20190513 JENESIS eyecatch

深センの有名日本人コミュニティ「ニコ技深圳コミュニティ」で毎月実施しているオープンデイが、日本人経営電子機器工場「JENESIS」にて5/13に開催されました。

満員御礼(!)で、今回は「Makeblock」東野 万美さん、「DJI ロボマスターズ フクオカ ニワカチーム」石田 洋子 さん、「インターネットプラス研究所」澤田 翔 さんといった豪華ゲストのお話を聞くことができました!

簡単ですが写真を交えてご紹介します!

過去の開催記事はこちらから↓

話題の新刊!
プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション
「まず、手を動かす」が時代を制した。次にくるメガシティはどこか!?
スーパーシティよりも、まずプロトタイプシティ! テンセントが未来都市を作る街、新時代都市・深セン。 成功の鍵は“プロトタイプ駆動”にあった。

高須 正和 (編集, 著), 高口 康太 (編集, 著), 澤田 翔 (著), 藤岡 淳一 (著), 伊藤 亜聖 (著), 山形 浩生 (著)

「JENESIS」代表 藤岡淳一さん

JENESIS代表 藤岡さんの会社説明。

201905 JENESIS OPENDAY

JapanTaxiの端末やポケトークの端末など、日本で有名なIoT製品をここJENESISで製造しています。日本企業は小ロットでも品質基準がとても高く、中国の他工場では敬遠されがちな案件を請け負っています。

近年は日本のスタートアップからの案件も非常に増えていて、ブルーカラーの人手がいつも足りないのだそうです。JENESISの工場は(南山区に限りなく近い宝安区にあり)土地代も安くはないのですが、労働者を手厚く保護しているとのこと。

例えば一般の工場女子寮では8人部屋にシャワーが1つ、しかもガスなし…といった環境がザラにあるようですが、それだと仕事が終わって順番にシャワーを浴びると一番最後の人が夜中になってしまう。そういった不便さを少しでも軽減させるように、シャワー室を2つ設置したり、ガスも通したり、環境を良くする工夫をしています。

そのため、JENESISの離職率は驚くほど低いのだそうです。通常、中国では春節期間中実家に戻り、そこでもっと条件の良い仕事の情報を耳にすると容赦無く比較してすぐに会社を辞めるというパターンが多いのですが、JENESISの従業員は辞めないという…これは本当に環境が良いからなんですね。

工場見学

今回は、売れに売れているポケトーク!

201905 JENESIS OPENDAY

201905 JENESIS OPENDAY

201905 JENESIS OPENDAY

201905 JENESIS OPENDAY

201905 JENESIS OPENDAY

フル稼働でしたね!

Makeblock 東野万美さん

続いては、Makeblockマーケティングスペシャリスト 東野万美さん

201905 JENESIS OPENDAY

近年、お子さんにプログラミングを教えるための「プログラミング教育」「STEM教育」「STEAM教育」という言葉を耳にしますが、Makeblockは深セン発のスタートアップ企業で、プログラミング教育用のロボットやおもちゃ、ゲームやドローンも作っている今大注目の会社なのです!

スマホやiPadなどのタブレットでパズルを組み合わせる感覚でプログラミングができたり、プログラミングできるドローンもあるのだそうですよ!大人が遊びたいですね!

20190513 JENESIS makeblock

世界中の学校や教育機関でこのMakeblockの製品が使われているそうで、グッドデザイン賞も受賞しています。
日本でも大阪市などの行政や大学との取り組みも行なっているとのこと。日経新聞やフジテレビなど各媒体にも取り上げられて、2020年度からのプログラミング必修化に向けて注目されています。

20190513 JENESIS makeblock

この製品、どこで売っているかというと
日本ではネット販売だけでなくヨドバシカメラやイオン、伊勢丹でも取り扱っているのだそうです。

日本語公式サイトはこちらから!

