世界最大のレゴランド・リゾートが深セン市の大鵬新区に建設されます。53万4,000平方メートルの広大な敷地内にはテーマパークやウォーターパーク、ホテルなどの複合施設が展開予定。
大鵬新区はこれを機に、世界的な沿岸エコツーリズム・リゾートになることを目指しており、大湾区における深センの観光産業を発展させようとしています。
世界各地に拡大中のレゴランド・レゴパーク
レゴランド・レゴパークは現在、ウィンザー(イギリス)、フロリダ(アメリカ)、カリフォルニア(アメリカ)、名古屋、ドバイ、ドイツ、デンマーク、マレーシアなど世界各地で建設・運営されています。国によって内容に地域性があり、それぞれ年間500万人以上の入場者数を記録しているのだそう。
2022.08.18 UPDATE: 誤記載を修正しました。
現時点で最大のレゴランドはニューヨークにあり、2021年7月4日にオープンしたばかり。今回計画している深センのレゴランドリゾートはその規模を上回るものとなる予定です。
レゴランド深センは世界最大のレゴランド・リゾートとなる
7月23日に深圳交易集团有限公司は、大鹏新区南澳办事处の新大路より東側、新東路の北側に位置する土地を提供し、総投資額はなんと47億元(約800億円)以上。
当敷地面積は53万4,000平方メートル。うち26万2,700平方メートルがテーマパーク、9万6,500平方メートルがウォーターパーク、10万3,000平方メートルが探検パーク、7万1,800平方メートルが短距離アトラクションと観光サービスエリアとなり、今後4年以内に完成予定。土地の使用可能期間は30年とのこと。
当施設が完成すると、レゴのテーマパーク、ウォーターパーク、そしてレゴをテーマにした3つのホテル(総客室数1,100以上)で構成される世界最大のレゴランド・リゾート(乐高乐园度假区)となります。
デザインは中国や深センの特徴を生かしたものにする予定で、開園1年目には200万人、3年目には300万人、5年目には400万人の来場者を見込んでいます。
大鵬新区は世界的な沿岸エコツーリズム・リゾートに
レゴランド深センプロジェクトにより、大鵬新区は今後4年以内に世界的な沿岸エコツーリズム・リゾートになることを目指しています。
2021年2月、大鵬新区管理委員会は公式サイトで「深圳乐高乐园重点产业项目遴选方案」(レゴランド深セン重点産業プロジェクト案)を発表しました。
レゴテーマパーク建設の意図としては、海辺の生態観光リゾートの建設を促進し、大湾区における深センの観光産業の主導的地位と影響力を強化し、大鵬新区の観光産業の発展要件と組み合わせるためなのだそう。
歴史の浅い深センは他の都市に比べて観光資源が乏しいですが、このように官民一体となって新たなテーマパークを誘致し、深センの中でもリゾート地として定評のある大鵬新区を中心に発展させていくのかもしれませんね。
四川、上海でもレゴランド建設着手
中国で最初にオープンするレゴランドは四川省となる見込みです。レゴランド四川は2020年12月に着工し、2023年までに完成予定。そして上海でもレゴランドを2021年9月に着工予定で、こちらは2024年前半のオープンを計画しているのだそう。
2020年、レゴグループは各国の市場で2桁の成長を記録し、特に中国とアメリカ大陸での成長が目覚ましいようです。2020年にレゴグループが出店した134店舗のうち、91店舗が中国にあります。 そしてレゴ社は2021年までに120のブランドショップをオープン予定で、うち80は中国での展開となります。
中国ではレゴ愛好家が増えており、中国市場を大切にしているレゴグループの今後に注目です。
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