深センの5Gスマート公園設備特集（3/3）〜公園管理に威力を発揮するロボットたち

2021-05-22 2021-05-21 5分15秒

5G先進都市をひた走る深セン市内の各公園に導入されている5Gスマート設備たち。

3回に分けて特集しているこのスマート設備シリーズ。最終回の今回は、深セン内の公園に展開中の「5Gスマートセキュリティロボット」「スマート清掃機器」「スマートゴミ移動車」「スマート芝刈り機」「5G 無人清掃船」など、公園管理の新たな主役となるロボットたちです。

34の公園に、131の5Gスマート設備を試験導入

深センでは現在、“5G智慧公园”（5Gスマートパーク）を各地で整備中。深セン市内の34の公園・緑道に合計131個の5Gスマートアプリケーションと製品を試験導入しています。

第一回は、「スマート無人販売車両」「5G無人運転ツアーバス」「スマートロッカー」「スマート健身歩道」「スマート緑道」をご紹介。

そして第二回は、「5Gスマート電柱」「AIゴールキーパー」「ARエモーショナル・マジシャン」「5Gスマートシート」「スマートサービスロボット」「スマート身体計測機」について紹介しました。

最終回となる第三回は、主に公園管理の分野で威力を発揮する5Gスマートロボットを特集します。「5Gスマートセキュリティロボット」「スマート清掃機器」「スマートゴミ移動車」「スマート芝刈り機」「5G 無人清掃船」をご紹介。

これからの公園管理の新たな主役となるのが、5Gスマートロボットたち。公園管理者の負担を軽減し、人々がより快適に施設を利用できるように助けます。

莲花山公园、深圳湾西延段、竜崗区竜城公园で稼働している5Gスマートセキュリティロボットは、2つの「目」を持ち、人の顔を途切れることなくスキャンできるのだそう。

高解像度カメラ、顔認識、ID認識、音声システムなどの機能を備えており、24時間のパトロールを行います。内蔵の音声システムにより、煙や火災、体温異常、予期せぬ出来事を自動的に捉えて警告を発し、公園監視の盲点を補完します。

いくつかの公園では5Gスマート清掃機器を導入することで、ストレスのたまる清掃作業をサポートしています。遠隔操作で清掃ルートを計画し、道路情報、位置情報、障害物情報を感知しながら速度の自動制御を行い清掃していきます。

智能垃圾转运箱（スマートゴミ移動車）も、作業員の負担を軽減します。このようなスマート清掃機器によって効率的な作業が行われ、炎天下での作業事故軽減、また高温下での衛生管理者の安全確保が実現します。

スマート芝刈り機など公園の植物メンテナンスを行うロボットも活躍中。植物の水や肥料の必要性を植物ごとに定量的に分析し、メンテナンスの効率化を図ります。

池には無人清掃船も。また、池の外周にはAI識別・連動警報装置が設置されており、来場者が池の外周に入ると安全警報が表示されます。

今回のシリーズは、莲花山公园、深圳湾西延段、竜崗区竜城公园、南山人才公园、塩田区海景公园、香蜜公园、大运公园、深圳湾滨海休闲带西段、大沙河生态长廊、前海桂湾公园、罗湖区笋岗立交社区公园などなど、様々な場所で活躍するスマート設備の一部をご紹介しました。

今までの公園は、セキュリティやサービスの遂行を人的管理に大きく依存していました。今回のスマート設備の導入により”インテリジェントパーク”として、公園に「脳」を搭載し、その様子を市民に体験してもらうように進めています。

深センに来られる時は、このような公園で活躍するロボットたちにも目を留めてみてください。

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この記事を書いた人

Shenzhen Fan管理人。現在は日本に滞在していますが定期的に深センをはじめ中国に関する生活・ビジネス情報等をお伝えしています。広告のご依頼や皆様の情報提供もお待ちしております。お気軽に問い合わせフォームよりご連絡ください。