
All images via 深圳市前沿艺穗艺术中心
日本を代表するアートディレクターにより構成される「ADC」(東京アートディレクターズクラブ)の審査・選出した年次公募展「ART DIRECTION JAPAN」が、初の海外展示として深セン美術館にて開催中です。
原研哉氏、佐藤可士和氏などをはじめとするトップクリエイターによる200点以上の作品を「デザイン都市」深センにて、どうぞお楽しみください。
目次
「ADC」(東京アートディレクターズクラブ)とは

東京アートディレクターズクラブは1952年に設立され、日本のグラフィックと広告デザイン分野の最高峰として位置付けられています。浅葉克己氏、葛西薰氏、原研哉氏、佐藤可士和氏など、世界的に著名なアートディレクターが在籍しています
「ADC賞」を毎年審査・選出


東京アートディレクターズクラブは毎年日本全国の優れたアートディレクション作品を審査した、日本のアートディレクション「ADC賞」を発表しています。日本を代表するクリエイティブデザイン賞の一つとして、毎年日本トップクラスのクリエイティブの競演の場となり、業界のトレンドを先導する指標として「日本クリエイティブ界のオスカー」と称されています。毎年千点を超える作品の中から厳選され、グランプリに輝くアーティストは、世界中の注目を浴びることになります。
海外初の「東京ADC展」、深圳美術館にて展示中(10/12まで)


東京アートディレクターズクラブにより選出された「ADC賞」作品は、例年日本国内で開催される「東京ADC展」にてお披露目されますが、今回は深圳美術館が主催し、東京ADCと深圳市前沿艺穗艺术中心による共同企画で、初の「東京ADC展」海外展示が実現しました。2024年に選出された受賞作品をはじめ、過去に受賞した優秀作品が一堂に深圳美術館にて集結します。開催期間は6月28日から10月12日までという長期にわたります。
展示会のデザインは「公共デザイン分野の日本代表」である日本デザインセンター株式会社・色部デザイン研究所代表の色部義昭氏と、日本デザイン界の「インスピレーションの猫」と呼ばれる日本6Dデザイン事務所代表の木住野彰悟氏が共同で手掛けました。デザイン視点で創造的な美学空間を構築し、東京ADC展の没入型体験を再現・進化させています。

展示作品(一例)












入場料
一般チケット:48元/人
2名セットチケット:80元
親子セットチケット(大人1名、子供1名):72元
親子セットチケット(大人2名、子供1名):108元


深圳美術館と東京ADCは長期戦略的パートナーシップを結ぶ
「深圳美術館」は2024年にオープンした深圳を代表する巨大な美術館ですが、今回の開会式にてこの深圳美術館副館長である王新妮氏と東京ADC賞審査委員会委員長永井裕明氏が『協力覚書』を交換し、今後5年間にわたる長期戦略的パートナーシップを結びました。
今回の長期にわたる展示会期間中、両者は共同で多様なイベントを企画・実施します。例えば日中両国の著名なデザイナーと業界専門家によるデザイン対談やセミナー、デザイナーガイドツアーなどが含まれ、両地域のクリエイティブとデザインエコシステムの交流と発展を促進します。これらの活動は、深圳と東京のクリエイティブ産業とデザイン生態系の交流と発展をさらに促進し、両都市の文化芸術を結ぶ架け橋を築き、アジアから世界全体のデザイン分野の繁栄を共に推進することを目的としています。
日本を代表するトップクリエイターによるハイクオリティな近代デザインを余すところなく体感できるまたとない機会です。深セン在住者のみならず、香港や広州におられる皆様もぜひ立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。




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