深センの交通カード「深圳通」のApple Pay対応が、ついに4月8日から実現しました!
iOS バージョン13.4のアップデート提供が開始した2020年3月あたりから界隈で話題になり始めていましたが、このアップデートは支付宝(Alipay)や香港の「八達通」(Octopus/オクトパス)を始め、様々な交通カード/電子マネーがApple Payと連結できるようになることから、iPhone/Apple Watch ユーザーにとって生活をガラリと変えるインパクトを持っています。
今すぐ使いたい人のために、設定方法を解説します!
Source:
超能网:iOS 13.4开始测试岭南通/深圳通,冲这功能你升级吗?(3/11)
天极网:Apple Pay支持支付宝付款?或随iOS 13.4一同发布(3/16)
同步推:Apple Pay新增京津冀互联互通和深圳通, 支持全国275城公共交通(4/8)
深圳通:深圳通互联互通卡现已支持 iPhone 和 Apple Watch(4/8)
IT之家:苹果iPhone手机Apple Pay京津冀互联互通卡/深圳通正式上线(4/8)
Apple: The best way to use your Octopus card. Wherever, whenever.(6/2)
目次
「深圳通」以外にも交通カードが続々対応予定
他にも、同じ広東省エリアの岭南通・羊城通、岭南通・广佛通もこのiOS 13.4でApple Payに対応するとのこと(時期未定)。
また、「京津冀互联互通卡」(北京ー天津ー河北相互接続カード)も対応したそうです。
対応機種一覧
Apple Watch
- Apple Watch Series 5
- Apple Watch Series 4
- Apple Watch Series 3
- Apple Watch Series 2
- Apple Watch Series 1
iPhone
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone 11
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone X
- iPhone 8、iPhone 8 Plus
- iPhone 7、iPhone 7 Plus
- iPhone 6s、iPhone 6s Plus
- iPhone SE
iPhone X以降かと思いきや、意外と旧モデルもサポートしています。
iPhone XS以降は本体電源が切れても利用可能
iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR、およびより新しいモデルを使用している場合は、カード用のバックアップ電源をサポートしているとのこと。
つまり、本体の電源が切れたとしても、カード側で最大5時間の電力が確保されているのだそう。
設定方法
OSのバージョンを最新に(iPhone:iOS 13.4/Apple Watch:watchOS 6.2)
まず、iPhoneはiOS 13.4に、Apple WatchはwatchOS 6.2にアップグレードされていることを確認してください。またApple IDでiCloudにログインする必要があります。
地域設定を「中国」に設定
そして、iPhoneとApple Watchが中国本土に設定されていることを確認してください。
多くの方は中国を訪れてもiPhoneの国設定までは変えませんが、国設定を中国に変更しないとウォレットに「深圳通」が表示されません。
iPhone「Wallet」アプリを開く
iPhoneで「Wallet/ウォレット」アプリを開いてください。
右上隅の「+」をタップすると、Apple Payの画面が表示されます。
「Continue」をタップします。
ここで「深圳通/Shenzhen Transit Card」が表示されるので選択します。
チャージ画面が表示されます。チャージ金額設定後に銀行/クレジットカードを紐付ける必要があります。
登録されている電話番号でのSMS認証が求められます。
(日本のクレジットカードで登録可能かは未確認です)
Apple Watchで使用する場合は、iPhoneでWatchアプリを開き、[ウォレットとApple Pay]→[カードを追加]を選択します。手順に従ってカードをApple Watchに追加できます。
iPhoneとApple Watchの両方を使用している場合、1つの交通機関カードを両方のデバイスで同時に開くことはできないようです。
QRコードスキャンよりもはるかに早い
やはりメリットはこのスピード感ですよね。シャオミのMi BandもNFC対応版は改札にタッチするだけで通れますが、一度慣れるともう元には戻れません。日本のモバイルSuicaは先を行ってましたね。
(6/2 更新)香港「八達通」(Octopus) もついにApple Pay対応!
香港の交通カード「八達通」(Octopus)のApple Pay対応は個人的にも本当に期待しています。
香港で八達通カードはSuica,Pasmoのように多くの店で利用できる電子マネーの役割も果たしているためなくてはならないものですが、深センと香港を行き来する方々にとっては複数カードを持ち歩きたくないので特に便利になりますね。
(6/2)ついにOctopusもApple Payに対応しました!
八達通のApple Pay対応は2019年に実現するとの発表が一時期ありましたが、延期されて今に至っています。
新型コロナウイルスが落ち着いて、また深センと香港が自由に行き来できる頃には実現していると思われます。チャージしていたカードをなくしてまた買い換えなければいけない、といった経験もしないですみますね!
Appleからの公式発表があり、すでに手持ちのOctopusカードを各デバイスにインストールされた方もおられると思いますが、Octopusは「深圳通」と比べると対応端末が若干制限されています。
対応機種一覧
Apple Watch
- Apple Watch Series 5
- Apple Watch Series 4
- Apple Watch Series 3
iPhone
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone 11
- iPhone SE (2nd generation)
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone X
- iPhone 8、iPhone 8 Plus
深圳通は初代iPhone SEも対応可能でしたが、こちらはiPhone 8以降となっています。もちろん先日発売された第二世代のiPhone SEは対応可。
OSのバージョンを最新に(iPhone:iOS 13.5.1/Apple Watch:watchOS 6.2.6)
まず、iPhoneはiOS 13.5.1に、Apple WatchはwatchOS 6.2.6にアップグレードされていることを確認してください。またApple IDでiCloudにログインする必要があります。
地域設定を「香港」に設定
深圳通の時は設定を「中国本土」にする必要がありましたが、今回はiPhoneとApple Watchが香港に設定されていることを確認してください。
Alipayも近々Apple Pay対応に
AlipayがApplePayに対応すると、ユーザーはAlipayアプリを個別に開く必要がなくなります。
カメラを介してAlipay QRコードをスキャンして直接支払うことができ、電源ボタンをダブルクリックしてApple PayでAlipay QRコードを直接呼び出すことができるようになるとのこと。かなりスムーズな動きになることが期待されます。
Appleユーザーの方々は楽しみですね!