新型コロナウイルスで大変な状況にある武漢。
武漢の名物といえば、「武漢熱乾麺(熱干麺)」(簡体字では「武汉热干面」(wǔ hàn rè gān miàn))という食べ物があり、深セン内でも熱乾麺の専門店がいくつもあります。
こんな時こそ食べて応援しなければ!
ということで、深セン中を回って熱乾麺のお店を探してきました。春節中のためほとんどのお店が休業中だったのですが…見つけましたよ!
目次
「武漢熱乾麺」とは?
「武漢熱干麺」は、中国五大麺の一つとも言われ、屋台などで提供される武漢市民のソウルフード。
茹でた麺に醤油・ごまペースト・ラー油などを混ぜて提供される汁なし麺です。
注文するとものの数分で出来上がり、トッピングでネギやザーサイ、唐辛子などを加えて食べます。一杯5−10元前後で食べられるB級グルメ的な立ち位置ですが、朝に仕事前のサラリーマンが手軽に食べていけるので人気。
武漢の熱乾麺については、色々な記事がありますね。
中でも「蔡林記」というお店が老舗で人気のよう。
深セン内で店舗を探しに
武漢の老舗「蔡林記」は、深センの福田に存在するようです。が…
調べたところ、春節期間中は休業のようなので、他の店舗を片っ端から探していきました。
探し方
地図アプリで「武汉热干面」と入力すると、たくさん出てきます!
多すぎて全部は表示し切れないらしく、位置を少し移動した後に再検索すると今まで表示されていなかった店が新たに出てきたりもします。
今回、合計で15店舗を回りました。その結果営業していたのは…
南山エリア
南山エリアの店をまずできるだけ訪問してみました。
「后海」駅の、beeplus Bakeryや大阪王将の近くにある店舗もお休み。
南山住宅地の交差点にも。閉まっていますが。
宝安エリア
南山エリアはあきらめて、宝安の方に足を伸ばしてみました。
地図アプリを見ると、地下鉄「翻身」駅周辺にたくさん出てきたので制覇していきます。
こんな住宅地の中にも…
ありました…が、休業中。
他にも、こんな小さな店も。
シャッターの閉まっていない店を発見!
でもやってない…惜しい!
めげずに探しまわります。
ここも閉店中。
春節だから基本的に休業中なのは覚悟しているのですが、1店舗くらいはやっててもおかしくないはず。
そんな期待を嘲笑うかのように、ことごとくシャッターを閉めてます。
ぬおぉ、負けるものかー!
「翻身」駅周辺はあきらめて、「洪浪北」「兴东」の方に足を伸ばします。
それぞれの店舗はタクシーを使うまでもない中途半端な距離にあるので、ずっとMobikeで移動しています。足がパンパン。
検索方法を変えてみる
ふと思いました。
「武汉热干面」だけだと専門店しか出てこないのかもしれないので、もうちょっと検索範囲を広げてみよう。
(武漢も含まれる)湖北料理を探そう!湖北省も応援したいですしね。
「湖北菜」で検索。
湖北の方はザリガニも好きですよね。こういった店舗もありました。
湖北の人には悪いですが、ザリガニという気分ではないので今回はパス。(というか休業中だけど)
要注目店舗「漢厨」
上記の「湖北菜」で出てきた中で一際気になった店舗はここ「漢厨」。
2019年に開通したばかりの地下鉄「南山書城」駅のそばにある店です。
店名も武漢の「漢」だし、かなり力が入っていそうで期待大。しかし…
休業中!…ですよね。
でも店頭にはメニューが掲げられていて、美味しそうなものばかり。
いつか絶対行きます。
デリバリーアプリ「美团外卖」でチェックすれば営業情報がわかる!
これまで考えもしなかったのですが、デリバリーアプリの「美团外卖」を使えば現地に行かなくても営業中か分かるじゃないですか!
なぜ気づかなかったのだろう…早速使ってみます。
すぐに出てきました!これは期待大!
湖北料理店「枫盛楼」
地図アプリで見ると、「景田」駅の近く。しかし「休息中」と書いてあります。…ん?
デリバリーできるんだから休息中なわけないやろ、と思いながら訪問すると
ぬあぁー、閉まってる!
玄関にはこんな貼り紙がしてありました(意訳↓)
1/27-31までは春節休暇中だよ。でも外卖はやってるよ!左の階段から入ってね!
なんというトラップ。地図アプリの忠告を無視するとこうなります。ごめんねbaidu...
しかしこの店はガチな湖北料理のお店のようで、接待にも使えそうなところです。味も期待できそう。
この時点で時刻は午後5時11分。朝はバナナ一本食べただけで水以外何も口にしていません。
すぐに武漢熱乾麺にありつけるかと思っていたのに…そろそろ限界。
ついに発見!武漢熱乾麺専門店「蔡明纬」
もうあと1,2件トライして空振りだったらあきらめるか…と思いながら検索した次の店は、
地下鉄「梅村」駅(上梅林の隣)の近くにある「蔡明纬」という店。熱乾麺専門店ですね。期待大!お腹すいた!
…やってた!
バーガーキングの隣に位置するこの店舗、絶賛営業中!
店内はそんなに広くありませんが、武漢名物料理がディスプレイされています。
武漢で1935年からあるとのこと。老舗!
メニュー
いろいろ揃えてありますね。
まずはもちろん、武漢名物「経典热干面」(12元)を食べてみます。
出てきたのはシンプルな熱乾麺。これに無料のトッピングをお好みで追加後、混ぜて食べます。
青ネギと少し辛めの大根をトッピングして食べました。
焼き餃子(鲜肉锅贴)とスープ(骨汤鲜肉馄饨)もセットで注文。(それぞれ10元ずつくらい)
せっかく来たのでもう少し頼みます。麺の上にジャージャー麺の具が乗っている「招牌炸酱热干面(zhá jiàng rè gān miàn)」
個人的にはこちらの方が美味しい。
スナックとしても食べられる「梅干菜锅盔」も美味しい。
店内には武漢の写真がたくさん
武漢のお店だけあって、店内には武漢の写真がディスプレイされています。
綺麗なところですね武漢。落ち着いたら絶対行きたい!
ついにありつけた武漢名物!皆さんもぜひ行ってみてください!
番外編:デリバリー(外卖)で「武漢牛肉麺」を注文
武漢名物は熱乾麺だけでなくスープ入りの麺料理も存在します。
後日、デリバリーアプリ「美团外卖」から注文してみました。
見つけたのはここ。
「武汉牛肉面」を頼んでみました。
少しスパイシーなので、辛いのがお好きな方にはたまらない美味しさだと思います。
店頭なら色々なトッピングも自由にできると思うので、店頭に行く方がいいかもしれないですね。
中国の有名ローカルフード「武漢熱乾麺」
今まではあまり注目していなかったのですが、武漢の熱乾麺は中国のローカルフードとして定着しているようですね。
そして店舗はほとんどが赤い看板なのですが面積はすごく小さく、地元民でないと見落としがちです。
とても安いので、(もちろん原価も安いとは思いますが)利幅も少ないように感じます。
推測ですが、これらの店のオーナーは武漢出身が多いのではないかと思われます。となると彼らは春節後もなかなか深センに帰ってくることが難しくなるかもしれません。
もしオープンしているお店を見つけたら、ぜひ入ってみてください。この機会に食べて応援していきたいですね!
武漢加油!