
2023年8月時点で、日本人の15日間ノービザ中国滞在はまだ許可されていませんが、日本からノービザのまま渡航し、その後深セン口岸内の査証事務所で申請するだけで5日間深セン市内に滞在可能となる「特区旅遊(E)ビザ」の取得方法をご紹介します。(英語では "S.E.Z VISA" と呼ばれます)短期滞在予定の方にお勧めの方法です。
2024.10.08 UPDATE: 申請時に提出が求められる香港到着時の入境カードについて、および出境可能な口岸について追記しました。
2024.04.02 UPDATE: 申請窓口の営業時間が延長(9:00-17:00)されました。
2024.03.07 UPDATE: 申請書「中文姓名」欄記入に関する情報を追記しました。
2024.01.02 UPDATE: ビザ発行手数料が再度改定されました。日本人の場合 275元→130元になります。
2023.09.05 UPDATE: ビザ発行手数料が改定されました。日本人の場合 168元→275元になります。
2023.08.29 UPDATE: 申請書記入時の注意点(水性ボールペン持参)などを追記しました。
2023.08.14 UPDATE: 各口岸でのビザ取得時における注意点を追記しました。
2023.07.21 UPDATE: 特区ビザ有効期間の説明を追加しました。
2023.05.19 UPDATE: 最新情報をもとに情報をアップデートしました。
2023.03.27 UPDATE: 蛇口口岸内にある査証事務所の存在を確認しました。ビザ発給の所要時間に関する追加情報と、日帰りの訪問時の対応などの情報を追記しました。
2023.03.23 UPDATE: 福田口岸は未対応との情報をいただきました。
目次
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「特区旅遊(E)ビザ」(特区旅游签证/S.E.Z VISA)とは
市内に5日間滞在可能なビザは、「特区旅遊(E)ビザ」(特区旅游签证)と呼ばれるビザ。英語では「5-Day Shenzhen Special Economic Zone Tourist Visa」(略して S.E.Z VISA)として知られています。
この特区旅遊ビザは日本人には馴染みがないものですが、コロナ前は韓国人をはじめとする外国人がよく利用していました。特区限定で特別に発行されているビザという立ち位置からか、日本のビザ申請センターのホームページにも載っていません。

「アライバルビザ」の特別版
中国大使館は1月30日に、日本人に対して現地到着時に空港で取得可能な「アライバルビザ (签发口岸签证/Visa on Arrival、VOA)」の発給を再開すると発表していましたが、今回の特区旅遊ビザはアライバルビザの特別版という立ち位置になるようです。
JETRO:中国、日本国民に対する一般査証やアライバルビザの発給を再開
アライバルビザを申請できる旅行者は海外の高級人材や海外大学のインターン生、人道的な理由による緊急入国者などが対象となり、一般の旅行者向けではありません。一方、今回の特区旅遊ビザは基本的にどなたでも取得することができます。
一度のみ入境可能なシングルエントリービザ
英文サイト「China Discovery」によると、深圳特区旅遊ビザは「Shenzhen 5-Day Visa」と呼ばれることもあり、観光客が深圳行政区内に滞在し、深圳の口岸を経由してのみ出境できる特別地域シングルエントリービザです。シングルエントリーなので一度出境したら(再度申請しない限り)再入境はできません。
(7/21 追記)滞在有効期間は日数でカウント(5日+α)
ビザの有効期間はどうやってカウントされているのかというと、「入境した翌日(0:00)から5日間」という計算のようです。(5日+α)なので、深圳には最長で5泊6日滞在可能、ということになります。
つまり、7月21日の13:00にビザ申請を行った場合は(7月22日から5日間カウント)7月26日の23:59まで滞在できます。(7月21日分はオマケで滞在できるというわけです)ビザ申請はできるだけ早い時間帯に行って入境した方がより長く深圳に滞在できますね。
(1/2 追記)渡航者の国籍によって料金は異なる ※日本人は130元
ビザ発行手数料は渡航者の国籍によって異なります。
(1/2 追記)手数料が改定されました。日本人の場合、168元(〜2023年8月)→275元(2023年9月〜)→130元(2023年12月31日〜)となります。
2023年12月31日より日本人のビザ発行手数料は130元となりました。以下の表に書かれてある「対等国家」は国によって価格が異なり、英国市民は834元→626元、米国市民は1295元→1184元と改定されています。(日本はそれ以外の「非対等国家」に分類されます)ほとんどの外国人は特区旅遊ビザを申請できます。



