2018年に発表され、上海から展開が始まったファミリーマートのコンビニ自動販売機「全家+」「全家 智能贩卖机」が深センでも見かけるようになってきました。
無人コンビニ・無人スーパーは、Amazonやアリババ、テンセントなど世界の主要企業がこぞって参入し、深センでもよく見かけますが、このコンビニ自販機は少しスタイルが違うようです。Shenzhen Fanとしてはこれが深センから始まらなかったのが少し悔しいところですね(ファミリーマートの店舗は上海が圧倒的に多く、力の入れ具合も違うので仕方ないですが)
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中国のファミリーマート
ファミリーマートは日本のコンビ二エンスストアですが、中国ではインスタントラーメンで有名な「康師傅」の大株主である「頂新集団」との合弁事業で、「Family Mart」の商標使用権を与えているとのこと。中国名は「全家」(Quan Jia)。
また、ファミリーマート中国は2018年に主要都市で外売サービス「ウーラマ」と提携して24時間宅配サービスを始めたと話題になりました。すでに夜間は、来店の売上よりも宅配売上の方が上回っているそうです。
コンビニ自動販売機「全家+」
2018年5月に、上海で第一号機が設置されて中国メディア内で話題になりましたが、今まで深センではまず見かけませんでした。ようやく登場といったところです。
先行して報道されていた内容によると、家族がよく使う生鮮食品・乳製品・飲料・パン・日用品を主に提供しているとのこと。WeChat/Alipayなどの電子マネーのみ使用可能で、ファミリーマートのメンバーシップ情報やポイントと連携し、利用者情報の追跡・マーケティングにも役立てることができるそうです。そして、店舗・人的・物流コストを抑える新たな手段としても期待されているようですね。
自販機レビュー
今回見つけたのは、会展中心駅の近くにあるモール「INTOWN」内の販売機。
この「INTOWN」、構内にはいくつかの日本食屋が集まる「恵比寿横丁」など美味しい飲食店が連なっています。
自販機は(少なくとも)3種類
温度管理の関係かと思いますが、少なくとも3種類のタイプがあるようです。
乳製品
「乳品」(乳製品)自販機
飲料
飲料自販機
パン・日用品
面包(パン)・日用品自販機
カップ麺・スナックなども売っています。
購入方法
購入したい商品をタップします。その商品のみすぐに購入したい場合は、「立即购买」を選択してください。
RedBullを買ってみます。中国のRedBullは炭酸が入っていないんですよね。
ファミリーマート非会員でも購入可能です。
会員登録したい場合は、下の「会员注册」をタップしてください。
「会员注册」をタップすると、WeChatのQRコードが表示されますのでスキャンして登録手続きを行なってください。
そのまま購入したい場合は「非会员购买」をタップし、右側のスキャン窓にWeChat/Alipayなどの電子マネーQRコードをかざしてください。
これで購入完了です。
感想
一度使用しただけの感想ですが
- 完全に自販機と同じ手軽さ(中国マクドナルド・KFCのタッチパネル販売機、またタオバオのような購入の手軽さ)なので、無人コンビニよりも使いやすい。
- 場所をあまり取らないので、業者は色々なところに設置しやすい。
- 特にファミリーマートユーザーは親近感があり安心して使うことができる。そしてアプリ連携されて便利。
- 全面液晶で、商品の広告が流れるので使用されていない時も無駄にならない。
- ただ、提供できる商品は限定されるのであまり自由度はない。
上記にも述べましたが、FamilyMartブランドは浸透しているため(日本人も)親近感があり、よく分からないメーカーが同じような機械を設置するのとは違う安心感もあると思います。
日本のファミリーマートも自販機コンビニ(ASD)を設置しているようですが、アナログな印象が否めませんね。中国の自動販売機はソフトウェアのアップデート次第で将来的にいろいろな可能性が広がりそうです。
2019年も様々な新しいものが登場しそうで、目が離せませんね!