日本と中国を渡り歩いている多くの方々にとって、現在特に注目しているのがこの点。
仕事の関係で日本から早く渡航したいけれど、入国すると14日隔離は確定な状況。(※3月28日より全ての外国人(例外有)は入国禁止)でもどのように隔離されるの?手続きの時間は?
様々な情報が行き交っている中で、3月20日現在発表されているメディアの情報を元にまとめています。
(※現場の状況は流動的で、各メディアのアナウンスと異なる場合もあると考えられますのであくまで参考情報としていただけると幸いです)
[2020.04.29 UPDATE]: 深セン・広州の最新情報を追記しました。
[2020.04.06 UPDATE]: 深圳空港等の最新情報を追加しました。
[2020.03.24 UPDATE]: 深セン入境者全員が核酸検査を実施するように変更となりました。
[2020.03.21 UPDATE]: 目次が機能していなかったので修正しました。広州到着後の経緯、所要時間等の情報を追加しました。
Source:
在広州日本国総領事館:当館管轄地域における日本等からの入国者に対する感染対策措置強化について(3/20)
EyeShenzhen: Shenzhen Bay Checkpoint categorizes travelers 深圳湾口岸所有入境人员分三类进入
南方新闻网: 广东:境外入粤核酸检测免费、集中隔离食宿费自理、未参保患者医疗费原则上自理
Shekoudaily: Hong Kong, Macau, and Guangdong Tightening Entry Controls
深圳晚报: 所有入境深圳的人,若14天内去过外国,都要测核酸!
Shenzhenparty: Do Foreign Citizens Need To Be Quarantined When Entering China?
深圳新闻网: 从落地到隔离,入境广东一律“闭环式”管理!深圳湾口岸:核酸检测一个不漏!
i深圳: 从深圳机场、深圳湾口岸入境后怎么检疫?通关流程指引图来了!
证券时报网: 深圳湾入境口岸人满为患?记者实地探访:分流入境、井然有序
深圳卫健委: 这类湖北返深人员,无需隔离14天!但有这些要求
深圳新闻网:全闭环管理!3分钟了解深圳机场口岸如何转运入境旅客
目次
深セン入境時にどのような検査を受けるのか?
「深圳晚报」によると、深センに入境した人は国籍に関係なく過去14日以内に外国への旅行/居住履歴があればコロナウイルス検査(核酸検査)を受ける必要があります。
(Eyeshenzhenによると、香港の居住者は過去14日間に外国に旅行したことがなく健康であることが確認されれば、そのまま通過することができるようです)
(3/24 更新)入境者全員核酸検査実施
(3/24 更新):3月24日より、深センに入境する全員がコロナウイルス核酸検査を行う必要があります。
Source: 深圳发布 温馨提示!3月24日零时起,从深圳口岸来深所有人员均需做核酸检测采样!
税関では、温度監視・医療検査そして各人が記入した「健康申告書」の慎重な検査を実施します。
Shenzhenpartyによると、この健康申告書(Health declaration cards)は10カ国語以上に翻訳されているそうです。
症状が見られる場合:現地検査+病院検査
症状が見られる場合、税関はその場で核酸検査をサンプリングし、対象者を病院に移送します。
- 核酸検査の結果が陽性の場合、対象者は隔離と治療のために深セン第三人民病院に移送されます。
- 核酸検査の結果が陰性であり、さらなる観察の必要がない場合、対象者は病院によって指定された場所に運ばれます。
症状が見られない場合:所定の場所で隔離(スクリーニング)
税関の検査で異常のなかった対象者は、目的地によって対応が異なります。
深セン市内、深セン市外(省内の他の都市)、省外のいずれかに応じて、異なる場所で核酸検査を行うよう手配されます。広東省内であれば14日間の隔離が行われます。
深セン市内
対象者が深セン市内を目的地としている場合、市内の指定箇所に移送されます(恐らく各区に分かれている)。
目的地に到着後、核酸検査を実施。対象者はコミュニティの "トリニティ"(社区工作站 + 社康中心 + 社区公安)の管理下に置かれます。
(4/29 更新)深セン市外(広東省内)
深セン市は防疫対策本部に連絡して、核酸検査のために対象者を目的地に移送する車を手配します。
