外国人が利用できない「場所コード」ー代替策は「GHC」の提示を

Image via ShenzhenDaily

2月以降、深圳市は市内の公共エリア入口や交通機関要所に「場所コード」"场所码"を設置し始めました。

しかしこのコード、現時点では外国人のアプリ登録ができず、コードをスキャンしてもエラーとなってしまいます。対処方法はあるのでしょうか?外国人サービスセンターがアナウンスしている代替方法をご紹介します。

深センの公共エリア・交通機関で用いられる"场所码"

2022年2月より、深センは全市の公共会場の入り口に、"场所码"と呼ばれる場所コード(会場コード)を導入しました。

3月3日からは市内の交通駅(空港、鉄道駅、バス駅、旅客ターミナル、地下鉄駅)に入る際や、公共交通機関(バス、タクシー、配車サービス)に乗る際にも当コードが用いられます。

入場時にQRコードをスキャン

市場、薬局、レストラン、文化・娯楽施設、オフィスなど公共エリアに入る前に、スマホでこの会場コードをスキャンするようにとの貼り紙や看板が見受けられます。

このコードは、健康コードや旅行履歴などの人々の情報を確認し、場所や入場時間を登録することができるため正確な監視が可能になるのだそう。

中国の身分証で登録が必要…外国人は使えない

しかしこのコード、中国の身分証をお持ちの中国人の方しか登録できません。外国人居住者のID情報は多様であるため、現在の中国統一ID認識システムとは互換性がないとのことです。

外国人の対処方法は?代わりに「GHC」の提示を

その代わり、外国人は公共の場に入る際、緑色の「GHC」と呼ばれる広東省健康コード(Guangdong Health Code)を提示することが勧められています。蛇口エリアの外国人サービスセンターによると、各エリアの検査官がGHCアプリの対応する機能を選択して外国人のGHCをスキャンすることで、検査官は外国人の健康情報を知り、訪問した場所を確認することができるようになります。

(とはいえ、よくあることとしてすべての検査官がこの対処法を知っているわけではないため、場所によっては自分が外国人であること、外国人は「场所吗」を登録できないことを伝える必要がありそうです)

コード提示方法

WeChatから「粤省事」ミニプログラムを起動します。(WeChat内で「粤省事」と検索)

粤省事」に関しては、後日解説記事を書きたいと考えています。

「粤省事」ミニプログラムから、「GHC」を選択してください。

ユーザー登録完了後、使用できるようになります。この画面を係員に提示してください。

外国人が登録できなくて困っている、というこの現象は深センの外国人グループの中でも話題になっており、今回蛇口外国人サービスセンターによる暫定的な回答がアナウンスされましたが、この現象は広東省政府も把握しているようなので、近い将来パスポート番号などで外国人も「场所吗」を登録できる日が来るかもしれません。


Source:

ShenzhenDaily: Bilingual | Alternative solution for venue code 外籍人士无法使用场所码的替代方案

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