2019年7月度「JENESIS」オープンデイ(7/15) 株式会社ビットキー/マイクロソフトリサーチ福本様 豪華ゲスト登壇!

深センの有名日本人コミュニティ「ニコ技深圳コミュニティ」で定期的に実施しているオープンデイが、日本人経営電子機器工場「JENESIS」にて7/15に開催されました。

前回は华强北の有名なメイカースペース「SegMaker」にて開催されたため、JENESISでのオープンデイは2ヶ月ぶり(最近は隔月で開催中)ですが、
今回は、現在日本で大人気のスマートロック「bitlock LITE」を月額300円という破格で販売している株式会社ビットキー様、そして北京のMicrosoft Researchで研究されている福本雅明博士という、普段深センにいてもお目にかかれないような方々が登壇されました!

少しですがイベントの様子をピックアップしてご紹介します!今回もほぼ満員です。

過去の開催記事はこちらから↓

ちなみに、前回のオープンデイではDJI ロボマスターズ フクオカ ニワカチームが登壇されましたが、その直後にDJIが教育用ロボット「ROBOMASTER S1」を発売して盛り上がりましたね。このコミュニティにいるとものすごくタイムリーな情報に接することができるんですよ!

話題の新刊!
プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション
「まず、手を動かす」が時代を制した。次にくるメガシティはどこか!?
スーパーシティよりも、まずプロトタイプシティ! テンセントが未来都市を作る街、新時代都市・深セン。 成功の鍵は“プロトタイプ駆動”にあった。

高須 正和 (編集, 著), 高口 康太 (編集, 著), 澤田 翔 (著), 藤岡 淳一 (著), 伊藤 亜聖 (著), 山形 浩生 (著)

「JENESIS」代表 藤岡淳一さん

まずは、JENESIS代表 藤岡さんの会社説明。

売上推移のグラフを見ると、すさまじい伸び率!(画像が小さくてすみません)

またハードウェア設計の量産化について、分かりやすい図を用いて解説してくださいました。

もっと詳しく知りたい方は、お気軽にオープンデイに参加してみてください!

色々な質問もここで受け付けています。

工場見学

そして工場見学へ
以前の見学では工場がフル稼働状態でしたが、今回はどうなのでしょう…?

なんと…

フル稼働をはるかに超えるフル稼働!

ちょっと見づらいですが、この写真の左手前は、臨時で急遽用意した机とイスを追加して作業しています。

今は、夏休みの学生さん達を雇っているとのこと。

ダンボールの数も膨大です。

JENESISは今年の3月に工場を拡張移転したばかりですが、実は別棟にまた拡張するとのこと!勢いが止まらない…

株式会社ビットキー様

月額300円という低価格で、取り付けるだけでスマホから一般のドアを解錠できる(もちろん設定は必要ですが)という超画期的な製品「Bitlock LITE」を世に送り出したビットキー様。

「カギとトビラの再発明」をテーマとしたこの事業。

本当にこれはイノベーションですよね。IoTのお手本だと思います。

何がすごいって、初期費用ゼロで月300円なのがすごい。(そして超便利だから購入した方々の大半は引っ越さない限り使い続けるでしょうし)
売れないわけがない。

今回、製品化に当たってこだわった部分などの開発裏話を教えてくれました。

特に、

製品を購入された方はご存知と思いますが、リンゴのマークの製品のような美しい化粧箱を作ることにもこだわりました。

こういった、製品の外の部分もこだわって作り上げることができたのは、深センの様々な工場やメーカーを熟知しているJENESISだからこそ。

最初の仕様もふわっとしていたところから開発が始まったのだそうです。

JENESISのサポートのおかげで、そのふわっとしたところから徐々に固めて低価格化にも成功した製品を作ることができたのですね。

ここから分かるのが、JENESISはただ製品を作る工場ではないんです。(経験のあまりない)スタートアップのプロジェクトのサポートをしっかり行なってくれるんです。

Microsoft Research 福本雅明博士

続いて、北京のMicrosoft Research主管研究員である福本雅明博士

Microsoft Researchとは?

まず、「Microsoft Researchってどんな会社?」と思われる方向けに、公式サイトの説明文を引用しますと

1991 年に創設された MSR は、コンピューターサイエンスおよびソフトウェア工学の基礎研究および応用研究を専門とするマイクロソフトの基礎研究機関です。

MSR が目指すものは、コンピューティング デバイスのユーザー エクスペリエンス向上、ソフトウェアの開発やメンテナンスのコスト削減、ならびに革新的なコンピューティング テクノロジの創出です。

MSR の研究者は、主要な学術機関、政府機関ならびに業界研究機関との連携のもとに、グラフィックス、音声認識、ユーザー インターフェイス、自然言語処理、プログラミング ツール、プログラミング技法、オペレーティングシステム、ネットワーク技術および数理科学などを含む 55 以上のコンピューター関連分野において、最先端技術の研究を行っています。

MSR は、米国ワシントン州レドモンド、米国カリフォルニア州シリコンバレー、米国マサチューセッツ州ニューイングランド、英国のケンブリッジ、中国の北京、インドのバンガロールなど世界6ヶ所の研究施設に約 850 名以上の研究者がおり、世界中の専門大学や総合大学とのオープンな共同研究を通じて、教育環境の向上、技術革新の促進、コンピューターサイエンス分野の全般的な進歩に貢献しています。

つまり、ガチな研究者が集っている最先端技術の研究機関というわけですね。ちなみにWikipediaには、

名称からもわかるようにマイクロソフトの関連機関ではあるが、完全に独立した研究機関であり、そこで行われる研究内容については、たとえマイクロソフト本社の首脳陣であっても一切の口出しは出来ないことになっている。

…なんですかこの機関!