深圳市は4月28日より、目的地に関わらず入境者は一律深セン市内での隔離を実施することになりました。
(4/29 更新)広東省外
対象者は深センの指定場所で核酸検査用のサンプルを採取しますが、核酸検査の結果が出るまで待つ必要があります。
- 陽性であれば、隔離および治療のために深圳第三人民病院に移送されます。
- 陰性の場合、車で所定の交通ステーションまで移送されます。
目的地が広東省外の場合は、関連する現地の規制に従うものとします。
(4/29 追記):入境者は一律深セン市内での隔離が実施されます。
これらのガイドラインは、関連する各自治体の規制に従ってフレキシブルに調整されるとのこと。
対処フロー図公開
深圳空港
地元メディア「i深圳」では、以下のようなフローが公開されています。
深圳湾口岸
3月19日時点の記事なので、また変更があるかもしれません。
(4/29 追記)広州白雲空港から入境した場合
空港内で体温測定、問診→政府手配バスで深圳湾口岸へ
体験者の方々からの情報によると、広州白雲空港ではまず体温測定・問診等を行なった後に、行き先ごとに振り分けられ、政府手配バスに乗ってターミナル2に行き、その後深圳湾口岸に移動するそうです。
※(4/29 追記)深センへの送迎は行われない可能性あり
「深セン市は外部エリアからの送迎を行わない」という一部報道もあり、未確認ですが送迎は行われなくなった可能性があります。(到着地にて14日隔離となるのかもしれません)
深圳湾口岸→政府手配バスで各エリアの政府指定隔離ホテルへ
深圳湾口岸で各目的地に振り分けられるようです。それぞれのエリア行きの政府手配バスに乗車してホテルに向かいます。ホテルにチェックインした次の日にPCR検査が実施されたとのこと。
夜通しこのような作業が続けられているようですね。
(3/21追記)所要時間は?
混雑具合によりますが、空港内で約2時間+イミグレ通過後に約2時間+手配バス待ち時間3時間、合計7時間かかった方もおられます。
広州から深圳湾口岸に行かれた方は、その後の移動時間も含まれますね…
(4/6 追記)深圳空港では時間短縮に取り組む
深圳新闻网の記事によると、当初5-8時間を要していたのが、最適化を行なった結果平均3時間以内に短縮することができたとのことです。
(4/6 追記)施設によっては24時間体制で対応
隔離施設でも人数を増員して対応しているようですね。
例えば、福永空港ホテル(福永机场大酒店)では、5チーム(情報収集グループ、セキュリティグループ、物流サービスグループ、医療・保健グループ、総合調整グループ)に分かれて、合計60人以上が3交代で24時間体制で分離作業を行っているとのこと!
条件を満たした湖北省(武漢除く)からの旅行者は14日間隔離されず
深圳卫健委によると、3月19日の0:00から条件を満たした湖北省からの帰還者は14日間隔離される必要はないとのこと。
湖北省は、"湖北健康绿码"(湖北省健康グリーンコード)を保持している人に対して、“点对点、一站式”「ポイントツーポイント、ワンストップ」方式を採用して、移民労働者を省外の各地に移送します。
これらの方々は(恐らく湖北省の方で厳格な管理をしていたからだと思われますが)14日間の集中隔離を実施しなくなりますが、次の要件に従って健康管理措置を実施する必要があります。
1、深セン入境時に、「i深圳」のプラットフォームを通じて個人情報を報告し、14日以内の個人の基本情報・旅行履歴・健康状態・湖北省健康コードのカテゴリを正直に報告する。
2、発熱、乾いた咳、胸の圧迫感、疲労などの症状がある場合は、できるだけ早く120にダイヤルし、コミュニティワークステーションに報告する。
3、必要な仕事と生活を除いて、それ以外の時間は外出しないこと。夕食やパーティーに参加するための計画もしないこと。
4、湖北省健康グリーンコードを保持している人は、「i深圳」プラットフォームで対応するレベルの健康コードを割り当てられた後、法律に従って正常に働いて生活する権利を享受し、いかなる人も差別することはできない。
5、健康的なグリーンコードを持たない帰還者、および武漢からの帰還者については、現在の管理措置を継続し、14日間の自宅隔離/集中隔離を実施する。
6、肉体的または精神的な不快感がある場合、または困難な生活を送っている場合は、コミュニティのワークステーション(12345ホットライン)に電話して助けを求めることができる。心理的支援については、心理的支援ホットライン0755-25629459に電話することができる。