(5/19 追記)申請可能な口岸は4ヶ所
現在のところ、以下の4口岸で特区旅遊ビザの申請受付が可能な模様です。対応可能な口岸は限定されているのでお気をつけください。
※宝安口岸にも入出境査証事務所があり、特区ビザを申請することは可能ですが、ビザの特性上100%取得できることが保証されているわけではないため、NGの場合は深センに入ることができないままその場で日本(もしくは第三国)へのフライトを購入して戻らなければならず、各方面に迷惑をかけてしまい、リスクも高くなることをご了承ください。日本の搭乗カウンターで搭乗拒否される可能性もあり得ます。香港側から入境することをお勧めします。
※深圳湾口岸での申請は現在のところ不可です。
(2023.08.14 UPDATE: 宝安国際空港の情報をアップデートしました)
(2023.03.23 UPDATE: 福田口岸は未対応との情報をいただきました)
- 宝安国際空港(確認済み)
- 羅湖口岸(確認済み)
- 皇崗口岸(確認済み)
福田口岸(←未対応)- 蛇口口岸(確認済み)
(10/8 追記)深圳市内の口岸ならどこでも出境可能
深圳特区ビザは「深圳市内のみ滞在可能」という性質のビザなので、指定された滞在期間内に深圳市内の口岸から出境します。深圳市内であればどの口岸からも出境可能です。一方で、例えば広州白雲空港や(マカオに面している)珠海口岸からは(深圳市を出てしまうため)NGです。
蛇口口岸から出境し、フェリーに乗って香港やマカオに行くことは可能です。
(フェリー乗船前に、蛇口口岸にて深圳出境手続きが行われるタイミングで特区旅遊ビザは無効となり役目を終えます)
口岸内の入出境査証事務所で申請可能
ビザ申請/発行場所は、口岸内にある入出境査証事務所(入出境签证办事处/EXIT-ENTRY VISA OFFICE)です。香港と接する口岸(羅湖・皇崗)では、香港側の口岸と深圳側の口岸の中間地点に査証事務所が存在します。
口岸内にある、「口岸签证 Port Visa」という看板が目印です。

査証事務所の入り口には「广东省公安厅深圳出入境签证办事处」といった名前のプレートが掲げられています。

(4/2 追記)営業時間に注意(9:00-17:00)
査証事務所の営業時間は口岸の営業時間とは異なります。現在営業時間が確認できた羅湖、皇崗、蛇口の査証事務所は9:00-17:00となります。羅湖口岸自体は6:30-24:00オープン、皇崗口岸自体は24時間オープンとなりますが、査証事務所の営業時間内(9:00-17:00)に行かないとビザ申請ができません。他の口岸も似たような状況と思われますのでご注意ください。
(2024.04.02 追記:営業時間は17:00まで延長されました)


