今回は、深セン 华强北電気街 にある、安くて美味しい飲茶の人気店「鳳凰楼」(凤凰楼)をご紹介します。香港よりも断然安く広東料理が楽しめます!
深センに初めて来る方のほとんどは訪れるであろう場所、福田区の华强北電気街。
日本のメディアでは「深センの秋葉原 ファーチャンペー」と言われたりしますが、規模は秋葉原の30倍ほどで、販売されている製品は完成品ばかりのB2C向けよりも、細かいパーツや購買の人が買いに来るようなB2B向けが中心です。
規模が規模なので、歩き回っていたらお腹が空いてくるはず。飲食店を探すも「どこがいいかな~」「ちょっと人気ありそうだけど、ここ入ってもいいのかな…」と思い、結局歩き回ってしまう方もきっと少なくないと思います。
そこでおすすめしたいのが、飲茶です。深センも広東省の一部ですから、お隣の香港同様に点心を並べて飲茶をすることができます。おまけに香港で食べるよりも半額~1/3ぐらいで楽しめちゃうのがいいところ。
今回ご紹介する電気街の北側、地下鉄3号線と7号線の华新駅から徒歩数分にある「鳳凰楼」は、深センの中でも有数の人気飲茶店。どこにあるのか、どんな感じで料理を注文するのかご紹介したいと思います。
目次
华新駅から徒歩数分、パビリオンホテルの中
「鳳凰楼」の最寄り駅は地下鉄3号線と7号線の华新駅です。南北に通っている华强北電気街の大通りの北側にある、パビリオンホテル(聖廷苑酒店)の中にあります。(記事巻末に地図記載)
パビリオンホテルは大きなタワーがどんと2つ並んでいるので電気街からすぐに分かるはず。
鳳凰楼の入り口はこんな感じです。
建物の中にはいると「何人ですか?」と聞かれるので、人数を言いましょう。人数の言い方は「○位(wèi)」です。例えば1人なら「イーウェイ」といえば伝わります。
人数を伝えるとスタッフが上のフロアに無線で「何名様ご来店です!」と伝え、上の階に上がるように言われます。混雑している場合にはロビーに並んだ席に座るように言われます。
上にあがると円卓が並んだ席が広がっています。好きな席に座るように言われるので、空いている席に座りましょう。
注文の仕方
席に座るとメニューが置かれ、まずはお茶は何茶にするんだと言われますので、いくつかある中から選びましょう。残念ながらメニューには写真がありません。
漢字からイメージしながら頼むのもよいですが、そこでオススメなのは中国の口コミサイト「大众点评」にある「推荐菜(おすすめメニュー)」から気になった料理の写真を見せること。これなら確実に自分の食べてみたい料理を伝えることができます。
大众点评のページはこちらからどうぞ。この記事でも下におすすめの料理を紹介しているので、参考にしてみてください。
おすすめは、朝の「早茶」
香港を含め、中国の南側に位置する広東省の地域では、飲茶は朝からお茶を飲みながらいろいろな点心を食べるという食習慣があります。それを「早茶(ザオチャ、広東語だとゾウツァー)」と呼びます。香港だと朝4時ぐらいから開店しているお店もあり、人気店だとその時間からでも繁盛しています。
もし余裕があるのであれば、この早茶にいくのがおすすめ。時間帯によって提供しているメニューが異なるのと、朝のほうが人気メニューが多い印象があります。
この鳳凰楼は朝8時から営業をしているのですが、この時間に向かうと朝からおじいさんおばあさんが既に並んでいるのです。だんだん人が増えて来るので朝に行くなら、8時〜9時に行ったほうが良いと思います。
以下、朝茶に絶対食べてもらいたい点心です。
虾饺肠粉
広東省の飲茶メニューに、米粉のペーストを蒸して巻いた「肠粉(チョンフェン)」というメニューがあります。そのなかでもエビを巻いた「虾饺肠粉」がおすすめ!プリプリのエビに、トゥルンともっちもっちの米粉がたまりません!
こんな感じで甘めの醤油につけていただきます。うまいんだこれが。一皿28元ほど。
エビだけじゃなくていろんな肠粉を食べたいのであれば、「四式肠粉王」というメニューがあるのでそれをいただくのがおすすめ。
瑶柱金腿蒸萝卜糕
続いておすすめするのが、大根餅と知られる「蒸萝卜糕」。中華圏では幅広く食べられています。
小麦粉と片栗粉と大根を混ぜたものを蒸したものです。中にピーナツやニンニクなど色々効かせていて、もちもちした歯ごたえの中にくせになる香りが広がります。1皿20元ほど。
生煎小唐菜锅贴
あとはこれもぜひ試していただきたいです。チンゲン菜の焼き餃子!
中国では餃子は水餃子を指し、日本でいう焼餃子は锅贴(guō tiē)といいます。ザクザクっという食感に中がもっちりしていて、これも美味。1個あたり5元ほど。
昼からでも「午晚茶」ができる
朝がおすすめだと言いましたが、昼過ぎに来ても構いません。特に休憩時間というのはここでは設けられていなので昼は好きな時間に来て大丈夫です(ここでは午晚茶といいます)
平日の昼過ぎにいくとおばさまたちが集まって、飲茶をしながら談笑している姿も見受けられます。
飲茶というと数人で行って卓を囲んで食べるイメージですが、お一人で行っても問題ありません。お茶も1人用のグラスを用意してくれますし、ちらほらですが1人で楽しんでいる人も実際、中にはいます。
以下、午晚茶で食べることのできたオススメの料理を紹介します。
水晶鲜露笋蒸虾饺
これは日本だと「海老水晶」と呼ばれている料理、いわゆる「海老の蒸し餃子」。プリプリの海老に椎茸やらアクセントにピーナッツやらを詰め込んだ、食感と味を楽しむ一品です。
これは朝でも昼でも食べられます。1個あたり9元ほど。
XO醤煎虾米肠粉
早茶で紹介したのは蒸した肠粉でしたが、こちらは焼いた肠粉。焼いたやつも非常に美味しく、XO醤の香りが非常にいいんです。干し貝柱の香りとカリッとした歯ごたえの肠粉がいい感じ。1皿16元ほど。
まとめ、店舗情報
いかがでしょうか。いろんなメニューがあるので目移りしてしまいますが、腹いっぱいに食べても1人80元〜120元(1,200円〜1,900円)ほど。軽食的な感じであれば数10元で十分です。何人かで行くと色々楽しめるのでおすすめです。
ここは写真つきのメニューではないため、大众点评のサイトに掲載された写真を参考にして選ぶと注文もスムーズです。ぜひ深センの観光などで华强北を訪れた時などにお越しください。
住所:福田区华强北路4002号圣廷苑酒店东区1-3楼
電話番号:(0755)82076688
営業時間:朝8:00〜夜22:00
定休日:不明
大众点评(口コミサイト)のリンク:http://www.dianping.com/shop/523813
百度地图:https://j.map.baidu.com/O0UdP
ちなみに、この店の近くには日本人の舌も唸る超おすすめラーメン屋「壹松ラーメン」があります。
鳳凰楼で腹ごしらえ後、华强北で買い物して、ラーメンで締めるのもいいかもしれないですね!