「深セン市生活廃棄物管理規則」施行ー10月よりゴミ分別違反者には罰則も

深圳市は2020年9月にゴミ分別に関する「深圳市生活垃圾分类管理条例」(生活廃棄物分類管理規則)を正式施行し、10月より違反者には罰則も伴います。

また広東省ケータリング業界は2020年末までにプラスチック製ストローを使用禁止し、使い捨てプラスチック製食器も消費者に提供しない方向で進んでいます。

「深圳市生活垃圾分类管理条例」

以前は5月施行予定だった

この条例は、以前は2020年5月に施行という発表がありShenzhen Fanでも同内容を報道していましたが、正式施行は9月になったようです(それより以前に先行実施している区もありました)

Photo via 生活942

9月正式施行、10月より罰則付与

今回の正式施行で、9月中は「警告期間」となりますが、10月より違反者には罰則が伴いますのでご注意ください。規制に従って家庭廃棄物を分別しなかった個人は50元の罰金、深刻な状況では200元の罰金となります。

各コミュニティで分別監視

深センで発生する家庭ごみの量は1日あたり約29,500トンで、そのうち約70%が家庭からのものであり、ごみの分別が急務となっています。

現在、市内の3,500以上の住宅コミュニティがごみ分別モデルを形成しており、1,690の村、1,600を超える政府機関、および2,500を超える小中学校(幼稚園含)が廃棄物分類を達成しています。また11,000人を超える監督者が配置ポイントで監督を行い、分別監視が行われているのだそう。

当局によると、市には4つの<大規模>生ごみ処理場と43の<小規模>生ごみ処理場があり、市内の家庭廃棄物の分類とリサイクル量は4,000トン/日に達し、市場ベースのリサイクル量は5,500トン/日。リサイクル率は32%です。市の家庭ごみ焼却能力は20,000トン/日に達しています。

各業界が協力へ

市内の20,962軒のレストランは強制的なごみ分別の対象となり、店やスーパーマーケットではビニール袋の使用をやめて布製の袋や紙袋などプラスチック削減に協力するように呼び掛けられ、配送業者は使用済みパッケージのリサイクルを推進し、観光協会はゴミ分別のツアーガイドを養成する予定とのこと。

配送業界の動き

配送業界ではリサイクルの動きが活発化しています。

深センの電子貨物運送状(電子レシート)の使用率は98.9%に達し、循環輸送バッグの使用率は90.9%に達したのだそう。 554の郵便局がパッケージング廃棄物のリサイクル装置を設置しています。 配送大手「SF Express」は、合計90,000個の循環ボックスを使用し、300万回もリサイクルされたそうです。

プラスチック製ストロー・食器は廃止へ

広東省ケータリング業界は、2020年末までに非分解性使い捨てプラスチック製ストローの使用を禁止し、非分解性使い捨てプラスチック製食器も提供しない方向です。ストローの使用を減らすためにカップのふたのデザインを変更しているチェーン店もあります。

Photo via 深圳大件事

ゴミ箱もアップグレード

マクドナルドやスターバックスなど大手チェーンでは分別しやすくするために店内のゴミ箱のデザインを変更したり広報ポスターを設置しているそうです。

Photo via 深圳大件事

ポイントやプレゼントで分別の促進を

スターバックスでは従業員向けにゴミ分別のトレーニングを実施しているそうですが、顧客にも浸透するよう定期的にコーヒー教室などでゴミ分別知識を教え、またポイントやプレゼントなどでゴミの分別を促していくのだそう。

Photo via 深圳大件事

中国では飲食チェーン店利用時に顧客がトレイをテーブルに置き去りにし、スタッフが回収するという光景が一般的なんですよね。これらの習慣も変えていくことができるのかどうか注目です。


Source:

深圳大件事:今年底,全面禁用!深圳多家知名餐饮店受影响,实地走访发现……

人民網:《深圳市生活垃圾分类管理条例》开始实施

深圳发布:《深圳市生活垃圾分类管理条例》将于9月1日正式施行

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