【設立20周年】中国ビール市場を変えた深センのアサヒ/青島ビール工場!

今まで全く知らなかったのですが、実は中国でも2カ所しかないアサヒビールの生産工場が深センにあるんです!
そして、この深圳の工場はあの有名な青島ビールと合弁で工場を建設して、今年で20周年とのこと。
しかも、この工場から投入された新製品が中国のビール市場に多大な影響を与えたんです。

青島ビールの歴史も面白いですよね。今回はこのアサヒビールの工場見学をさせていただきました!見学後はもちろん…

アサヒビールの中国生産拠点は現在2カ所

中国でアサヒビールの生産拠点は現在のところ以下の2カ所です。

  • 北京(北京啤酒朝日有限公司)
  • 深圳(深圳青島啤酒朝日有限公司)

広大な中国市場の生産を担う2工場のうち一つが深圳とは。超重要施設ですね。

ここで作られたビールは主に、北京・上海・大連・広州・深圳に展開しているそうです。

深センは青島ビールとの合弁企業

「深圳青岛啤酒朝日有限公司」の名の通り、深センでは青島ビールとの合弁企業となっています。

20周年式典の様子

設立は1999年7月、つまり今年が20周年となるわけです。

先日、20周年の盛大な式典が行われました。

「20周年」って一言で言えてしまいますが、これって凄いことですよね!
深圳は特に会社の移り変わりが激しいので、安定感のある会社の存在は貴重です。

深圳市が今年で40年なので、深圳の半分の歴史を見てきたことになります。

20年前の景色は今とは全く違っていたでしょうね。深圳の急激な成長と共に歩んだ生き証人とも言えます。

青島ビールの歴史も面白い

ビール無知すぎる筆者で申し訳ないですが、wikipediaによると青島ビールの興味深い歴史が書かれてあります。

ちなみに青島ビールのシェアは中国2位。1位は「雪花」で知られる華潤雪花ビール。
(以下は、百威英博(バドワイザー)、燕京啤酒と続きます。これが中国4大ビールメーカー

青島ビールは中国4大ビールメーカーの中でも一番歴史があることから、昔から中国にあった純粋な中国ビールなのかと思っていましたが、そうではないようです。

ドイツの製造技術でドイツ投資家により開始。経営権はドイツ→日本→中国へ

以下Wikipediaから抜粋。

青島は1898年にドイツの租借地になり、1903年にドイツの投資家がドイツのビール醸造技術を用いたビール製造を開始して「ゲルマンビール会社 青島株式会社」がスタート。

そして、1919年(第一次世界大戦後)に日本が青島の租借権を引き継ぎ、青島ビールの経営権は日本の「大日本麦酒」に移る。

1945年、日本の敗戦によって青島ビールの経営権は中国側に完全に接収され、中華民国及び中華人民共和国の国営企業による経営が行われた。

なんという波乱万丈…最初はゲルマンビールだったとは。

そして、深センでは1999年に合弁会社が設立され、中国国内向け「スーパードライ」の現地生産・出荷を行っています。こんなに日本と大きく関わっていたとは知りませんでした。

深セン工場見学!

工場外観はこんな感じです。

大量のビール樽!

今回は、深圳大学の学生さん達と一緒に見学したので「熱烈歓迎」の文字が!

熱烈に歓迎されてる!!

総経理の渡辺さん自ら出迎えてくださいました!

深センの工場におられる日本人は4名ですが、皆さん本当に気さくな方々です。
(ここで働いている地元の方は全部で500名くらい)

生産しているビールは5種類

ここで生産しているビールは現在のところ、以下の5種類とのこと。

  • 朝日 スーパードライ
  • 青島 純生
  • 青島 経典
  • 青島 経典 1903
  • 青島麦酒

「青島 経典」は、青島ビールの高級ラインのようですね。

中国初の生ビール「青島 純生」を開発

この工場のウリの一つは、「青島 純生」。

リニューアルした見学施設の入り口には、「純生之旅」という看板が。

アサヒビール・青島ビールの歴史が説明されています。

そして、「純生」について。

「THE FIRST DRAFT BEER IN CHINA」の言葉の通り、純生は中国で最初の生ビールなのです。

「純生」は中国ビール市場を変える!

「純生」は大成功。

この成功を見て、他のビールメーカーも同じように生ビールをどんどん出し始めました。

「純生」とか「特生」「本生」といった名称のビールを街中で見かけます。発祥はここだったんですね。まさに歴史を変えた出来事だったのです。

内部見学

いよいよ施設内部の見学

施設全体図。けっこう大きい

ホップの花(啤酒花

ホップの花が植えられている。

実物を初めて見ました。

発酵施設

いくつかの工程を経ます。

内部は独特のビールっぽい匂いがします。

発酵の工程を説明

図解入りで分かりやすく説明してくださいます。

フォトスポットも多数

純生の工程も。

麦芽とホップ。

匂い比べができます。

瓶詰め工程

見てて飽きない瓶詰め工程。

”DRUNKEN HOUSE" 酔っぱらいの体験ができる!

