2022年中国都市別環境大気質ランキング、深セン市は11位にランクイン

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中国生態環境部は、2022年の全国都市別環境大気質ランキングを発表しました。

168の重点都市のうち、広東省は恵州市、深セン市、珠海市、中山市、肇慶市の5都市が上位20位にランクイン。深セン市は11位で毎年上位に来ており、中国主要都市の中でも比較的大気が綺麗な都市という地位を確立しつつあります。

環境大気質ランキングとは

環境大気質ランキングとは、PM2.5を始めとする大気汚染の指標となる大気の濃度を測定して、168の重点都市ごとにランク分けしたものです。このランキングは毎月発表されており、それを12ヶ月にまとめたものが年間のランキングとなります。

以下のような項目をもとに算出されます。

大気質良好日 平均比率

PM2.5 平均濃度

PM10 平均濃度

O3 平均濃度

SO2 平均濃度

NO2 平均濃度

CO 平均濃度

2022年 中国主要都市における環境大気質の状況

2022年1月から12月までの全国339の地級市以上の都市における大気環境良好日の割合は、前年比1.0ポイント減の86.5%でした。

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  • PM2.5 平均濃度:29μg/m3(前年比3.3%減)
  • PM10 平均濃度:51μg/m3(前年比5.6%減)
  • O3 平均濃度:145μg/m3(前年比5.8%減)
  • SO2 平均濃度:9μg/m3(前年比横ばい)
  • NO2 平均濃度:21μg/m3(前年比8.7%減)
  • CO 平均濃度:1.1mg/m3(前年比横ばい)
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京津冀(北京市、天津市、河北省)周辺地域

  • 大気質良好日 平均比率:66.7%(前年比0.5ポイント減)
  • PM2.5 平均濃度:44μg/m3(前年比2.3%増)
  • O3 平均濃度:179μg/m3(前年比4.7%増)

うち北京市の数値は以下の通り。周辺地域より良い数値ですが、PM2.5濃度とO3濃度は共に前年を上回っている模様です。

  • 大気質良好日 平均比率:78.4%(前年比0.5ポイント減)
  • PM2.5 平均濃度:30μg/m3(前年比9.1%減)
  • O3 平均濃度:171μg/m3(前年比14.8%増)

长三角地区(長江デルタ地域)41都市

上海市、江苏省、浙江省、安徽省などを含む長江デルタ地域の数値は以下の通り。

  • 大気質良好日 平均比率:83.0%(前年比3.7ポイント減)
  • PM2.5 平均濃度:31μg/m3(前年比横ばい)
  • O3 平均濃度:162μg/m3(前年比7.3%増)

汾渭平原(陕西省、山西省、河南省)11都市

  • 大気質良好日 平均比率:65.2%(前年比5.0ポイント減)
  • PM2.5 平均濃度:46μg/m3(前年比9.5%増)
  • O3 平均濃度:167μg/m3(前年比1.2%増)
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2022年 主要都市 環境大気質ランキング

2022年1月~12月の主要168都市の大気環境ランキングは以下の通り。

左が上位20都市で、右が下位20都市となります。

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168の重点都市のうちトップ3は、ラサ市(チベット)、海口市(海南省)、舟山市(浙江省)ワースト3は、渭南市(陝西省)、咸阳市(陝西省)、荆州市(湖北省)となりました。

そして、広東省は主要168都市の大気質ランキングトップ20で最多のランクイン。トップ20には5か所がランクインし、恵州市が10位、深セン市が11位、珠海市が13位、中山市が15位、肇慶市が19位です。

広東省に次いで多いのが浙江省。4か所がランクインしており、舟山市が3位、麗水市が7位、台州市が14位、寧波市が17位です。

中国生態環境部の発表するデータの中でも注目を集める環境大気質ランキング。環境保護法や大気汚染防止法、排ガス規制などによって数年前から相当程度改善されていますが、まだ長い道のりが続きます。


Source:

广东生态环境:广东这些地市上榜!2022年12月和1—12月全国环境空气质量状况出炉

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