( 4/2 追記)1日の申請枠には上限あり、所要時間も注意を
取得された方の情報によると、所要時間は順調にいけば20分ほどで完了するようですが、混雑具合によっては1時間以上かかるケースも見受けられます。混雑時は最大で2時間かかることもあるため、早めに来るようにと言われた方もおられたようです。
1日の特区ビザ申請数には上限があるようで、週末・連休など時期によっては非常に混雑します。朝9時前から窓口に並んでいることも多く、そのためすぐに上限数に達してしまう場合もあります。申請枠は午前と午後で上限が決まっているようで、午前中の上限に達すると午後1時(昼休み後)に再訪するようにと通達されます。
利用者の情報によると、ある日の羅湖口岸では36人で午前の申請が上限に達したとのことです。羅湖も皇崗も午前中は30人ほどで打ち切られると考えた方が良さそうです(午後申請の上限数は不明ですが、同じく30名ほどかもしれません)。特区ビザを申請する方の大部分は香港で働いている外国人で、香港のノービザ滞在を延長するために日帰りで本土に入境する方が多いようです。このような方々も特区ビザ争奪戦に加わっているため、確実にビザを取りたい方はできれば(平日など)混雑しない時期に、早い時間帯に口岸に到着されることをお勧めします。
(2024.04.02 追記)営業終了間際の17時近くに申請してスムーズに通った方もおられます。混雑具合は予測しづらいですが、早めの時間帯に行けなくてもあきらめずにトライする価値はありそうです。
後述しますが、羅湖口岸よりも皇崗口岸の方が空いており申請しやすい模様です。特区ビザ取得の確率をできるだけ上げたい方は皇崗口岸に行かれることをお勧めします。また、羅湖口岸で上限に達してNGとなった場合でも、皇崗口岸ではまだ上限に達していないケースもあるので、ダメ元で皇崗口岸に移動して再挑戦することもできます。
(5/19 追記)羅湖口岸(混雑しがち)
羅湖口岸の入出境査証事務所はエスカレーターを上った2階にあります。
(2023.05.19 追記)しかし、香港からアクセスしやすい特性上、時期によっては非常に混雑します。タイミングが悪いと午前中に到着しても取得できないケースも見受けられます。
住所: 2F, Immigration Hall, Joint Inspection Building, No.1010 Heping Road, Luohu District, Shenzhen
Tel: 0755-22318671
営業時間: 9:00 - 16:30


(5/19 追記)皇崗口岸(比較的空いている)
羅湖口岸は混雑しがちですが、皇崗口岸は比較的空いています。特区ビザ取得の確率を上げたい方は朝一番にこちらの口岸で申請をすれば、(申請数上限に達して)受付不可となることはまずないと思われます。
香港側の口岸を通過後、「口岸签证(PORT VISA)」の看板のあるエリアにお越しください。スタッフの対応もとても良いようです。
住所: Immigration Hall (Arrival), Joint Inspection Building, 1F, No.30, South Futian Road, Futian District, Shenzhen
Tel: 0755-22318671
営業時間: 9:00 - 16:30

(8/14 追記)蛇口口岸
住所: Immigration Hall, Shekou Ferry Terminal, Nanshan District, Shenzhen
Tel: 0755-22318671
営業時間: 9:00 - 16:30(昼休み 12:00 - 13:00)
(査証事務所のエリアに公衆トイレはない模様です。お気をつけください)
(8/14 追記)蛇口口岸はフェリー乗客が対象となるため、受付スタッフが不在のケースがあり「14時半まで昼休み」と言われた方もおられます。タイミングによっては待たされることがありますが、あまり混雑しないようで、午後の時間に申請できた方もおられます。
【注意!】香港空港から直接フェリーで入境される方は、ビザを取得できなかった場合(宝安空港でのケースと同様に)香港空港に戻され、そのまま日本に帰ることになるようです。未確認ではありますが一旦香港に入り、中心部から蛇口行きのフェリーに乗船してビザ取得を行う方が安全かもしれません。

申請方法
(5/19 追記)写真撮影
ビザに貼るための写真撮影を行います。(同じフォーマットであれば持ち込みの写真でもOKのようです)
(5/19 追記)写真撮影は無料で、1分ほどで撮影することができるようです。

申請用紙を記入
査証事務所には、特区旅遊ビザ申請用紙「深圳特区査証申請表」が置かれています。この用紙に必要事項を記載していきます。

(8/29 追記)記入する申請項目はあらかじめ把握を!
申請書のフォーマットは以下の画像の通りです。前項にある記入例を参考にしながら、その場ですぐに記入できるよう準備しておいてください。混雑時は時間との勝負となります。


