9月26日、6年の歳月をかけて建設されたDJIのグローバル本社「天空之城」が完成し、正式にオープンしました。
新社屋は6つのガラスブロックからなる高層ツインタワーで、本社オフィスや研究開発拠点が1箇所に集結しました。とても美しいデザインのため、今後の深センのランドマークの一つとして大きく期待されています。
2022.09.28 追記:深圳新闻网の記事を引用・追記しました。
2022.09.27 追記:高須正和さんが現地で撮影した写真を記事巻末に追加しました。
6年の歳月を要した新本社建設
「天空之城」は、南山区留仙洞总部基地に位置しており、6年の歳月をかけて建設されました。 プロジェクトの敷地面積は17,600平方メートル、総建築面積は約24万平方メートルで、ドローン企業としての本社オフィス、研究開発イノベーション拠点、オペレーションサービス、総合支援サービスの4つの機能エリアから構成されています。
世界100以上の国で展開中のDJI
DJI(大疆创新)は2006年に設立され、10年足らずでスタートアップからコンシューマ向けドローン市場のグローバルリーダーへと成長を遂げた超有名企業。現在は全世界で14,000人の従業員を抱え、深圳本社のほか、北京、上海、香港、東京、ロサンゼルス、フランクフルトにオフィスを構え、世界100以上の国・地域で販売・サービスを展開しています。
そんなDJIのグローバル本社となる新社屋「天空之城」は、今年、深センで最も期待されているランドマークの一つです。イギリスの有名建築事務所「Foster + Partners」とDJIが共同制作。
200メートル超のツインタワー
天空之城は高さ200mを超える世界初の非対称吊り下げ式鉄骨超高層ビルとして、オフィス、研究開発、試験、都市公共施設を組み合わせたもので、2つの高層タワー(ウエストタワー40階、イーストタワー44階)が羽のように軽い鉄骨の吊り橋で繋がれています。
6つの「ガラスブロック」
天空之城の最大の特徴は「非対称大吊り構造」システムと言われています。各タワーは、高さをずらした6つの巨大な「ガラスブロック」によって外側に吊り下げられ、各ファサードに非対称の美しさを生み出しています
また、完全に露出した鉄骨構造は、ビルの投光照明デザインによって、クリーンな美しさを引き出しているのだそう。
それぞれのガラスブロックは8~14階建てのオフィススペースとなり、各フロアを270度のガラスカーテンウォールで囲むデザイン。十分な自然光を取り込み、社員に開放的な眺めとオフィス環境を提供します。
また、各スペースには柱がないのでオフィスのフレキシビリティを最大限に高めることができるのだそう。
多様な庭園緑地
天空之城はさまざまな箇所に庭園を設けており、多様な自然緑地を楽しむことができます。
屋上にはルーフガーデンもあります。このようにして周辺の都市緑地と一体化し、一般市民やスタッフのための緑のレジャー空間をより多く提供します。同時に社会娯楽施設などの都市型公共施設も併設されています。
深圳はDJI以外にもファーウェイ、テンセント、BYDなど国際的な影響力を持つ現地企業が本社を置いています。深圳市はこれまで産業チェーンとサプライチェーンの改善と統合に継続的に取り組んできました。その結果、2021年の電子情報産業の規模は、国の5分の1、世界の10分の1にまで拡大し、深圳の経済の高品質な発展をリードする重要なエンジンとなりました。
(9/27 追記)高須正和さん撮影写真
現地在住の高須正和さんが新社屋近辺で撮影した写真を提供してくださいました。夜景も非常に良いですね。
深圳市の新たなランドマークの一つとなったDJI新社屋。現地におられる方はぜひ訪れてみてください。
Source: