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中国民用航空局は、6月28日より中国の安全認証「３C認証」マークのないモバイルバッテリーを中国国内線航空機に持ち込むことを全面禁止するという緊急通知を発令しました。日本で発売されている大半のモバイルバッテリーは当認証を取得していないため注意が必要です。
目次
中国強制製品認証「3C認証」
「３C認証」とは、強制製品認証または中国強制認証（China Compulsory Certification）と呼ばれるもので、
中華人民共和国国内で使われる製品に対して国内技術の標準に適合しているかを審査するこの制度、審査に合格すると「3C認証」という認証が与えられ、製品に「3Cマーク」は製品に3Cマークが貼付されます。
国家市場監督管理総局は2023年8月1日から、リチウムイオン電池およびモバイル電源に対してCCC認証管理を実施する旨の公告を発表しました。2024年8月1日より、CCC認証証明書を取得せず、認証マークを付与していないリチウムイオン電池およびモバイル電源は、工場出荷、販売、輸入、またはその他の営業活動での使用が禁止されています。
モバイルバッテリーの機内発火事故が相次ぐ
今年に入ってから、旅客が持ち込んだ充電器などのリチウムイオン電池製品が機内で発火・発煙する事故が頻発していました。最近はAnkerなど複数の大手充電器メーカーが、電池セルに安全上のリスクがあるとして、複数の製品をリコールし、国家市場監督管理総局は当該製品の3C認証を取消しまたは一時停止しました。旅客が持ち込む充電器に安全品質上のリスクが存在することから、民航局は《危险物品安全航空运输技术细则》に従い、厳格な管理措置を講じることになりました。
深センメーカーのバッテリー製品もリコール、３C認証取消対象に
Anker以外にもRomossやBaseus、Ugreenといった深センメーカーの製品もバッテリーの加熱、火災等を理由に３C認証の停止・取消措置を受けています。
「3C認証」マーク識別方法
3C認証マーク（CCC）は通常、製品表面に貼付または型押しされています。それぞれの3Cマークにはランダムなコードが付き、そのコードは製造業者と製品に対応しています。認証マーク発行管理センターは、強制製品認証マークを発行する際、当該コードに対応する製品をデータベースに登録しており、消費者は国家品質認証センターを通じてコード照会が可能となるのだそう。
モバイルバッテリーの3Cマークは通常、モバイルバッテリーの背面または側面の両端に表示されています。しかし、日本で販売されているモバイルバッテリーのほとんどはこの3C認証を取得していないので搭乗時に没収される可能性が高いです。
持込禁止適用は中国国内線のみ
現在の禁止措置は、中国本土内の国内線にのみ適用されます。国際線利用の乗客は当面免除されますが、国内線への乗り継ぎ時には規則に従う必要があるので注意してください。
民航局は国内空港で、セキュリティ要員にセキュリティチェックポイントとチェックインカウンターでパワーバンクを徹底的に検査するよう求めています。基準に適合しないデバイスは没収される可能性があります。
空港は、放送やデジタルスクリーンなどを活用し、未認証またはリコール対象のモバイルバッテリーに関する危険性を旅客に周知する安全意識向上キャンペーンを強化しています。また、個人用モバイルバッテリーの依存度を軽減するため、空港では利用可能な充電施設を拡大しています。
その他の持込禁止製品、注意点
3Cマークのないモバイルバッテリーのほか、以前にリコールされたモデルも持ち込み禁止となります。関連リコール情報は「国家市場監督管理総局欠陥製品リコール技術センター」にて確認可能です。
モバイルバッテリーを機内に持ち込む際の他の注意点として、定格エネルギーが160Whを超えているモバイルバッテリーは機内への持ち込み不可となります。定格エネルギーが明記されていないものや定格エネルギーを計算できないモバイルバッテリーの持ち込みも不可です。（Wh：ワット時。例：100Whは20000mAh×5Vの定格電圧に相当）
モバイルバッテリーは手荷物として持ち込む必要があります。受託手荷物への持ち込みは厳禁です。また、破損、膨張、液漏れのあるバッテリーも不可です。また、飛行中にモバイルバッテリーで電子機器を充電することは禁止されています。起動スイッチ付きのバッテリーは、飛行中常に電源をオフにしておいてください。
Source:
深圳机场发布：请注意！！28日起禁止携带无3C标识及被召回的充电宝乘机
ShenzhenDaily：Non-certified power banks banned on domestic flights新规：这些充电宝禁止登机
