9月18日より、深セン地下鉄1号線の新しい運行ダイヤが導入され、平日朝ピーク時の運行が中国初の2分間隔に短縮されます。
朝夕のピーク時の旅客輸送の負担を軽減するため、深セン地下鉄ではこれまでも18回ほど増便と運行間隔のアップデートを行ってきました。今回の19回目でついに2分時代に到達します。
朝の運行間隔は2分20秒から2分に短縮
今までは地下鉄1号線の朝のラッシュ時の運行間隔は最短でも2分20秒でしたが、今回正式に2分の時代に入ります。列車間隔2分というのは中国の地下鉄網で初めてのことなのだそう。
2分間隔の対象となるのは「羅湖」ー「西乡」間。信号システムのアップグレードなどいくつかの調整を行い、調整後の輸送能力はピーク時で16.7%増加するとのこと。
西乡から空港に向かう路線も短縮されます。「西乡」ー「机场东」間は2-4分間隔となり、輸送能力は3.3%増加。
一部中間駅の始発時間も前倒し
また、今回の調整で一部の中間駅の始発時間も前倒しになりました。
- 「世界之窗」から「侨城东」に向かう始発は約15分前倒し
- 「高新园」、「白石洲」から「罗湖」に向かう始発は約11分前倒し
- 「高新园」から前海エリアへ向かう始発は約11分前倒し
- 他のいくつかのエリアに向かう始発は約2-7分前倒し
開通当初の運行間隔は15分、今後もさらに短縮へ
深センで最も古い地下鉄路線である1号線は、誕生以来1日の最大乗降客数が145万人に達しており、平日1日平均107万人の乗客を輸送しています。深センの都市の発展に伴って1日平均の乗客数は徐々に増加しているとのこと。
当初、1号線の電車の間隔は15分でした。その後運行間隔は徐々に短縮され、ついに2分時代に突入します。
現在運行されている列車の数は、ピーク時に最大68本、1日を通して最大814本となり、1日のうちに走る列車の総距離は28,700kmにも及びます。1日を通して6時から0時26分まで合計18.5時間の稼働となり、1号線は列車間の最小間隔の設計限界に達しているものの、将来的には列車編成をさらに最適化しソフトウェアとハードウェアのアップグレードで運行間隔を2分以内に圧縮してゆくことを目指しています。
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