こんな面白い部屋も。

この部屋には仕掛けがあって、飲まなくても酒に酔う体験ができるんです!

部屋の構造が斜めになっていて、脳が錯覚を引き起こす感じなんでしょうかね(車酔いとは違う)。確かにお酒に酔うとこんな感覚になります。体験してみないとなかなか伝わらないですけど…

いよいよ試飲!

これが目当てで来られた方も多かったと思います!

今回は、総経理の渡辺さん自らがサーバーから注いで振る舞ってくださいました。

プロの注ぎ方!

新鮮な生のスーパードライですよ!

美しい。。。

まだ未発売のおつまみも試食させてもらったり、大満足の1日でした!

なぜ工場を深センに?

…って思いますよね?私もそうでした。

なんか、ビール工場ってどこかの山奥にあるものだと思っていたのですが、
総経理の渡辺さんに理由をお聞きすると、深センが経済特区だったということ、そして立地の面での利便性から、この場所に決定したのだそうです。

深センの北なので、距離的にはちょうど広州・香港の中間に位置する。

そして水質も濾過技術により問題ないクオリティに仕上がっているとのこと。濾過の技術も向上していますから安心ですね。

日本との味の違いは?

この点も気になります。この疑問も渡辺さんにぶつけてみました。

私たちは月に一度、日本にスーパードライを送り定期的に飲み比べをして味の調整を行っています。そのため深セン製造のスーパードライは日本と遜色ない仕上がりになっています。

定番のスーパードライ瓶!

なるほど。こうやって日本クオリティを維持しているのですね。アルコール度数も日本と同じなのだそうです。

日本と遜色ない+安い=最高!

そして、安いんです!

ちなみに、青島ビールの生産量は世界No.6のシェアを占めるそうですが、売上ランキングでは世界TOP10にすら入らないとのこと。中国ナンバーワンの華潤雪花ビールも生産量は世界No.3と健闘していますが、売上ランキングは青島ビールと同じくTOP10にも入りません。

「経典」もファンが多いですね

 

その原因は、安いから…なのだそう。酒税の違いもありますが、それでも安い。ありがたい。

日本ではスーパードライの瓶(633ml)が一本300〜500円くらいかと思いますが、中国では10元以下(約150円)とかで売られてたりします。

もちろん日本は期間限定モノやいろんな種類のビールがあるので、選ぶ楽しみがありますけどね。

見学希望の方はご連絡を

今回、アサヒビールは見学施設をリニューアルしたばかりなので、一般個人の見学は受け入れ態勢を整備中とのことです。

南国感溢れる工場へ!

もし見学にご興味のある方がおられましたら、まずはShenzhen Fanまでご連絡ください!

アクセス・ロケーション

場所は、宝安のかなり上の方に位置します。最寄駅は地下鉄11号線の最終「碧头」駅。

  • 住所:深圳市宝安区燕罗街道洪桥头
  • 最寄駅:地下鉄11号線「碧头」

「碧头」駅から徒歩だと30分くらい、車で10分くらいの距離に位置しています。団体の方は貸し切りバスで来られる方が多いようです。

売り上げは好調!

中華料理は割と味が濃い(そして辛い)メニューが多いため、それに合わせて(青島ビール含め)一般の中国ビールは味や度数が薄めなんですよね。それでもスーパードライは現在中国市場で売り上げを伸ばして好調な状態とのこと。

私だけ小グラス(お酒弱いので…)

最後にスーパードライ樽生が飲める深圳のお店を教えてくださいましたが、メキシコ料理をはじめ外国のレストランやバーの名前が多く見受けられました。

加えて、樽生ではないスーパードライの瓶ビールなども至るところで提供されているので外国料理店にとっては薄い中国ビールよりも少し濃い目の日本ビールがマッチしていると思われます。

そういえば、以前に訪問したイギリス人オーナーの人気バーガー店もアサヒやVEDETT、ハイネケンなどは提供していましたが中国ビールは置いていませんでした。WeWorkなどのコワーキングスペースでも置いてあるのはスーパードライやGOOSE IPAがメインでしたので、深センの国際化が進むのに比例して日本ビール(+外国ビール)の需要が高くなってきていると感じます。

世界に誇るスーパードライ。これからも深センから美味しいビールを作り出していってください!

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