中国最大規模の見本市、「第132回 中国輸出入商品交易会」(通称「広州交易会/広東フェア」)が、10月15日に開幕式を行いました。
広東フェアは今回もオンラインでの開催となりますが、プラットフォームはさらにアップグレード。今回は10月15日から24日の期間に、世界34の国と地域から約35,000社以上の出展者が参加中。出展製品数は過去最高を記録し、306万点以上もの製品が展示されています。
目次
広州交易会とは
国内最大の総合見本市として1957年に始まった中国輸出入商品交易会(広州交易会)。長い歴史を持つこの見本市は中国国内外での流通を促進させることを目的としています。
過去の広州交易会に関する記事はこちら(2020-2022)
昨年(2021年)はオンラインとオフラインのハイブリッド開催でしたが、今回は2022年春に引き続きオンラインのみとなります。
第132回広州交易会は10月15日から24日まで開催中
10月15日から24日まで行われるこの10日間のフェアでは、オンライン展示会、サプライヤーとバイヤーのマッチングイベント、越境ECの促進などが行われ、多様なビジネスイベントがバーチャルで開催されます。
「バーチャルオープニングセレモニー」
10月15日、特設リンクにてバーチャルなオープニングセレモニーが開催されました。
VIRTUAL OPENING CEREMONY OF THE 132ND SESSION OF CHINA IMPORT AND EXPORT FAIR
YouTubeの「Canton Fair」チャンネルでは紹介ビデオがアップロードされています。
306万点以上の製品がオンラインで展示
第132回広州交易会は、世界34の国と地域から約35,000社以上の国内外企業が出展し、輸出出展者の数は前回より40%増加し、出展製品数は過去最高を記録。紹介される製品は306万点以上で、そのうちスマート関連は13万点以上、グリーン・低炭素関連は50万点以上を出展します。輸出向け展示会は16の製品カテゴリーを50の展示エリアで紹介し、輸入向け展示会は6つのブースに分類されます。
主催者は、10月9日に広州で行われた記者会見で「より多くの企業が出展し、利益を得られるように出展申込のハードルをさらに下げた」と述べており、さらにオンラインプラットフォームを最適化し、一部のサービス期間を10日から5ヶ月に延長したのだそう。また、今後も農村活性化のための特別展示エリアを設置し、貧困から脱却した地域の企業が国内外の市場に参入できるよう、越境EC試験区や一部の越境ECプラットフォームとオンライン活動を同期させる予定とのこと。
オンラインプラットフォームはさらにアップグレード
今年の広州交易会のオンラインプラットフォームは、依然として中国語版と英語版があり、PCとモバイル版の2つの入り口が用意されています。出展者展示、グローバル供給・調達ドッキング、新製品の発表、バーチャル展示場、ニュース・イベント、会議サービス、越境ECゾーン、農村活性化などのセクションが設定されました。
今回、オンラインプラットフォームは123の最適化と改善が行われた模様。例えば、バイヤーはインスタントコミュニケーション機能を利用することができるようになりました。バイヤーがこの機能を利用すると、システムが自動的に出展者の製品情報、バイヤーの名前、国や地域の情報を送信し、出展者はバイヤーの意図を素早く把握することができます。 加えて機械翻訳を利用することで、双方のコミュニケーションが円滑になります。
また、バイヤーが購入の意思を掲示するとシステムが自動的に適切な出展者をマッチングさせることができるように。今回の広州交易会では購入意図を最適化し、オリジナルの商品名、カテゴリー、詳細情報に加え、新たにサプライヤータイプ、配送方法、支払い条件、到着時間などを追加し、マッチングの精度をさらに向上させたのだそう。
参加は広州交易会オフィシャルサイトから
オンラインでの参加は、以下の公式サイトにアクセス後、指示に沿って登録してください。
よりアップグレードした広州交易会のオンラインプラットフォームを皆さんも体験してみてはいかがでしょう?
Source:
Canton Fair:【NewsGD】132nd Canton Fair to kick off online on October 15
Canton Fair:【China Daily】More traders to showcase products at Canton Fair