1月12日、ついに華南地区初のコストコが深セン竜華区にオープンしました。地下鉄4号線沿いに建設されたこの旗艦店は4階建てで総建築面積は44,500平方メートル。
オープン初日には限定品やセール品目当てに8000人ほどの消費者が詰めかけた模様です。香港からのアクセスも良く、会員の10%が香港からの顧客と見込まれています。
目次
全世界のコストコ会員数は1億2,000万人
コストコ(Costco/开市客)は現在、全世界に870以上の店舗を展開し、会員数は1億2,000万人。 グローバルな調達プラットフォームの利点を生かし、生鮮肉、美容・健康、家庭用品、室内装飾品、季節商品など世界から4,000種類以上の商品を厳選して取り扱っています。
中国では2019年に上海の闵行に第1号店をオープンして以来、蘇州、杭州、寧波などの華東地区に多数の店舗を展開中。たくさんの消費者がコストコに来店してきました。
コストコ深セン店は2020年に建設プロジェクトを開始
そして2020年には、コストコ初の華南本部と旗艦店を竜華区に建設することで深圳市政府と締結を結び、プロジェクトを進めてきました。
コストコ深セン店は竜華区に位置し、中国本土でオープンした6番目の店舗となります。4階建て大型倉庫店の総建築面積は44,500平方メートル、ショッピングスペースは15,000平方メートルほどあり、1,000台近く停めることができる駐車場には充電ステーションも設置されています。
総建築面積は44,500平方メートル、初日は8000人以上の来場者予測
1月12日のオープン初日は開店から車で埋め尽くされ、大行列。当日は600人以上の警備員を投入し、昼の時点での入場者数は4,500人余りで、まだ3,500人余りが入場待ちの列を作っていたのだそう。8,000人以上の来場が見込まれます。
特に、ディズニーのテディベア「ロッツォ」(1999元)とクラウンのスーツケースは開店後20分で売り切れるという人気ぶり。
また、人気の茅台酒もセール価格で売られていたようでこちらも完売。金の価格が上がっている現在、ゴールドにもたくさんの顧客が集まっていました。
生鮮品は店の商品の35%以上を占め、新鮮な野菜や果物、魚介類や肉類など種類も豊富です。イチゴ、アメリカンチェリー、ドリアンケーキ、グリルチキン、サーモン、エビなどが人気なのだそう。
旧正月を目前に控えている現在、深セン店では特別に「年货区域」(お正月コーナー)を設け、特別なギフトを販売しています。
香港人もターゲットに
コストコ深センでは、13万人以上の会員カードを新規発行し、うち10%が香港人と予測。コストコの開業により、多くのサプライヤーやサービス業者が深センに会社や生産拠点を設立することが期待されています。同時に、竜華区は香港人が竜華に来るための消費ルートを開拓したことで、香港人による竜華での消費促進も期待されているのだそう。
商品を香港に半日で届ける「深港半日達」サービス開始
宅配大手の順豐(SF EXPRESS)は香港からの消費者をターゲットに、コストコで買い物した商品を半日で香港の自宅に届けることができる「深港半日達」サービスを開始しました。当サービスは去年12月にコストコのライバルとなるサムズクラブにてサービス開始しましたが、全ての商品を配送できるわけではなく、生肉、冷蔵・冷凍商品、肉・卵・牛乳を含む商品は香港に送ることができないようなので注意が必要です。
アクセス・ロケーション
Costco 开市客(深圳店)
龙华区民治街道民达路68号
交通
地铁4/6号线红山站B出口
营业时间
9:00-21:00
福田口岸から地下鉄4号線で一本なので、香港からもアクセス良好です。
主要エリアからコストコへ、シャトルバス運行開始
最寄駅は4号線の「红山」駅ですが、深圳北駅の東広場バス停からコストコに向かうシャトルバスが運行開始しました。
大湾区にとってもコストコにとってもWin-Winな今回の大型店開業、今後もコストコの拡大は続きそうです。
Source:
ShenzhenDaily:1st Costco store in South China to open Jan. 12 开市客中国华南首店12日正式开业