2月9日、広東省自然資源庁は「広東省国土空間計画(2020—2035年)」を発表し、今後15年間の地域発展計画を明らかにしました。
特に目玉となるのは2つの新リニア路線。実現すれば広東省から北京まで3.6時間で、そして深センから上海まで2.5時間で到着するとんでもない路線です!
目次
「广东省国土空间规划(2020—2035年)」概要
今回発表されたのは《广东省国土空间规划(2020—2035年)》という計画書。
資料によると、2035年までの発展計画として以下の6路線が進行中です。特に注目できるのが、以下の赤字で記した2つのリニア路線。
- 京港澳高速磁悬浮
- 沪(深)广高速磁悬浮
- 粤东至粤西沿海高铁
- 北部生态发展区高快速铁路
- 粤北至沿海经济带高快速铁路
- 琼州海峡通道
新リニア路線「京港澳高速磁悬浮」ー 広東省から北京まで3.6時間!
「京港澳高速磁悬浮」は、北京と広州・珠海・マカオをつなぐリニア路線。
広東省から北京までは約2,200kmなので、時速600kmで移動すれば約3.6時間で到着する計算になります。
新リニア路線「沪(深)广高速磁悬浮」ー 深センから上海まで2.5時間!
「沪(深)广高速磁悬浮」は、広州・深セン・汕尾を通り、上海まで到達するリニア路線。
深センから上海までは約1,500kmなので、時速600kmのリニア路線が開通するとおよそ2.5時間で到着することになります。
「12312」交通圏構想
そして、今回「12312」という新しいワードが出てきました。それぞれの意味は以下の通り。
1時間交通圏:
大湾区内、汕潮揭都市圈内(汕头、潮州、揭阳)、湛茂都市圈内(湛江、茂名)は、1時間で移動できる交通圏に。2時間交通圏:
大湾区から広東省の北西エリアは2時間圏内に3時間交通圏:
中国各都市・東南アジアの主要都市へは3時間でアクセス可能に12時間交通圏:
世界の主要都市へは12時間でアクセス可能に
それぞれの数字を合わせて「12312」ですが、この目標を達成するために「3横6縦2連」という交通システムの構築が提案されています。以下の地図のように効率的な総合交通ネットワークが形成されていきます。
これらの計画が実現すると、都市部と農村部とのアクセスがさらに向上しますね。世界的な沿岸経済ベルトとして発展していく広東省に期待大です。
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