2021年中国上場企業イノベーション指数報告500強に深セン企業が39社ランクイン

2021年中国上場企業イノベーション指数報告が発表され、深センは上位500社のうち39社がランクイン。

都市別では上海、北京、深セン、杭州、広州という順位。種別ではコンピュータ、医薬品製造業、電子機器、通信などが上位を占めています。

2021年中国上場企業イノベーション指数報告

当報告は「2021中国上市公司创新指数报告」と呼ばれ、浙江大学管理学院と深圳报业集团深新传播智库の共同研究によるものです。

評価対象は中国のA株上場企業2,384社。上位10社は以下の通り。

これらの企業は売上高、純利益、時価総額では必ずしも上位にランクされているわけではありませんが、R&D投資、R&D強度、特許規模、技術効率、ビジネスモデルなどのイノベーション指標で上位にランクされています。今回の対象は中国のA株上場企業を対象としているため、香港上場企業であるテンセントやBYD、また未上場のHuawei、DJIといった有名企業は含まれていません。

トップ3都市は上海、北京、深セン

このイノベーション指数500社にランクインされている企業を見ると、都市集中の傾向が明確に現れています。 特に上海(56社)、北京(50社)、深圳(39社)、杭州(30社)、広州(18社)、南京(14社)に集中しており、207社がこの6都市内に所在しています。

Image via 深圳特区报

広東省(81社)は3年連続1位。他にも浙江省(75社)、江蘇省(59社)、山東省(39社)、福建省(19社)などが上位にランクイン。

Image via 深圳特区报

昨年(2020年)のイノベーション指数500リストと比較すると、深センの企業は4社減少し、前年比9%減となっています。 リストに掲載されている深センの企業はコンピュータ、医薬品製造業、電子機器、通信などが好成績を収めています。

深セン企業39社の内訳

深セン企業39社の内訳は以下の通り。「汇顶科技」(18位)や「金溢科技」(54位)といった電子製造業や、「迈瑞医疗」(34位)や「华大基因」(40位)などのヘルスケア業が上位にランクインしていることがわかります。先日深セン製の新型コロナワクチンをリリースした「康泰生物」も102位にいますね。

広東省のトップ500企業81社のうち、コンピュータ、通信、その他の電子機器製造業に属する企業は約20%、次いで電気機械器具製造業、医薬品製造業がそれぞれ11社です。

深センには数多くのインキュベータープロジェクトがあり、政府は技術革新企業に対して、オフィススペースの提供、資金援助、税制優遇などあらゆる支援を行っています。当レポートの編集チーム長である浙江大学管理学院郭斌教授は、「"中国製造"から“中国創造”への大きな変革に直面している」と述べています。


Source:

深圳特区报:2021中国上市公司创新指数报告出炉,深圳39家公司跻身创新500强

深圳特区报:深度解读:创新指数赋能中国创造,A股投资添新风向标

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