深セン最大のベーカリー「BEEPLUS SUPER BAKERY」閉店

この時が来てしまったか…

かつては1日の入場者数が2万人を超え、年間利用者数も220万人を記録した深セン最大のベーカリーショップ「BEEPLUS LIFESTYLE」(超级烘焙工坊) SUPER BAKERY が12月1日に閉店してしまいました。

一時期はスターバックスプレミアムに匹敵する業界スターと見なされた人気スポットでしたが、新型コロナの影響に加え競合の台頭もあり、約2年の営業に幕を閉じました。

2019年にオープンしたBEEPLUS LIFESTYLE

本サイトでも以前に取り上げましたが、BEEPLUS LIFESTYLE(以下BEEPLUS BAKERY と呼びます)は 2019年に后海にオープンし、すぐに人気スポットとなりました。当スポットは90年代以降の創業者グループにより、107日間で計画および準備されたのだそう。

BEEPLUS BAKERYは約3,000平方メートルのエリアをカバーしており、1階と2階はローストエリア、コーヒーバーなど10のエリアに分かれていました。

発酵器、ベーカリーマシン、エスプレッソマシン等はスイスやイタリアなどから輸入した最高級機材を使用。普通のパン屋と比べると少しお高いですが、クロワッサンなど人気商品も多数ありました。

BEEPLUS BAKERYの特徴はパンにとどまらず多様化路線を走ったこと。88万元相当の超高価特製ケーキや、CD型、リップスティック型のチョコレートなどアイデア品や多種多様なスイーツも取り揃えていましたね。夜はバー形態にもなりました。

ディズニーなど多様なキャラクターともコラボし、イベントもよく行われていました。

かつては毎日平均300人以上がメンバー登録を行い、スターバックスプレミアムに匹敵する業界スターと見なされていたようです。1日あたりの入場者数は2万人を超え、2019年を通して220万人の顧客が訪れた模様。

奈雪の茶、ANGSIなどライバルの台頭も

広大なエリアにお洒落なデザイン、そして多様な商品展開が特徴的でしたが、BEEPLUS BAKERYが話題になるにつれ同タイプのライバルが次々と出現します。

BEEPLUS BAKERYから50メートル以内のところに、6000平方メートル以上の面積を持つ2階建てのANGSI 昂司蛋糕奇幻空间がオープン。豪華なケーキショップといった感じですね。

また、奈雪の茶ブランドの「奈雪梦工厂」(NAYUKI'S FANTASY FACTORY)も海岸城にオープン、他にも10以上のベーキング関連ブランドが周辺で運営されています。 いつの間にか激戦区となってしまいました。

味より店のスタイルを好む顧客も

広いスペースを持つお洒落な店舗の需要は高いのですが、パンの味よりも店のスタイルを好む顧客は多かった模様。そのため、座って友達と語り合ったりはするものの商品の購入にお金をかけることはしなかったのだそう。

そして2020年2月の新型コロナも大きな打撃となったことでしょう。私もその期間に時々BEEPLUS BAKERYを訪れましたが、ただでさえ春節期間中の深センは人が少ないのに、春節後も地方から戻って来れない人たちが多く、店は閑古鳥の状態が続いていました。

現在は閉鎖中

現在、BEEPLUS BAKERYは閉鎖されています。扉には貼り紙があり、メンバー払い戻し用のQRコードが記載されています。

テストオープンから数えると約2年の幕を閉じたBEEPLUS BAKERY。市場に与えるインパクトは大きくブームにもなりましたが、新しい話題を提供し続けないと飽きられてしまうデメリットもありますね。ANGSIなどの競合他社も安泰ではありません。

報道によるとBEEPLUSは計画の再調整や移転を検討しているとのことですが時期は未定です。


Source:

南方都市报:一度对标星巴克!深圳最大面包店关门,疫情影响致客流量不足

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