(3/7 追記)「中文姓名」欄は空白でもOK
前述の「申請書記入例」にも記載がある通り、パスポート記載と同じアルファベットの名前を記入すれば「中文姓名」欄は空白でも構いません。(日本人の名前の多くは漢字なので、漢字のフルネームを記入される方も多いようです。いずれにしても係員がパスポートをチェックするので未記入でも問題ありません)
(8/29 追記)水性ボールペンの持参を!
経験者の方々によると、申請書を記入するエリアにある備え付けのボールペンはインク切れのものが多く見受けられます。ボールペンがなくて申請書に記載ができず列に並べない方もおられるため、水性ボールペンを持参することをお勧めします。
(8/14 追記)整理券を取得 ※混雑時は先に整理券取得を
機械から出される整理券番号を取得します。
空いている時はこのタイミングで取得するのがベストですが、混雑している時は一番最初に整理券をもらい、その後で写真撮影などを行う方が時間の節約になりそうです。
(8/14 追記)9時の受付開始と同時に番号札が配られますが(もしくは機械から各自で番号札を取得)、混雑時は割り込まれて番号札の争奪戦となる場合があります。ご注意ください。
申請用紙とパスポートを提出し、手数料を支払う
記入した申請用紙とパスポートを窓口に提出し、ビザ発行手数料(日本人は168元)を支払います。
係員の質問に回答する
査証事務所の窓口ではいくつかのヒヤリングがある模様。訪問の目的(「深圳に観光に来た」など)を伝えて、ホテルの予約情報を提示することで発行が可能となります。
(10/8 追記)香港入境カードを提示
日本など香港外から来られた方は、香港到着時に税関係員より渡される「Landing Slip」(入境カード)を提示する必要があります。香港到着後も入境カードはなくさないように保管しておいてください。

審査通過後、ビザ発行
順調なら、20分ほどでパスポートにステッカーが貼られてビザの発行が完了します。

注意点
この特区旅遊ビザには、いくつかの注意点があります。
対象市内(深圳)しか滞在できない
移動できるのは申請した特区のエリア内のみ。深圳で申請した場合は深圳市内のみ滞在可能です。
実は他にも特区旅遊ビザは「珠海」と「厦門」で申請可能となりますが、珠海と厦門の特区旅遊ビザは滞在可能日数が3日間だけと短いようです。
外国人を対象としたビザ申請のサポートを行っている深圳市圣天商务咨询有限公司のサイトには、当ビザについて以下の説明がなされています。
(四)深圳、珠海、厦门口岸签证机关可以签发停留期限3天或者5天的特区旅游签证。持有特区旅游签证的外国人入境后停留区域不得超过入境口岸所在城市行政区域。
(四)深セン、珠海、厦門口岸の査証局は、3日または5日の滞在を目的とした特区旅遊ビザを発行することができる。 特区旅遊ビザを有する外国人の滞在地域は、入境口岸が所在する都市の行政区域を超えないものとする。
滞在期間中の市内ホテル予約情報(予定)を提示
市内に滞在するので、期間中に市内のホテル予約情報を伝える必要があります。渡航前に予約を済ませておき、ホテルの予約メールなどを窓口に提示できればベターです。
(3/27 追記)日帰りの場合
日帰りの場合は、その日中に帰ることをスタッフに伝えるなら、ホテル予約情報を見せる必要はないようです。数泊滞在予定であるものの、まだホテルを予約していない方は予約予定のホテル名を伝えるだけでも良いかもしれません。このあたりの対応はスタッフによって異なる可能性がありますが、その場でホテル予約もできると思われます。
滞在は最大5日間のみ
この特区旅遊ビザは、6日以内に特区内を観光できるというビザなので、滞在期間は最大5日ということになります。
ビザ発行手数料は現金不可のケースも
意外なことに、当ビザを申請した方の情報によると現金は使用不可だったとのこと。しかしクレジットカード(VISA)は使用できたようです(VISA以外のクレジットカードも使用できる可能性は高いですが、未確認)。不安な方はアリペイ/Alipayのツアーパス(TourPass)などを利用して電子決済可能な状態にしておくと良さそうです。
(8/14 追記)対応可能な電子マネー・クレジットカード一覧
ビザ発行手数料の支払いに対応している電子マネーとクレジットカードの種類は以下の通り。
- AliPay(支付宝)
- WeChat Pay(微信支付)
- Union Pay(銀聯カード)
- VISA
- Master Card
- AMERICAN EXPRESS

