香港行政長官の李家超氏は1月5日、深センー香港の自由往来が1月8日より再開することに伴い、各口岸(コントロールポイント)の通関に関する詳細情報を発表しました。
第一フェーズとして、深圳湾口岸、福田口岸、文锦渡口岸、蛇口口岸、机场福永码头が通関を再開します。高速鉄道は1月15日までには運転を再開する予定です。
目次
運用が再開される口岸と通関時間
第一フェーズで運用が再開される口岸は以下の5ヶ所となります。再開されると予想されていた羅湖口岸は第二フェーズに持ち越しのようです。通関時間も合わせて表記します。
- 深圳湾口岸(6:30 – 24:00)
- 福田口岸(6:30 – 22:30)
- 文锦渡口岸(7:00 – 22:00)
- 蛇口口岸(7:00 – 22:30)
- 机场福永码头(8:00 – 21:00)
当面は予約システムで人数制限を設定
初期通関期間中の円滑な運営を確保するため、蛇口口岸と机场福永码头はフェリーの発券で管理し、それ以外の口岸は予約システムで1日の出発者数を管理します。
深圳に入境する場合は、香港側で予約手配を行います。(中国本土住民による深圳入境は予約不要)
香港に入境する場合は、深圳側で予約手配を行います。(香港住民による香港入境は予約不要)
通関予約システム:詳細は別記事を参照
香港側の通関予約システムは、1月5日午後6時に稼働を始めました。
GovHK 香港政府一站通よりアクセスし、指定口岸出境香港到內地預約安排というリンクをクリックしてください。
深圳側の通関予約システムは、1月6日午前9時に稼働を始めました。
以下のQRコードをスキャン、もしくは陆路口岸赴港 | 预约系统よりアクセスしてください。
予約システムの詳細は、以下の記事をご覧ください。
1日の予約可能数
初期段階は、全部で1日あたり5万人が通関可能となります。
- 深圳湾口岸 10,000人
- 文锦渡口岸 5,000人
- 福田口岸 35,000人
この中には、バス運転手と乗客も含まれます。
ちなみに、港澳码头(香港・マカオフェリーターミナル)、空港、港珠澳大桥では人数制限は設けられていません。
香港入境時の検疫措置:48時間以内のPCR陰性証明が必要
香港入境者で、48時間以内のPCR陰性結果があれば、税関の健康申告カードに記入されます。健康申告が正常で、口岸での定期検疫に異常がなければ、税関は社会活動を許可することができます。健康申告に異常がある方、発熱などの症状がある方は税関で抗原検査を行います。陽性の場合、無症状の感染者や重篤な基礎疾患を持たない軽症者は自宅や居住地での隔離や自己管理が可能ですが、そうでない場合は早急に医療機関での治療が推奨されます。陰性の場合、税関は《中华人民共和国国境卫生检疫法》およびその他の法令に基づき、定期的に検疫を実施することになります。
必要条件
- 香港、深センともに、48時間以内のPCR陰性証明書を所持していること
- 香港側は、本土に入境する非居住者の予約証明書を検査します(本土住民は対象外)
- 本土側は、香港に入境する非居住者の予約証明書を検査します(香港住民は対象外)
この取り決めは、実施後1週間以内(遅くとも2023年1月15日まで)に、第一フェーズの実施に関する分析を行い、第二フェーズの実施を検討します。
高速鉄道は1月15日には運行再開
香港と広州を結ぶ高速鉄道「广深港高速䥫路」(Guangzhou-Shenzhen-Hong Kong Express)の最終地点となる西九龍駅は、実に3年近く閉鎖されていました。3年に及ぶ運行停止からの再開の準備と、運転士などのスタッフが関連手続きに慣れるのには少し時間がかかるそうですが、遅くとも1月15日には運転を再開します。初期段階は深圳北駅と広州南駅に加え、西九龍駅から広州東駅も再開される予定です。
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