現在、深センの小梅沙リゾートエリアにある「小梅沙海洋世界」の大規模リノベーションが実施中です。
2025年に公開される当施設の投資額は150億元以上。日本の建築事務所がデザインした中国国内最大級の水族館/観光リゾート施設として生まれ変わります。
小梅沙リノベーションは総投資額150億元以上
1999年に完成した「小梅沙海洋世界」は、当時の中国で最大の海洋テーマパークであり、パビリオンの数や水中プログラムの充実度も最大級でした。
今回の再開発を担当するのは特发集团。150億元以上を投じて小梅沙全体のリノベーションに着手し、世界クラスの都市型沿岸観光リゾートを作り上げます。
2024年完成、2025年正式運用
スケジュールによると、2024年までに小梅沙地区の全体的な改修プロジェクトが完了し、2025年に正式に運用開始。周辺は貯水池や小川、周辺の谷などを含めて40ヘクタールの生態公園、アウトドアスポーツやキャンプ基地、山の結婚式場、照明芸術を取り入れた幻想的な山林ショーなどが計画されています。
また、小梅沙湾の約134ヘクタールの海域は保護開発の原則に基づいて開発され、湾の生態系、ウォータースポーツ、エンターテイメント、文化・芸術を統合した活気ある湾を構築し、海洋レジャー・エンターテイメントプロジェクトを展開します。海の結婚式「海上婚礼」もできるようになるとのこと。
そして、高級ホテル、海岸潮文化をテーマにした商業街、文化・観光ビジネススペース、海岸住宅地なども建設予定です。
広東省初のMGMホテルも建設
広東省初のMGMホテル(深圳美高梅酒店)も建設予定。マカオにある豪華ホテルが有名なMGMホテルがついに広東省に建設されます。以前に小梅沙では帆船のデザインで親しまれた「小梅沙大酒店」がありましたが、新しく建設されるMGMホテルのデザインもそのスタイルを踏襲してか帆船のような形となるのだそう。
また、こちらもMGMグループの钓鱼台精品酒店(Diaoyutai Boutique Hotel)などのホテルも建設予定。スカイロビーやペントハウスプール、高品質のエンターテインメント、レジャー施設が提供されます。他にも子供たちにとって大人気のレジャー施設「小梅沙海滨儿童乐园」が大幅リノベート。完成予想図は以下の通り。
水族館「小梅沙海洋世界」は日本の建築事務所が担当
新しい小梅沙海洋世界は、日本の建築事務所である佐藤総合計画(AXS Satow Inc.,)が担当しており、水族館は渦のコンセプトを採用した非対称な円形のレイアウトで再設計されます。
よりスタイリッシュでテクノロジーに満ちた水族館の外観は、以下の佐藤総合計画公式サイトから閲覧することができます。めちゃくちゃカッコいい…
佐藤総合計画:深圳小梅沙エリア新海洋世界(深セン水族館)・ハイエンドリゾートホテル
新海洋世界の「円」の中心部分には、「青蓝洞」(Green and Blue Hole)と名付けられたエリアがあり、深海の10万匹以上のイワシの嵐をデジタルメディア技術で融合してリアルタイムで再現するのだそう。
現在対象エリアでは、深セン地下鉄8号線の第二期工事が進行中。2022年開通予定の当路線が完成すると、小梅沙には地下鉄でのアクセスが可能になります。
中国国内最大級のスケールで建設される当リゾート施設。水族館の「デジタルメディア技術で融合」という表現は想像が及びませんね。完成が待ち遠しいです。
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