2020年にお披露目したAutoXの完全自動運転タクシー「RoboTaxi」(ロボタクシー)は、発表からわずか2ヶ月ほどで一般乗車が可能となり、新たなステージに突入しました。
現在は深セン市坪山区内の限定されたルートでの運行となりますが、安全を担保しながらどのように広めていくか注目です。ユーザー登録の方法を解説します。
アリババ出資のAutoX
AutoXはアリババ出資の自動運転ユニコーン。2018年から自動運転タクシー「RoboTaxi」の大規模な道路テストを深センの中心部で実施し、レベル4(高度自動運転)でのデータを大量に取得、運転学習能力を向上させていました。そして2020年12月、ついにレベル5(完全自動運転)タクシーを発表。
2021年1月28日、AutoXは正式に中国初の完全自動運転運行センターを坪山区に設立し、ドライバーレス化の新たなステージに突入。希望者はユーザー登録を行うことでAutoXを利用することが可能になりました。開業から30日以内に初めてタクシーを利用した方は「早割利用者」として扱われ、30ポイントが付与されます。
1月15日に 「“5G引领,坪山先行”」という主題のもと、坪山区副区長の沈华新氏とAutoXの肖健雄会長が協定書に署名して、当サービスの開始を宣言しました。行政の協力は不可欠ですね。
動画公開
騰訊視聴でRoboTaxiの公開動画を見ることができます。
英語版はこちら(YouTube)
RoboTaxiにはピックアップエリアが設けられており、そこに車が到着します。
乗車すると、目の前のタブレット端末にルート情報が表示されます。
上からのビューで表示され、障害物なども検知しているのがわかります。
車の中は広々としており、天井もガラス。開放的で乗りやすそう。
RoboTaxiの各車両には遠隔音声対話システムが搭載されており、乗客は必要に応じてサポートに電話をかけることができます。
降車位置も決められているようですね。そのため現在のところは普通のタクシーのようにドライバーに細かな位置を指定することはできない模様。
指定されたルートで乗客を乗せて走る、いわばバスのような立ち位置になるのかもしれません。とはいえ完全自動運転車を一般開放するわけですから画期的。動画を見る限りはかなりの安全運転をしているのがうかがえます。これを皮切りに少しずつ対象エリアを広げていくのでしょう。
ユーザー登録方法
乗車を希望する方は、以下のQRコードをスキャン、もしくはAutoXのRoboTaxi Programリンクをクリックしてください。
すると、以下のような登録画面が表示されます。その後画面指示に沿って乗車手続きが行われる運びとなります。(電話番号がアカウント番号となります)
登録するにはいくつかの項目に答える必要がありますが、興味深いのが言語選択で日本語を選べること。現状はただのアンケートかもしれませんが、日本語対応も視野に入れている可能性がありますね。
坪山区は少し郊外になりますが、深セン在住の方はぜひお試しを!
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