(8/14 追記)クレジットカードは読み込めないケースがあるため、可能ならクレジットカードは複数枚所持するのが安心です。
パスポートの有効期限が6ヶ月以上あること
パスポートの有効期限もチェックされます。これは通常のビザ申請時と同様です。有効期限が6ヶ月以上あることを確認してください。
パスポート査証欄(ビザページ)に余白のページがあること
パスポートにビザのステッカーを貼り付けるため、査証欄に余白のページが残されている必要があります。
旅券法令改正により旅券の査証欄に余白がなくなった場合でも増補ができなくなりました。詳細情報は以下の外務省リンク「令和4年の旅券法令改正による申請手続の主な変更点」をご確認ください。
Source:
China Discovery: 2023 Shenzhen Visa on Arrival (VOA): 5 Day Visa and Group Visa to Shenzhen
特区旅游签证指什么
来源:www.huanqiulcw.com
特区ビザ申請者におすすめのSIMカード
渡航に欠かせないのがSIMカード。中国本土でもGoogle、Facebook、X(Twitter)等に接続可能なプリペイドSIMがおすすめです。SIMカードは生命線なので、複数種類のSIMカードを購入しておくと安心ですね。使用期限も長いので使用しなかった場合は次回渡航にも使えますし、買って損はないと思います。
特におすすめなのが、この「シーズンSIM」。なんと中国の電話番号を利用できます。90日間のプリペイドSIMですが、気に入ったら期間延長・チャージもできる優れもの。購入のハードルが低いので人気です。
日本人が利用できるその他のビザ免除取り決め
日本人にはコロナ前まで15日間のビザ免除の取り決めがあったためこの特区旅遊ビザを利用する必要がなく、まったく馴染みがありませんでした。
他に当ビザ以外にも、日本人が利用できるビザ免除の取り決めは存在します。これは中国ビザ申請センターのホームページに記載されています。以下抜粋します。
↓滞在日数15日以内のビザ免除(日本は含まれていますが、2023年3月時点でこの取り決めは停止中です)
二、
シンガポール、ブルネイ、日本3カ国の一般旅券を所持する国民が、観光、商用、親族知人訪問あるいは通過の目的で中国へ入国する場合、滞在日数が15日以内であればビザが免除され、外国人に開放された空港、港湾から入国することができます。
但し、上記の3カ国国民のうち、下記に該当する方は事前のビザ申請が必須となります。
(一)一般旅券を所持し、観光、商用、親族知人訪問の目的での滞在が15日間を越える方。
(二)一般旅券を所持し、留学、就労、定住、取材の目的で訪中する方。
(三)日本の外交、公務パスポートを所持する方(二国間協議に基づき、シンガポールとブルネイの外交、公務パスポートを所持する方については、滞在日数が30日間を超えない場合にはビザが免除されます)。
↓香港・マカオにて旅行社のツアーに参加した場合、6日以内のビザ免除(日本人も活用できます)
三、
中国と国交のある国家の一般旅券を所持して香港やマカオを旅行する外国人は、香港やマカオで登録された旅行社のツアーに参加して広州珠江デルタ地域(広州、深圳、珠海、佛山、東莞、中山、江門、肇慶、恵州所轄の行政区を指す)を観光で訪れる場合、6日以内の滞在であればビザは免除されます。上記のツアーで汕頭を観光に訪れる場合、もし直接汕頭から出国して、その活動範囲が汕頭行政区を出ない場合は、上記の政策が適用されます。
↓24時間/72時間/144時間以内のトランジットビザ免除(日本人も活用できます)
例えば、成田から上海に渡航し、その後台湾を経由して成田に戻る、といったケースでは上海で144時間(6日間)以内の滞在が可能になるというものです。この場合は税関で台湾行きの航空券(トランジットであることを証明)と、144時間の間に滞在するホテルの予約を提示する必要があるようです。
四、
外国人は座席が確定された乗り継ぎ航空券を所持して国際航空便に搭乗し、直接中国を経由し、且つ経由地での滞在が24時間を超えず、また空港を出ない場合には通過ビザ(トランジットビザ)が免除されます。臨時に空港を離れる場合には、空港のイミグレーションで停留許可の手続きをする必要があります。
五、
