【OCT-LOFT】2021 Public Art Exhibition開催(11/6-12/19)

OCT-LOFTにて行われる毎年恒例の公共アート展「2021 OCT-LOFT公共艺术展」(Public Art Exhibition)が11月6日に開幕しました。

今年は「打开的窗户(The Open Window)というテーマで、大湾区の6人のアーティスト/グループによる作品群がエリア内各地で展示されています。展覧期間は11月6日〜12月19日まで。

OCT-LOFT公共艺术展 Public Art Exhibition

OCT-LOFT公共艺术展 Public Art Exhibition は、今年で15周年を迎える南山区华侨城创意文化园(OCT-LOFT)のスペースを活用して展示される公共アート展。

例年は初夏に開催されますが、2020年は新型コロナの影響で9月に延期されました。2021年も例年とは時期が大きくずれて11月に開催。

過去の公共アート展の様子はこちら

例年は日本人含め各国から多様なアーティストが参加する国際的なイベントなのですが、コロナの影響により海外のアーティストを招聘することが難しくなっているようです。

2021年のテーマは「打开的窗户

2021年の公共アートは「打开的窗户」(The Open Window)と題するもの。

20世紀の画家、アンリ・マティスの制作した「開いた窓」”La Fenetre ouverte” は窓の外のカラフルな風景を描いた作品により、モダニズム絵画の始まりを告げたと言われていますが、この絵に描かれた窓のように一見普通の要素がアートという視点で見ると、日常生活に非日常的なインスピレーションをもたらすものとなります。

今回展示されている作品はすべて日常をベースにしており、アートと日常生活の密接な相互作用とつながりを示しているのだそう。

エリア内に点在するポスターの柱

まず目を引くのが、OCT-LOFT各所に点在する「ポスターの柱」。


OCT-LOFTは、美術館やギャラリーなどの革新的な空間と、建築家やデザイナー、アーティストなどのクリエイティブな才能が融合し、”北”と”南”の人々が出会う、文化とアートシーンの「窓」と言えます。

点在するポスターの柱は毎日、色とりどりのイベントポスターを貼ったり被せたりして「着せ替え」をしているため、毎日新しい光景を迎える窓のように人々と向き合い、刻々と変化するパークの日常を表しています。

大湾区の6人のアーティスト/グループによる作品群

本展には、大湾区の6人のアーティスト/グループ<啾小组、李景湖、梁铨、明天见、薛峰、周力>が参加しています。

アーティストたちは独自の視点から、「在地」「集群」「色彩」というコンセプトに基づいて公共アート作品を制作し、現地で発表しました。

1、薛峰 Xue Feng / 《2021年的世界之窗》Window of the World

OCT-LOFT内で活動する薛峰(Xue Feng)の作品2021年的世界之窗」は、歴史上の人物や現代建築、色彩豊かな絵画を組み合わせ、”通過できる時間の窓”を表現しています。

2、李景湖 Li Jinghu / 《彩虹柱》Rainbow Columns

李景湖(Li Jinghu)の彩虹柱」は、日常的なものを使って観客に異なる視覚体験をもたらすという彼のスタイルを継承した作品。この色とりどりの”レインボー”は、北と南のエリアをつなぐポスターの柱や低木に設置されており、人々が見上げたり通り過ぎることで、生活の中に色が虹のように降り注いでいるのがわかります。

3、明天见 seeyoutomorrow / 《牛星高照》Niu Star

クロスオーバー・グループの明天见(seeyoutomorrow)の作品「牛星高照」は、丑をメインにした十二支の星が回転するエレクトリック・インスタレーション。创意园北区入口にあるA3ビルの屋上に設置されています。

4、梁铨 Liang Quan / 《书架游》Bookshelf Roaming

梁铨(Liang Quan)は、作品书架游」を舗道に隠し、OCT-LOFTに訪れる人を古典的な王室建築の美学へと誘います。

5、啾小组 Jiu Society / 《BB牛》BB Bull

啾小组(Jiu Society)のBB牛」は、深センのランドマークである「孺子牛」の彫刻の要素を取り入れた新世代のアーティスト作品。

6、周力 Zhou Li / 《彩虹》Rainbow

OCT-LOFT内にスタジオを構えるアーティスト周力(Zhou Li)の作品彩虹」は複数の作品を集めたもので、近隣の新しい風景を表現しています。

近隣連携プロジェクト

12月19日までの会期中、当アート展は「近隣連携プロジェクト」を開始し、以下に挙げるエリア内の企業と協力して共同ブランド商品を限定発売するなど、視覚レベルに留まらず、アートの「窓」がオープンになって、より直接的な形で日常生活に「入り込む」ことを可能にしています。

  • 绽放花园
  • FANNOU HOUSE
  • 鹏小馆
  • The Peat
  • 一件STUDIO ONE
  • Gee Coffee Roasters
  • 望春山 Shan Gallery
  • tea’stone
  • 瑞玲金缮锔瓷

アクセス・ロケーション

深圳市南山区华侨城创意文化园南北区公共空间

最寄駅:地下鉄1号線「华城东」駅

当アート展は、一般の人々のアートへの豊かな理解と参加を促し、生活の美的次元を広げるという目的もあるのだそう。OCT-LOFTは、街の文化・芸術の「窓」として、公共アートや文化的生活のより新しい可能性を開拓していきます。

※作品画像はすべてOCT-LOFTからのものです。


Source:

深圳华侨城创意文化园:2021 OCT-LOFT公共艺术展|11月6日,让我们一起打开“艺术之窗”

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