ニワカソフト株式会社<フクオカニワカチーム>石田洋子さん

続いては、ニワカソフト株式会社の石田洋子さん。

20190513 JENESIS Niwaka Team

石田さんの活動はとても面白く、DJIが主催する世界最高レベルのロボットバトル大会「ROBOMASTER」の、日本唯一の出場チーム「フクオカ ニワカチーム」を率いています。

ROBOMASTERの会場は、深セン最大のスポーツアリーナ「Shenzhen Bay Stadium」!(深圳湾万象城のすぐ近くです)

20190513 JENESIS ROBOMASTER

「ROBOMASTER」会場

eスポーツが世界的に注目され始めている中、この「ROBOMASTER」 の日本出場チームを増やそうと、日本地区戦のプロジェクトを始動したとのこと。

20190513 JENESIS Niwaka Team

学生とともに最先端の技術(ドローン・画像認識・自動運転・ディープラーニングなど)をロボットに組み込んで、世界の舞台で戦うのは技術者としてすごい経験になりますね。ただ予算の問題など色々な課題点はあるようで、現在はスポンサーシップや参加する大学/高専を募集しているところなのだそうです。

すごく将来性のあるこの分野。詳細は以下のリンクをどうぞ↓

インターネットプラス研究所 澤田翔さん

そして、インターネットプラス研究所の澤田翔さん

20190513 JENESIS インターネットプラス研究所 澤田翔

パワーポイントに音声読み上げ機能があるそうで、EarPodsを使って実演してくださいました

澤田さんは、これまで複数のITベンチャー企業を立ち上げてEXITまで経験している方ですが、現在は中国語習得のため深圳大学に留学中です。

留学期間中に「インターネットプラス研究所」を立ち上げて、インターネットの社会実装に関する研究を進めておられます。

実はデータを見ると、日本は一番テクノロジーに信頼を寄せられていない、そしてデジタル世界に希望を持てない、という調査結果が出ているのだそうです。

20190513 JENESIS インターネットプラス研究所

インターネットプラス研究所 資料より

また、テクノロジーを学ぶ時間が足りないと考える人や、テクノロジーによって仕事が奪われると感じる人の比率も多いとのこと。

そこでインターネットプラス研究所では、テクノロジーを社会に実装する方法を研究し、その成果を社会に還元してイノベーションを活性化したい、と考えています。

20190513 JENESIS インターネットプラス研究所 澤田翔

簡単にいうと、今あるテクノロジーを社会に根付かせる、ということなのですが、具体的にどうするかというと…

キャッシュレスその他テクノロジー先進国の中国で普及しているサービスを研究してレポートしたり、起業家などの活動支援をするのだそうです。

また、今ある技術を活用して、簡易なIoT製品を作る事例(洗濯機を改造してスマート化する、とか)なども紹介されました。

これらの記事は必見です!

インターネットプラス研究所のfacebookページはこちらから↓

ニコ技深圳コミュニティ 高須正和さん

そして、ニコ技深圳コミュニティの高須さん

20190513 JENESIS ニコ技深圳コミュニティ 高須正和

盛りだくさんの各地での活動報告に加え、高須さんの数々の知見もお聞きすることができました!

20190513 JENESIS ニコ技深圳コミュニティ 高須正和

今回話されたゲストの方々は、どれも分野は違えど世界的に注目される技術研究の第一線で活躍しておられるので、初めて聞くことだらけでしたがものすごく勉強になりました!

夕食は「百悦轩」にて(超美味!)

夕食会場は、JENESIS工場のすぐ近くにある「百悦轩」というお店。

20190513 JENESIS 百悦轩

お食事前だったらすみません!

20190513 JENESIS 百悦轩

20190513 JENESIS 百悦轩

20190513 JENESIS 百悦轩

20190513 JENESIS 百悦轩

20190513 JENESIS 百悦轩

20190513 JENESIS 百悦轩

ここ、本当に美味しかったです。

お店のリンクはこちら↓

私を含め、日本人の多くは初対面の方々に対して気を遣うので、会が始まった頃は静かでしたが、会食が終わる頃には皆さんすごく打ち解けられていて、このコミュニティの力の強さを感じました。

藤岡さん、高須さんのスムーズな引率・コーディネイト…流石です!

