2020年8月までに5Gが深セン全域をカバー:深センは5G時代の主導的地位へ

最近は世界中でzoomなどのオンラインミーティングを行っている方が急増していますが、もう少しネットが速かったらスムーズなのに…と思いますよね。

5G(第5世代移動通信システム)が普及すればかなり業務効率も上がるはずですが、深センの5G事情はどうなっているのでしょうか?

深センでは5G基地局の建設が急速に進み、今年の8月末に5Gネットワ​​ークを完全にカバーする予定とのこと!

Source:

深圳新闻网:今年8月底5G网络全覆盖!深圳将打造世界级5G产业集聚区

深圳种草君:深圳今年8月5G全覆盖!但你用上5G手机了吗?

2019年時点で基地局は1万5000カ所、2020年8月末までに4万5000カ所

去年の時点では、2019年末までに市内全域に5Gの基地局1万5000カ所を設置すると報道されました。

Photo via 深圳新闻网

また、2019年12月には深センの税関が深圳湾口岸で5Gスマートグラスの試験導入を開始したり、福田区香蜜公園で5Gシステムを活用した「スマート公園」が登場したり、5G+清掃ロボットが稼働開始したというニュースもありましたね。

そして2020年、8月末までには市内の5G基地局は4万5000カ所になる見込みです。これが実現すれば深セン市内をカバーすることができるのだそう。

各通信会社が5G基地局を続々整備中

深圳电信(Shenzhen Telecom)はグローバル5G SA(独立组网)ネットワークを構築中で、8月末までに15,000の5Gサイトが構築され、空港・高速鉄道・地下鉄などの交通ハブや、南山双创园・福田CBD・坂田科技园・宝安大空港・深汕特别合作区・前海自贸片区等で5Gの整備が加速すると予想されています。

深圳移动(Shenzhen Mobile)は8月末までに10,000台の5G基地局の構築に努めることを最近発表しました。市民中心・华强北商圈・南山科技园・西丽大学城・坂田科技园等のエリア、および市内の高校・空港・その他の主要な交通ハブもカバーされます。

深圳联通(Shenzhen Unicom)は、市内に5,000を超える5G基地局を開設しました。同時に、深圳电信と共同で5G共同ワーキンググループを設立し、5G周波数リソースを共有してネットワーク構築速度の増加を促進しています。

China Mobile 5Gベースステーション Photo via 深圳新闻网

現在深センは、深セン・香港・マカオで情報インフラの相互接続・共同構築・共有を積極的に推進しており、「大湾区」と呼ばれるベイエリアに低遅延、高信頼性、広域相互接続ネットワークを構築しています。

中国信通院が発表した「5G産業経済貢献」によると、2020年から2025年までに、5Gによる中国の総経済生産高は10.6兆元(約163兆円)に、間接的な経済総生産高は約24.8兆元(約382兆円)になると推定されています。5Gは産業のアップグレードを促進していく上で重要な役割を果たします。

5Gによって実現するイノベーション

5Gを活用すると、どんなことが成し遂げられるのでしょうか?

華強北を始め、深センの各所に5G体験ブースがある Photo via 深圳新闻网

深圳电信(Shenzhen Telecom)は各関係者と協力して、全国初の"5G智慧政务大厅"(スマート政府ホール)、"5G办税服务厅"(5G税務ホール)、"5G智慧庭审"(5Gスマートコート裁判)など、多数の5Gアプリケーションを立ち上げました。

また、市内初の"5G智慧社区"(5Gスマートコミュニティ)を構築。他にも “5G立体巡防智慧警务”(5G 立体パトロールスマートポリス)は、宝安、龍崗、南山、福田などの行政区域で推進されています。

深圳移动(Shenzhen Mobile)は20を超える業界と協力して、5G統合、革新的なアプリケーション、スマート相互接続ソリューションを発表しています。 5G +無人防疫車両、5G赤外線温度測定、クラウドビデオなどの多くの製品とビジネスが開花しているとのこと。

深圳联通(Shenzhen Unicom)は最近、同社がスマート製造・スマートシティ・スマート医療・スマート輸送・スマートライフなどの分野で5Gを応用し、比亚迪(BYD)・中兴通讯(ZTE)・富士康(Foxconn)・北京大学深圳医院・深圳地铁・深圳巴士集团(深センバスグループ)などと提携したことを明らかにしました。各分野で5Gテクノロジーの統合を実現していきます。

Photo via 深圳种草君

特に、深センの世界的に競争力のある企業は5G開発においてその強みを発揮しています。

深センに本社を構えるHuaweiとZTEは、2020年1月の時点で世界の5G特許の総数が1番目と3番目にランクされています。

3G/4G時代は欧米企業が主導的地位にいましたが、5G時代は深センが主導的地位に来る可能性が高いです。

最新の技術をいち早く街に取り込んでいく深セン、どうなっちゃうんでしょうねー

Photo via 深圳种草君

現在続々と携帯各社が5G対応のスマートフォンを投入し始めていますが、対応エリアは日本もまだまだ。

まずは基地局が整備されないとせっかく5G対応のスマホを持っても意味がないので、その点で深センはさすがだと思います。(恐らく)5G対応の新型iPhoneは2020年夏発売予定ですし、今年は一気に普及していきそうです。わくわくしますね!

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