「国際イノベーション政策・実践交流会議」深センで開催

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3月6日、深圳で「国際イノベーション政策・実践交流会」が開催されました。 スペイン、ブラジル、日本、イタリア、オーストラリアの革新的な都市の代表や、有名テクノロジー企業のトップ、研究機関、ベンチャーキャピタル、国際機関の代表者が福田区にて意見交換を行いました。

国際イノベーション政策・実践交流会とは

深圳市人民政府外事办公室主催による国际创新政策与实践交流会(国際イノベーション政策・実践交流会議)は、国際的な非政府・非営利組織である世界革新都市協力機構(WICCO)の枠組みのもと、経済発展と社会的ガバナンスの解決策としてのイノベーションの統合をさらに推進することを目的としています。

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深圳市人民政府副秘書長の姚任氏はスピーチで、「国際交流と協力を深め、イノベーション研究を強化し、知識、技術、人材などのイノベーション要素の流れを制限する障壁を取り除き、世界のイノベーション資源を結びつけるよう努力する」と述べました。

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WICCO加盟都市代表者のスピーチ

イベントでは、つくば市の五十嵐立青市長、スペイン・バルセロナ市のMario Rubert氏、神戸市の久元喜造市長、オーストラリア・ブリスベン市のKrista Adams副市長、イタリア・トリノ市のMichela Favaro副市長らWICCOに加盟する都市の代表者が、それぞれの都市の革新プロジェクトやアプリケーションを共有しました。

バルセロナ市

深センには24の姉妹都市があり、スペインのバルセロナはその一つ。バルセロナはWICCOの都市メンバーでもあり、2000年の歴史を持ちながら何度も自己改革を繰り返して「欧州イノベーション首都」となりました。その経緯やスマートシティと低炭素化のための新技術について、バルセロナ市議会のシティプロモーション担当ディレクターのMario Rubert氏は語りました。

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つくば市

日本のつくば市も深圳の姉妹都市でWICCOのメンバー。今回は、五十嵐立青市長がビデオメッセージを流してつくば市を紹介しました。つくば市は博士号取得者8,000人、ノーベル賞受賞者4人、そして150の研究機関・大学を擁するイノベーション都市です。

つくば市ではオンライン選挙や学生の健康管理の電子化など革新的な技術が市民の日常生活に広く活用されています。市長はスピーチの中で市民一人ひとりが技術革新の恩恵を受けられる未来都市になるよう常に努力している、と語りました。

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他にも、日本の神戸市、オーストラリアのブリスベン市、イタリアのトリノ市など、革新的な都市の市長からビデオメッセージが寄せられました。

神戸市はヘルスケアなどイノベーションの経験について紹介

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ブリスベン副市長はブリスベンでの生活や健康などの分野における技術活用について紹介

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イタリア・トリノ副市長は、イタリアの「Turin City Lab」プロジェクトと「Turin Social Innovation」プロジェクトについて紹介。

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各参加者は、グローバルなイノベーションのフロンティア、科学技術におけるグローバルなコラボレーション・イノベーションとテクノロジーのガバナンスについて、それぞれの考えや洞察を共有しました。

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各国専門家によるスピーチ

加えて、中国のテクノロジー企業、会計事務所、高等教育機関など、地域におけるイノベーションの担い手たちが意見交換を行いました。

清華大学公共政策管理学院の公共政策教授で、香港中文大学(深圳)経済管理学院客員教授でもあるAlessandro Golombiewski Teixeira氏は、経済成長における科学技術の役割と、知識創造における国際協力の重要性について基調講演を行いました。

イノベーションは、経済発展の観点から最も重要なコンセプトであり、経済成長のための最も重要なエンジンの一つである

急進的なもの、破壊的なものなど、どのようなイノベーションを語るにしても、国際的な技術革新によってのみ達成できることを理解する必要がある

イノベーションは世界の都市の未来でもある…科学技術イノベーションを都市化の経済的 , 環境的 , 社会的側面に取り入れることで、世界の都市は、現在のミレニアム持続可能な開発目標に取り組みながら、持続可能な都市開発をより良く達成することができる

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日本のハードウェアエンジニアであり、メイカー文化の提唱者である早稲田大学非常勤講師の高須正和氏もスピーチを行いました。

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2018年から深圳に在住している高須さんは、深圳のハードウェアサプライチェーン産業の発展過程と業界の優位性について詳しく説明するとともに、深圳のオープンソースの優位性を例に挙げ、WICCOの枠組みの下でのイノベーションと起業におけるグローバルな協力を提唱しました。

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ファーウェイ・テクノロジーズ副社長兼公共・政府部長の王剑峰氏は、デジタル時代に対するファーウェイの見解と考えを示し、今後の3大トレンドとして低炭素、電動化、知能化を提案しました。

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深圳市外事弁公室の推進により、多くの革新的な都市や機関がWICCOに加盟しています。

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現在、会員数は世界22の国と地域で77に達しており、そのうち28都市は、つくば、光陽(韓国)、ミュンヘン(ドイツ)などの先進国、アルマトイ(カザフスタン)、ポートモレスビー(パプアニューギニア)などの途上国、中国国内では香港、マカオ特別行政区、広州、蘇州、南京、深圳などが含まれています。49の機関会員には、米国のサンフランシスコ、英国のロンドン、ドイツのバイエルンなど、海外16都市(地域)の代表的な交流・協力機関が含まれているとのこと。

今後は、より実りあるブランド活動を開催し、グローバルイノベーションの先進都市間の交流・協力、資源共有のプラットフォームとして良い役割を果たすことが期待されています。


Source:

ShenzhenDaily:Meeting held for intl. innovation exchanges 国际创新政策与实践交流会在深举行

深圳新闻网:国际创新政策与实践交流会在深举行 创合组织成员代表共话创新

来源:深圳新闻网

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