【大湾区航空】初号機が香港空港到着:就航は2022年に

深セン東海航空の会長が設立した、香港拠点の新LCC航空会社「大湾区航空」(Greater Bay Airlines)の初号機が先日香港国際空港に到着しました。

しかし大湾区航空の免許申請に関する非公開ヒヤリングが12月末に行われることになり、就航は2022年にずれ込む見通しです。当航空会社は日本路線も充実させる予定で、中国・香港在住の日本人にとっても待望の路線となります。

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大湾区航空とは

大湾区航空は、深圳東海航空の会長である黄楚标氏が、格安航空会社(LCC)として20億香港ドルの初期投資をして設立した新会社。黄楚标氏は2021年1月4日付で元キャセイドラゴン航空CEOの丘应桦氏を大湾区航空のCEOに任命しました。

大湾区航空創設者 黄楚标氏 Image via 民航事儿

当航空は2010年5月24日に法人化されましたが、当初の社名は東海航空有限公司でした。その後何度か社名を変更しており、2019年1月17日には東海航空(香港)、2019年12月には香港紫荆航空に変更後、そして最終的に2020年7月8日に「大湾区航空」に変更しています。

2020年12月10日には、新しく5名の取締役を任命。顺丰(SF EXPRESS)社の王偉会長、東亜銀行理事会副会長の李国璋氏、保安局前局長の李少光氏、立法会主席の梁君彦氏、元香港机管局前行政総裁の许汉忠氏といった有力者が加わり、計9名で構成されることに。

運航路線(予定)

大湾区航空は、香港国際空港を出発点として104路線の運航を航空運輸許可局に申請。 104路線のうち48路線は中国本土の一級、二級都市(北京、上海、杭州、成都、アモイなど)や、三級都市(濰坊市、塩城市など)で、日本は13路線(東京、大阪、沖縄、福岡、札幌、名古屋、鹿児島、石垣、高松、広島、長崎、岡山、米子)、その他の都市はソウル、バンコク、シンガポール、台北などアジア太平洋地域に広がっています。

主に中国国内路線だと思われますが、(深圳東海航空の会長でもある)大湾区航空創設者の黄楚标氏は、一部の便は東海航空との提携になると語っています。

機体はボーイング737-800

初号機の機体はノルウェー航空が運航していたボーイング737-800を使用。広州で塗装作業が行われました。まずは2021年末までに3機のボーイング737-800型機を配備し、2025年までに30機まで増やす計画のようです。

Image via 东海集团

パイロット・スタッフについて

香港メディアの情報によると、大湾区航空は10名のパイロットと雇用契約を結び、合計約35名のパイロットを雇用するとのこと。

スタッフの規模については、当初は約300名のスタッフを雇用し、2025年までに約3,000名まで増員する計画のようです。現在は香港の様々な求人サイトで大湾区航空による求人募集が公開されています。

香港の航空会社は現在3社ー大湾区航空は4社目に

2020年10月にキャセイドラゴン航空が運航を終了したことにより、香港で旅客輸送サービスを提供している航空会社はキャセイパシフィック航空、香港航空、香港エクスプレスの3社となりました。今回、香港の航空市場に新規参入予定の大湾区航空は香港で4番目の現地登録航空会社となります。

就航延期の理由は

上記のように就航に向けて十分な準備が進められていた大湾区航空は、本来なら10月に就航の予定でしたが年末に免許申請に関するヒヤリングが行われることになったため延期となりました。原因はキャセイパシフィック航空が、航空サービスの申請を承認する際には現地の航空サービス業界が現在直面している厳しい経営環境を考慮しなければならないと、航空運輸許可局に申し立てをしたことが発端のようです。

キャセイパシフィック航空によると、「航空業界は常に競争が激しく、キャセイパシフィック航空は現在100社以上の航空会社と競合しています。 キャセイは、香港が国際航空ハブとしての地位を維持するためには、活気に満ちたダイナミックな航空サービス市場が不可欠であると理解しています。」と、大湾区航空の申請に対して異議を唱えているわけではない…と、表向きは述べていますが、実質はキャセイによる横やりが入ったように見受けられますね。

Image via 民航事儿

大湾区航空はどのような差別化を図るのか

黄楚标氏はインタビューの中で、大湾区航空によって香港の航空業界が一刻も早く低迷から抜け出すことを促進するとともに、香港からの旅行者の選択肢を増やし、より多様で便利な航空サービスを提供したいと語っています。

同氏は、香港はこれまでずっと国際路線の開発に力を入れてきたため、中国本土の航空網の整備が弱く、中国本土への旅客は広州や深圳からの乗り継ぎに頼っていると述べています。 過去のデータによると、もし香港の乗客の5%が中国本土への直行便を利用できるようになれば、年間約400万回の旅行があり、これはまだ市場の大きな部分を占めているのだそう。

コロナ後を見据えて動き出している大湾区航空。このタイミングでの就航はどんな結果になるのか非常に興味深いですね。広東省と香港の自由往来が見えてきたことで、香港ー中国各都市の路線は今後活発になりそうですし、各航空会社で大規模リストラが行われて機体も放出されている現在はチャンスとも言えるかもしれません。

12月のヒヤリングでいったんは就航が仕切り直しとなりますが、これも見方によっては良いタイミングなのではないでしょうか。何よりも日本路線の充実が日本人にとっては非常に楽しみですね。


Source:

民航事儿:大湾区航空10月1日首航可能泡汤了

东海集团:大湾区航空首架客机今抵港 机身印浅蓝“大湾区”字样

快递生态圈:大湾区航空:10月1日国庆节首航,104条航线

AFJ航空融资:大湾区航空推迟首航时间

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