次回開催は6/10。場所は…華強北のSEG Makerspace!

次回開催は…華強北のSEG Makerspaceにて開催します。もちろん豪華ゲストも登壇予定!次回も楽しみですね。

201906 ニコ技深圳コミュニティミートアップ

6月度ミートアップFBページ

参加希望の方は、下記のfacebookページの「参加予定」にチェックを入れてください。
予定がまだ未定の方は「興味あり」にチェックすることをお勧めしますが、定員に達すると締め切ってしまうのでお早めに!

深センといえばこの本!
「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム (NextPublishing)
本書は「ハードウェアのシリコンバレー」として世界の注目を集める広東省深セン市がどのような変遷をたどって今の地位を築いたのか、2001年から深センで電子機器製造に従事する筆者の人生を通じて解き明かします。

藤岡 淳一 (著)
ハードウェアハッカー ~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険
これまでの常識を破壊し,自らの手で新しいものを生み出していくための考え方や仕組みを,世界的なハードウェアハッキングの第一人者が実体験とともに解説。世界のイノベーションの中心地の1つである深圳におけるビジネスの仕組みや知財の考え方,ニセモノ製品の裏側,子供でも作れるシール式電子回路Chibitronicsなど刺激的な話題を凝縮した驚異の書。エドワード・スノーデン,伊藤穰一(MITメディアラボ所長)ほかテクノロジー業界の著名人の推薦続々!

アンドリュー“バニー”ファン (著), 高須 正和  (翻訳), 山形 浩生 (翻訳) 
メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。 (OnDeck Books(NextPublishing))
iPhoneが製造されている中国の工業地帯、深圳。そして最も偽物のiPhoneが「発明」されているのも、深圳。「製造業のハリウッド」と呼ばれるかの地では、秋葉原の30倍の電気街をもち、100倍のベンチャー企業が最先端の電子ガジェットを作り、世界中にクラウドファウンディングで販売しています。そんな「IoT(モノのインターネット)」の中心を、高須正和・井内育生・きゅんくん・江渡浩一郎らが渾身のレポート。日本と深圳で自らベンチャーを行う小笠原治・藤岡淳一も寄稿。解説:山形浩生。

高須 正和 (著)
これ一冊でもう迷わない!!問屋街オタクが教える深セン電気街の歩き方(探検MAP及び書籍内リンク付き): 中国深センの巨大電気街「華強北」探検MAP 問屋街オタクシリーズ Kindle版
深センは中国の経済特区のうちの一つであり、香港に隣接しているという特殊性に加え、中国のシリコンバレーといわれるほど著名なIT企業や最先端技術を有する企業が集結しています。その窓口である華強北電気街へぜひ足を運んでみてください。期待を裏切らない驚きが待っています。

鈴木 陽介  (著)
これ一冊あれば大丈夫!!広東アパレル問屋街15ヶ所一挙大公開!(探検MAP及び書籍内リンク付き): 中国広州、中山、東莞、深センのアパレル問屋街探検MAP 問屋街オタクシリーズ Kindle版
本書は中国広東省にあるアパレルの問屋街をまとめて紹介しております。 その数なんと、15ヶ所!本書を通じて、広東省にある問屋街の多様さをぜひご体感ください!

鈴木 陽介  (著) 
問屋街オタクの深セン起業「ウラ話」: 華強北でハースタしています!!【改訂進化版】 問屋街オタクシリーズ Kindle版
本作は、問屋街オタクの直近3年間の奮闘記であり、修行録であり、舞台裏についてのお話しです。 さらに著者の過去の知見も加えた自伝記のような構成となっております。

鈴木 陽介  (著) 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事