湖北省からの帰還者が差別されないように、という点が印象的ですね。
期間中、滞在ビザは2ヶ月自動延長
この情報は各メディアでも伝えられていますが、中国在住の外国人が期間中にビザの有効期限を切らした場合は、2か月間滞在許可または居住許可が自動的に延長されます。(別途申請する必要はないとのこと)
Shenzhenpartyによると、コロナウイルス対策のため医療支援、医薬品開発、学術交流などを目的として中国に来る外国人のために、24時間以内に緊急の出入国許可を発行しています。
外国人用ホットライン解説
Shekoudailyと深圳新闻网によると、広東省に来る外国人の予防および管理措置に関連する支援を行うために、広東省は多言語24時間外国人サービスホットライン「1258088」を開設しました。
費用は…
南方新闻网によると、核酸検査は無料ですが、3月19日0:00からホテル等で集中的に隔離する費用は自己負担で、保険に加入していない人の医療費も原則として自己負担になるようです。
支払いが困難な人は、法律や規制に従って医療支援を受けることができる、とも記載されています。
ホテル代は一泊400元前後との情報も
深センではありませんが、上海本地宝によると(上海での)宿泊費は1日200ー400元前後のようです。場所や施設によって請求額は変わってくると思われますが、恐らく深センもこれくらいの費用負担になりそうですね。食費も含めるともう少しかかるかもしれません。
(3/24 更新)広州市では1日350元以内にするようにという指示も
广州外事の記事によると、広州市内の隔離施設の請求費用については1日350元を超えないように、という指示がなされたようです。深センの記述はありませんが、同じくらいかもしれませんね。
広東省は全ての入国者に対して14日間隔離を開始(3/21〜)
在広州日本国領事館は3月20日に情報をアップデートしました。
3月21日より、広東省はすべての外国からの入国者に対して14日間の隔離を開始します。また広州白雲空港到着後の流れも説明されています。(対応は深センと同様のようですね)
以下内容を一部抜粋して記載します。
<<これから当館管轄地域に戻られる方や出張等で訪問予定の方へ>>
居住地や公寓(アパートメント)によっては,各都市の感染症防止抑制措置の一環として,市外から戻ってきた方を対象に,14日間の自宅隔離などの個別の措置を行っている場合がありますので,必ず居住地や滞在予定のホテル,公寓(アパートメント)などに確認するなど,関連情報の入手に努めていただきますようお願いいたします。現在,当館管轄地域(広東省,福建省,海南省,広西チワン族自治区)では,日本を含む外国からの入国者に対して検疫強化を実施しています。
現時点で当館が把握している本措置の概要は以下の通りですが,実際の運用により変更が生じる可能性がございますので,ご注意ください。
広東省
広東省は日本など検疫強化措置対象国に過去14日以内に訪問滞在歴があり,広東省の空港,港湾,陸上入国ゲートで入国するすべての者は国籍を問わず14日間隔離することを決定。
また,3月21日午前0時から,検疫強化措置対象国をすべての外国とし,過去14日以内に日本を含む諸外国への訪問・滞在歴がある者については,国籍を問わず14日間の自宅または指定施設での隔離対象となる。
なお,3月19日午前0時から,海外から広東省に入る外国人・帰国者に関する隔離費用等について,集中隔離施設での隔離費用(宿泊費,滞在費)や医療機関での隔離治療費を自己負担とすると発表した。
現時点での広州白雲空港到着後の流れ
1 入国者は,空港,港湾,陸上入国ゲートでの体温検査後,居住区ごとに当局が手配した車両で当局指定の施設(ホテル等)に移動し,核酸検査が行われる。その後,検査結果が出るまで指定施設で待機し(数時間から2日間程度),検査結果が陰性の場合のみ自宅待機(14日間)を行う。検査結果が陽性の場合,指定病院等で集中的医学的観察や治療がなされる。自宅隔離期間中は,毎日の体温検査などの医学的観察が行われる。
2 当局指定の隔離施設(ホテル等)や病院へは,政府手配のバス等で移動する。
3 自宅(隔離)医学観察を行う場合,医学観察対象者となっていない家族等と同居する場合は,その同居者も同じ日数の(隔離)医学観察を受ける。
学校や仕事の関係で4月には深センに行かなければならない方々もおられますが、そうした方々にとって(航空券の購入も含めて)現在の状況は少し厳しいものがありますね。
最新情報があれば随時お伝えしていきます。