2月6日、ついに中国本土と香港の「完全通関」が復活しました。歓迎ムードとなった開通初日の各口岸の様子をお伝えします。
これにより、さらに香港と広東省の交流が活発化し、コロナ前まで実現していた両地域の「30分生活圏」が回復してゆきます。
また、香港ー深圳ー広州を結ぶ高速鉄道「広深港高速鉄路」は1日あたりの乗車券が2万枚→3万枚まで増加中です。
羅湖口岸
罗湖(羅湖)口岸では、旅客を出迎えるための赤ちょうちんがあちこちに吊るされ、歓迎ムードが演出されています。
羅湖口岸の設計容量は1日40万人で、出入口は189レーンもあります。通関初日は香港立法会の議員も通関を体験。上水から口岸まで10分というアクセスの良さに加え、PCR検査や検疫の必要がなくなったため3分ほどの早さで通関できたという人も。
皇崗口岸
香港・深圳で唯一の「全天候型口岸」と言われる皇崗口岸は、2020年に建設された仮設合同検査棟が初めて運用を開始しました。1日平均3万人の乗客を想定して設計された皇崗口岸は、2月6日に10本の手動レーン、30本の高速レーンをすべて開放して乗客のスムーズな通過を確保しました。
蓮塘口岸
コロナ禍中に完成し、これまで貨物の通関のみ利用されてきた莲塘(蓮塘)口岸は、2月6日午前7時に旅客者向けの初の通関を実施。初の運用となるためコントロールポイントの開所式が行われ、香港特別行政区、広東省、深セン市の各部署の担当者150人余りが式典に出席しました。
実は、蓮塘/香园围口岸は自転車で通関することもできるのだそう。香港からサイクリングウェアを着た3人が自転車を押して税関を通過する様子が報道されました。
蓮塘口岸は、1日平均3万人の旅客と2,850台の車両が通過できるように設計されており、チェックポイントは5Gネットワークでカバーされ、旅行者と車両の両方に最新の自動検査技術が採用されています。通関開始当日に旅客通関レーン64台、小型車両通関レーン8台が運用を開始しました。
高速鉄道は運行再開2週間で20万人近くの乗客が利用
香港ー深圳ー広州を結ぶ高速鉄道「広深港高速鉄路」は1月15日より香港西九龍区間の運行再開以来、高水準の旅客輸送が続いている模様です。
データによると、1月15日から31日の2週間で、深圳北駅と福田駅では香港西九龍との区間で毎日37組の列車を運行し、合計19万8,000人以上の乗客が利用しました。
高速鉄道の増便により、乗車券を1日2万枚→3万枚に増刷
香港特別行政区交通物流局が発表した情報によると、1月31日から広深港高速鉄路の香港区間の乗車券を2万枚から3万枚へと片道5千枚ずつ増刷し、50%の増加としました。西九龍検問所では、列車と乗客の流れに応じて人員配置・調整を行い、追加検査ルートの開放も準備中とのことです。
今後はさらに経済・文化交流が促進され、両地域の「30分生活圏」が回復されることが期待されています。
Source:
ShenzhenDaily:Liantang Checkpoint opens to travelers 莲塘口岸旅客通关服务设施首次启用