53カ国の国民のうち、本人の有効な国際旅行証明と72時間以内の搭乗日時と座席が確定された乗り継ぎ航空券あるいは関連する証明を所持し、北京、上海、広州、成都、重慶、瀋陽、大連、西安、桂林、昆明、厦門、武漢、天津、ハルピン、青島、長沙の空港から第三国(地域)へ乗り継ぎをする場合、指定された地域内での72時間以内の停留にはビザが免除されます。それらの国(地域)は、(1)欧州でシェンゲン協定に加盟する24カ国。オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス。(2)欧州のその他15カ国。ロシア、イギリス、アイルランド、キプロス、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、セルビア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、マケドニア、アルバニア、モロッコ、ベラルーシ。(3)アメリカ州の6カ国。アメリカ、カナダ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、チリ。(4)大洋州の2カ国。オーストラリア、ニュージーランド。(5)アジアの6カ国。韓国、日本、シンガポール、ブルネイ、アラブ首長国連邦、カタール。
六、
53カ国の国民のうち、本人の有効な国際旅行証明と144時間以内の搭乗日時と座席が確定された乗り継ぎ航空券あるいは関連する証明を所持し、北京/上海/天津/成都/瀋陽/大連/昆明/武漢/江西/河北/浙江の空港から、厦門/青島の空港及び港から、第三国(地域)へ乗り継ぎをする場合、指定された地域内での144時間以内の停留にはビザが免除されます。それらの国(地域)は、(1)欧州でシェンゲン協定に加盟する24カ国。オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス。(2)欧州のその他15カ国。ロシア、イギリス、アイルランド、キプロス、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、セルビア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、マケドニア、アルバニア、モロッコ、ベラルーシ。(3)アメリカ州の6カ国。アメリカ、カナダ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、チリ。(4)大洋州の2カ国。オーストラリア、ニュージーランド。(5)アジアの6カ国。韓国、日本、シンガポール、ブルネイ、アラブ首長国連邦、カタール。
注:72時間、144時間のビザ免除政策の適用国、適用港および空港は不定期的に変化するもの。
↓外国人永久居住証/外国人居留許可者のビザ免除
九、 有効な外国人永久居住証あるいは外国人居留許可者を所持している方は中国入国に際してビザが免除されます。
↓APECビジネストラベルカード所持者によるビザ免除(日本人の中にも当取り決めを活用されている方は一定数おられる模様)
十、 有効なAPECビジネストラベルカードを所持している方は中国入国に際してビザが免除されます。
こちらの大使館からの情報も参考になさってください。
中華人民共和国駐日本国大使館:中国渡航ビザと入境政策についてのお知らせ(2023-03-14)
中華人民共和国駐日本国大使館:中国ビザ申請についてのお知らせ(2023-03-14)
今まであまり知られていなかったものの上記のようなビザ免除の取り決めが存在しますが、これらの内容を見ても特区旅遊ビザが一番確実に取得できそうですね。15日ビザ免除の取り決めが復活するまでの間はぜひご活用ください。
中国渡航関連情報共有WeChatグループ
現在、日本から中国に渡航する方のために有志で「中国ビザ渡航情報共有」WeChatグループを運営しています。また「中国→日本渡航情報共有」グループや各エリアごとのグループチャットも運営中です。
今回の特区旅遊ビザに関する情報は、Shenzhen Fanの運営しているグループチャット内で話題となったものでした。渡航条件が緩和されるにつれてかなり自由な往来ができるようになってきましたが、今後も渡航・ビザ・フライト情報など様々な情報共有がチャット内で行われていきます。グループチャットへのご加入を希望される方は以下のリンクをご参照ください。
(8/29 追記)香港空港から深セン各口岸へのアクセス方法
特区ビザを申請される方の多くは香港空港から羅湖口岸または皇崗口岸に直接向かわれますが、以下のリンクは香港空港から深セン各口岸へのアクセス方法をまとめたものです。参考になさってください(Shenzhen Fanトップページ下部にもリンクを記載しています)