
5月25日に深セン市内の街角に突然現れた「スマート石柱」が話題を呼んでいます。
車両侵入を防ぐだけではなく、ワイヤレス充電や動画再生機能も付いたこの石柱、全国に広がるのでしょうか?
中国国内に多数ある「石墩」
中国の歩道に多く設置されている丸い石。これは「石墩」(shí dūn)と呼ばれており、車両侵入を防ぐ目的があるようです。

中にはドラえもんやくまモンなどのキャラクターに塗り替えた石墩も。。


スマート石柱の機能
そんな石墩ですが、深圳市内では突如ディスプレイやワイヤレス充電機能を備えた「智能石墩」(スマート石墩)が登場し、話題を集めています。(石墩に相当する日本語がないので当サイトでは「スマート石柱」と呼んでいます)

このエリアでは15台のスマート石柱が並べられており、それぞれに約30センチの長方形スクリーンやLEDライトが埋め込まれています。スクリーン下部には無料のワイヤレス充電機能があり、スクリーンは動画再生機能付き。現在は主に公共広告を再生していますが、ユーザーが画面をタッチすると地図ナビゲーションや情報検索もできるのだそう。
スマート石柱は毎日午後6時30分から11時30分までライトが点灯し、終日充電可能のようです。

開発元は深圳市绿霸科技有限公司
このスマート石柱の開発元は「深圳市绿霸科技有限公司」という会社です。社長の黄飛氏によると、従来の石墩は機能が単調で、現代人は一般的に携帯電話の充電ニーズがあることから4年間の研究開発を経て、製品は電源接続型から太陽光発電型とスマート型に進化しました。最新モデルのスマート石墩は重量260キログラムで4Gモジュールを内蔵し、画面の動作状態や再生内容の遠隔監視、人流データの収集が可能で、商業運営のデータ支援を提供するのだそう。
ディスプレイと配線は密封防水処理を施し、12V低電圧電源を採用して安全電圧基準に準拠しており、定期的に石墩の全体構造を点検し、必要に応じて修理や交換を行っているようです。今後、緑覇科技はスマートで環境に優しく安全な「発光石材製品」をシリーズ化し、市政道路、広場、公園など多様な場所で案内機能を提供する模様です。今回発表したスマート石墩は、一線都市の商業地区を起点に、周辺商業施設や二・三線都市へ順次展開し、最終的に全国展開を目指しているようです。

場所は竜崗区大浪街道新天地
スマート石柱は現在、竜崗区の大浪街道后浪新天地というエリアに設置されています。
龙华区大浪街道后浪新天地(百度地図リンク)


中心部からは離れていますが、近くにおられる方は見てみてください。確かにスマート石柱によって多くの注目を集め、店舗の客流量向上にも貢献しているようですが、今後全国展開するのか、それともメンテされずに放置されてしまうのか…注目です。
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