香港国際空港は、今夏から第1ターミナルにてデジタルアート集団「Moment Factory」による新しいビジュアル体験を楽しむことができるようになりました。
今回は、香港空港に設置された3種類のマルチメディア・インスタレーションをご紹介。今までコロナにより香港空港を利用できなかった方にはうれしい驚きの体験となりそうです。
目次
世界最高峰のデジタルアート集団「Moment Factory」
「Moment Factory」(モーメントファクトリー)は、世界の様々な施設やイベントでインタラクティブな演出を手がけており、クリエイティブとテクノロジーを駆使して乗客の体験を向上させる専門技術を有している世界最高峰のデジタルアート集団。
シンガポールのチャンギ国際空港やロサンゼルス国際空港(LAX)の公共スペースなどが代表作として知られていますが、2020年に新宿駅の東西自由通路に設置された華やかなデジタルサイネージによる演出も、このMoment Factoryによるもの。
香港国際空港の第1ターミナルで体験可能
Moment Factoryによるマルチメディア設備は7月1日より香港国際空港の第1ターミナルで体験可能となりました。
それぞれのインスタレーションは、空港での旅の重要な瞬間に、乗客の体験を高めるために戦略的に配置されています。出発・到着の乗客を「CRYSTAL ELEVATOR」が迎え、香港文化のスナップショットを展示。搭乗ゲートでは、リアルタイムのフライト情報とクリエイティブなコンテンツを組み合わせた「TOTEMS OF JOY」が、出発する旅行者を送り出します。
香港空港公社は、プロセスの初期段階からMoment Factoryを招き、技術チームとクリエイティブチームが、後付けでありながら複雑な空港環境にシームレスに統合するコンセプトとコンテンツを開発することを可能にしました。
Moment Factoryのクリエイティブ・ディレクターであるAmy Chartrand氏によると、このマルチメディア設備を実現させるにあたって「全体的に落ち着きのある、穏やかな環境を作ること」に注力したのだそう。
香港国際空港とMoment Factoryが共同で制作したマルチメディア・インスタレーションは3種類。一つずつご紹介します。
CRYSTAL ELEVATOR(晶瑩升降機)
空港の到着ロビー中央に位置するのは、CRYSTAL ELEVATOR(晶瑩升降機)。
巨大なデジタルスクリーンの壁に、香港の多様な遺産、旅行、自然、遊びなどをテーマにした8つの映像「綠蔭林間」「漫遊水族館」「雲遊看世界」「「抓」個好朋友」「香港之旅」「旅人萬花筒」「毛孩滿屋」などを映し出し、到着客と出発客をユニークな視覚体験で迎えています。
展示場所
WATERFALL GARDEN(瀑布庭園)
ターミナルロビーの南北にあるのは、WATERFALL GARDEN(瀑布庭園)。画面上の滝と地上の小川がつながり、水の流れが細かくリアルな効果音と調和して爽やかに流れます。旅行者はまるで自然に抱かれているかのように、旅の慌ただしさから解放され、ゆったりとした気持ちになることができます。
滝の庭では、足元の蓮に魚が飛び込んでくるなどのインタラクティブな体験も。池のせせらぎや花の咲く優雅な森に囲まれながら、鮮やかな自然を感じることができるのだそう。
展示場所
TOTEMS OF JOY(玩味登機)
出発階中央通路の各ゲート番号が記載されている柱は、TOTEMS OF JOY(玩味登機)として生まれ変わりました。
ここではリアルタイムのフライト情報を提供するだけでなく、クリエイティブでアーティスティックなデジタル画像により、遊び心のある搭乗体験ができるようになりました。
展示場所
コロナ前は頻繁に深センを訪れていた旅行者にも思い入れのある香港国際空港。世界のハブ空港としてこれからも人々を楽しませて欲しいですね。次回空港を利用するのが楽しみです。
Source:
MOMENT FACTORY:A NEW ERA FOR THE PASSENGER EXPERIENCE AT HONG KONG INTERNATIONAL AIRPORT