研究内容

そんな福本博士、以前に携わった研究を少し紹介してくださいました。

手や耳、スマホ等と連携するデバイスなど、研究分野は幅広い。

福本博士は、ご自身の経験から研究アイデアを商用プロダクトにするためのアドバイスをくださいました。

それは、「同じ効果が得られる最もシンプルな構造を採用する」というもの。
これにはたくさんのメリット(安い・故障が少ない)があるので、いつも念頭に置いておきたいですね。(プログラミングなど他の分野にも適用できそう)

ニコ技深圳コミュニティ 高須正和さん

そして、ニコ技深圳コミュニティの高須さん

盛りだくさんの各地での活動報告に加え、高須さんの数々の知見もお聞きすることができました。

特に、「ハードウェアハッカー」の著者、アンドリュー"バニー"ファン もニコ技深圳コミュニティの一員ですが

深セン中の工場を見学しているのだそう。そこで彼の言った一言が印象的でした。

あるものを全部見ると、ないものが見えてくる。この世の中にないものを作るのが大事」

今回話されたゲストの方々は、どれも分野は違えど世界的に注目される技術研究の第一線で活躍しておられるので、初めて聞くことだらけでしたがものすごく勉強になりました!

 

夕食は湖南料理店「百悦轩」

夕食会場は、JENESIS工場のすぐ近くにある「百悦轩」というお店。

20190513 JENESIS 百悦轩

前回と同じお店でしたが、料理はちょっと違いました。

ここは間違いないですね!

お店のリンクはこちら↓

次回開催は8/31。場所は華強北のSEG Makerspace!

次回開催は…華強北のSEG Makerにて開催します。もちろん豪華ゲストも登壇予定!次回も楽しみですね。

参加希望の方は、下記のfacebookページの「参加予定」にチェックを入れてください。
予定がまだ未定の方は「興味あり」にチェックすることをお勧めしますが、定員に達すると締め切ってしまうのでお早めに!

深センといえばこの本!
「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム (NextPublishing)
本書は「ハードウェアのシリコンバレー」として世界の注目を集める広東省深セン市がどのような変遷をたどって今の地位を築いたのか、2001年から深センで電子機器製造に従事する筆者の人生を通じて解き明かします。

藤岡 淳一 (著)
ハードウェアハッカー ~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険
これまでの常識を破壊し,自らの手で新しいものを生み出していくための考え方や仕組みを,世界的なハードウェアハッキングの第一人者が実体験とともに解説。世界のイノベーションの中心地の1つである深圳におけるビジネスの仕組みや知財の考え方,ニセモノ製品の裏側,子供でも作れるシール式電子回路Chibitronicsなど刺激的な話題を凝縮した驚異の書。エドワード・スノーデン,伊藤穰一(MITメディアラボ所長)ほかテクノロジー業界の著名人の推薦続々!

アンドリュー“バニー”ファン (著), 高須 正和  (翻訳), 山形 浩生 (翻訳) 
メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。 (OnDeck Books(NextPublishing))
iPhoneが製造されている中国の工業地帯、深圳。そして最も偽物のiPhoneが「発明」されているのも、深圳。「製造業のハリウッド」と呼ばれるかの地では、秋葉原の30倍の電気街をもち、100倍のベンチャー企業が最先端の電子ガジェットを作り、世界中にクラウドファウンディングで販売しています。そんな「IoT(モノのインターネット)」の中心を、高須正和・井内育生・きゅんくん・江渡浩一郎らが渾身のレポート。日本と深圳で自らベンチャーを行う小笠原治・藤岡淳一も寄稿。解説:山形浩生。

高須 正和 (著)
これ一冊でもう迷わない!!問屋街オタクが教える深セン電気街の歩き方(探検MAP及び書籍内リンク付き): 中国深センの巨大電気街「華強北」探検MAP 問屋街オタクシリーズ Kindle版
深センは中国の経済特区のうちの一つであり、香港に隣接しているという特殊性に加え、中国のシリコンバレーといわれるほど著名なIT企業や最先端技術を有する企業が集結しています。その窓口である華強北電気街へぜひ足を運んでみてください。期待を裏切らない驚きが待っています。

鈴木 陽介  (著)
これ一冊あれば大丈夫!!広東アパレル問屋街15ヶ所一挙大公開!(探検MAP及び書籍内リンク付き): 中国広州、中山、東莞、深センのアパレル問屋街探検MAP 問屋街オタクシリーズ Kindle版
本書は中国広東省にあるアパレルの問屋街をまとめて紹介しております。 その数なんと、15ヶ所!本書を通じて、広東省にある問屋街の多様さをぜひご体感ください!

鈴木 陽介  (著) 
問屋街オタクの深セン起業「ウラ話」: 華強北でハースタしています!! 問屋街オタクシリーズ Kindle版
本作は、問屋街オタクの直近3年間の奮闘記であり、修行録であり、舞台裏についてのお話しです。 さらに著者の過去の知見も加えた自伝記のような構成となっております。

鈴木 陽介  (著) 

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