深センのイメージは青かな…?と考え、当サイトも青を基調とした過去があるのでこのアンケートはすごく興味深かったです!

夜になると光ります

「《朝九晚五》 / From Nine to Five」ー 柏志威 / Perry Bai(深セン)

屋外の駐車場では、運転手は影のある駐車スペースを見つけようとします。 しかし、太陽の位置は時間とともに変化するため、影のサイズ、位置、形状も変わっていきます。深センのデザイナーPerry Baiは、1日の木の影を記録し、それを元に面白いグラフィックを作成しました。

何時になると影がここまで移動するよ、という目印ですね。

「《梦玩游乐场》 / Daydream Playground」ー 罗晓骏 / Xiaojun Luo(深セン)

深センのアーティスト罗晓骏は、駐車スペース内に公園にある遊具を作成しました。午後の日差しの中、遊具に乗ってひとときのやすらぎを提供します。

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「《风之舞》 / Dancing in the wind」ー 龙云娜、彭汨、王凌燕 / Yunna Long, Mi Peng, Lingyan Wang(広州)

広州のダンサーYunna Long, Mi Peng, Lingyan Wangは、このオープニングイベントのために风之舞》というダンスを披露しました。

一般人を巻き込んだダンス。圧巻でした!


その他の写真は、後日写真ギャラリーの形でご紹介します!

開催期間・場所

場所:深圳华侨城创意文化园停车场及公共区域

期間:2019年5月11日 -7月11日

最寄駅:地下鉄1号線「侨城东」駅(Qiaocheng East)A出口

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各アート作品展示場所

各アーティストの作品場所はこちら

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実は当エキシビジョンの数日前から天候が悪くなり、一時的な豪雨に何度も見舞われたため、アーティストの方々は本当に大変な思いをして作品を完成させたようです。

苦労して完成させた分、喜びもひとしおです!

どれも力作ぞろいの作品群、ぜひ足を運んでみてください!7/11までの展示です!

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