広東省内の学生・教職員は始業14日前までに居住地に戻るよう緊急通達/医療機関受診時は72時間以内のPCR陰性証明が必要に

現在、中国国内の各地で発生している新型コロナ変異株感染対策のため、広東省内のすべての教師、学生、スタッフには、学期開始の14日前に居住地に戻らなければならないという緊急通達が行われました。

また、医療機関への受診時は72時間以内のPCR陰性証明が必要になり、感染者との「密接な接触」の定義も変わる模様です。

教職員・学生への通知

8月6日、広東省新型コロナ流行防止管理司令部は緊急通知を出し、すべての教職員、学生、スタッフは、始業開始14日前に居住地に戻り、外出や集会を減らし、自己の健康管理を行わなければならないとしました。

学年度が始まるまで中・高リスク地域の生徒および教師は、その地域が低リスク地域に低減されるまで、あるいは予防と管理の要求に応じて健康状態が管理されるまで、学校への復帰を遅らせることも勧められています。

また、夏休み期間中の省外での学習、交換、研修などの活動は、必要な場合を除き組織しないことや、当初広東省外で組織する予定だった活動でまだ実行していないものは原則として取りやめるようにと伝えられています。

医療機関受診時は72時間以内のPCR陰性証明が必要に

深圳新闻网の報道によると、深セン市内で歯科、眼科、耳鼻咽喉科などの基幹診療科を受診する患者(初診・再診を含む)には、72時間以内のPCR検査の陰性証明を確認して入室する必要があるとのこと。

Image via 幸福福田

病院を訪れる前に予約をした一般の方は、予約時間より15分早く到着し、病院での集合時間を短縮することが進められています。 また、病院到着後はスタッフと協力して事前審査を行い、健康コードと行程コードの提出、体温検査、そしてマスク着用を行なってください。

一般の方は、院内におけるマスク着用や手指の衛生管理、1メートルのソーシャルディスタンス確保、病院内で関連する疫学的規制を守ることなどが求められます。必要な場合を除いては入院中の患者を訪問しないようになさってください。

デルタ変異株により「密接な接触」の定義が変わる

中国工程院メンバー(院士)の钟南山氏は、新型コロナデルタ変異株について以下の指摘を行なっています。

デルタ変異株の人体内のウイルス量は一般株の100倍で、感染力が強いこと。

体内での潜伏期間が短く、1~3日で発症すること。

体内で陰性化するまでの期間は13~15日で、一般株の7~9日に比べてはるかに長いこと。

変異株の感染力が高まったのは、感染した体内のウイルス量が多いため。

南京で発生した感染の速さは、デルタ変異株の速さを再確認することになりましたが、「密接な接触」の定義も変わりました。

以前は家族や同じ職場の1メートル以内の人、確定した症例の発症2日前の食事や会合などが「密接な接触」とされていましたが、現在はこれに当てはまりません。

変異ウイルス(デルタ株)の「密接な接触」という概念は、発症が確認された患者と同じ空間、ユニット、建物にいて、発症の4日前に一緒にいた人が密接な接触者とみなされることを意味します。

そのため、今後は変異株感染者の追跡方法も変わり、密接な接触者がもっと広範囲に及ぶことになります。この点も銘記しておく必要がありますね。


Source:

幸福福田:重要提醒!广东所有师生员工开学前14天务必返回居住地

深圳新闻网:就诊这些科室需持72小时检测报告!钟南山最新研判!警惕更强的“德尔塔+”

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