【南山区蛇口外国人管理センター】深セン・日本・イギリスのゴミ分別事情ディスカッション(2018/9/12)

2018年9月12日、深セン政府管轄の蛇口外国人管理センター「蛇口境外人员管理服务中心(Management and service center for Expats)」にて、深センで清掃事業に携わる50名強の関係者に向けて、日本のゴミ分別事情について講演させていただきました。

深セン市政府は今年より街を綺麗にするためのゴミ分別に力を入れ始めており(後述します)、
その一環として外国ではどのような取り組みが行われているのか参考にしたい、ということで要請をいただきました。
Shenzhen Fanは通常、深センの情報を日本人に紹介していますが、今回は逆に日本の情報を、深センの関係者の方々にレクチャーさせていただく珍しい機会となりました。

[2018.9.16 追記]
当講演内容が、ニュースメディア「美篇」に掲載されました!詳細は以下のリンクからどうぞ

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イギリスのゴミ分別事情

まず最初に、以前イギリスでゴミ分別事業者として働いていた経験を持つ、深セン在住のビデオグラファー「Diego Alcala-Gaona」さんが、イギリスのゴミ分別事情を講演しました。
深セン蛇口ごみ分別講演 Diego
イギリスではプラスチックごみによる海洋汚染の問題も相まって、政府は本気でこの問題に取り組んでいるようです。
(非常に興味深い内容でした)
深セン蛇口ごみ分別講演 Diego

日本でもおなじみのゴミ分別スローガン「3R」(Reduce, Reuse, Recycle) は、イギリスでも有名です。

日本のゴミ分別事情

深セン蛇口ごみ分別講演 shenzhenfan

想像以上にたくさんの聴衆で緊張しています…

講演では、まず管理センターの方が準備した、日本在住の中国人留学生が日本のゴミ分別について中国語で紹介する動画を流してくれたので、多くの方がよく理解できたようです。(助かりました!)

深セン蛇口ごみ分別講演 shenzhenfan

新垣結衣似の中国人留学生が日本のゴミ分別について説明

この動画の女の子、本当に新垣結衣に似てるんです。(以前にガッキー似の女の子が中国にいるってニュースを目にしたけれど、多分その子ではない)

↓動画見つけました!

この講演を準備するにあたり、通訳してくれる担当の方に(私の中国語は話にならないレベルなので、今回は英語→中国語で通訳していただきました…)日本のゴミ事情について数日かけて話し合いました。

深セン蛇口ごみ分別講演 shenzhenfan

右は通訳者のRitaさん。日本がごみ分別に力を入れている背景(要素)について話しています。

私個人はただ東京在住だっただけでゴミ分別業に携わったわけでもないので、担当者の素朴で鋭い質問に対して都度ネット検索して調べていく、という感じでしたが…

いくつか質問をあげると

日本ではプラスチックトレーを洗って回収しているけど、これは再度スーパーに並べられて使い回していくのか?

→ 日本のネットを調べたところ、以下のサイトでプラスチックトレーがどうやってリサイクルされ、新しいトレーに生まれ変わるのか分かりやすく書かれてありました。リサイクルとリユースは違うんですね。気にしたことがなかったです。


電池・バッテリーはリサイクルするものなのか?どうやっているのか?

→ 業者じゃないから分からないなぁ…と思いながらも調べると、ありました!電池を分解して、鉛などを取り出すんですね。


95年のテロ(地下鉄サリン事件)の時から、駅のホームからゴミ箱が撤去されたらしいけど、今もそうなのか?

→ うーん、JRは駅にゴミ箱があったような…でも東京メトロはなかったかな…あったかな…と思って調べると、現在は、駅員から常時監視できるところにのみゴミ箱を置いているそうです。


自動販売機の横に設置されている缶・ビン・ペットボトル専用のゴミ箱に捨てるときは中身を洗わなくていいのか?

→ 日本ではその自販機から買って飲んだ人が入れるので洗わないのが普通ですが、業者が回収している(→回収後、洗浄・リサイクルしている)、ということくらいまでしか分かりませんでした。リサイクルすれば資源に変わるので、回収費用は相殺されるのかもしれませんね。


などなど、私の普段考えもしないような質問でしたので非常に勉強になりました。他の分野に携わっている方との会話はこういう発見があるからいいですよね。

深セン蛇口ごみ分別講演 shenzhenfan

終了後、関係者で記念撮影

深センのゴミ分別事情

深セン蛇口ごみ分別リーフレット shenzhenfan

当イベントで配られた深センのゴミ分別ガイド

今年から、深セン市はゴミ分別に乗り出して、ガラス・金属・プラスチック・紙…などそれぞれ別個のゴミ箱を設置するように要請し始めましたが、多くの箇所でのゴミ箱は、1つ…もしくは2つ。
深セン蛇口ごみ箱 shenzhenfan 深セン蛇口ごみ箱 shenzhenfan
ゴミ箱が変わっても、住民は今までの習慣でゴミを混ぜて捨ててしまったり、なかなかうまくはいかないようです。
(といっても、深センは比較的綺麗な街だと思いますけどね)

月餅!

月餅。焼きたてで暖かかった。

講演後、中秋節(2018年では9月24日)に食べる月餅[Moon Cake](手作り!)をいただきました。

月餅は日本で食べたことがありますが、こちらのは少し味が違うみたいです。

蛇口外国人管理センターについて

深セン蛇口外国人登録センター

Shekou Expats Centerは、蛇口エリアに住む外国人にとって住居登録などの手続きをするために必要な場所ですが、スタッフの中に日本語を話せる人は一人もおらず、ガイドブックも中国語と英語のみ。深センに住む外国人の中で、日本人は最も多いカテゴリに入るのに、外国語をあまり話せない日本人をうまくサポートできていない現状のようです。
(現状、ビザや住居登録についてよく分かっていない日本の方は一定数いるように見受けられます)

深セン蛇口外国人登録センター リーフレット

外国人向けガイドブック(英語/中国語)

※当センターでの外国人登録対象者は、蛇口エリアに住む外国人のみとなります。福田・罗湖・宝安など、他エリアに住む方はそれぞれの管轄する登録場所(警察署の場合もあります)で登録を行う必要があります。

Shenzhen Fanは、日本人含む外国人が生活しやすい環境になるように今後も当施設と協力していきます。活動の進展は随時お知らせしていきます!

深センといえばこの本!
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藤岡 淳一 (著)
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アンドリュー“バニー”ファン (著), 高須 正和  (翻訳), 山形 浩生 (翻訳) 
メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。 (OnDeck Books(NextPublishing))
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高須 正和 (著)
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鈴木 陽介  (著) 

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